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セミの幼生

セミの幼生

Baphapという名前で曲を作っています。
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セミの幼生

セミの幼生

本日12月13日は大掃除の日らしい。

一年の汚れを取り、新たな気持ちで新年を迎えるための行事である。

その昔、日本では数え年という方法で年齢を数えたそうな。
よって、元旦にみんなでひとつ歳をとったそうだ。

そういう面からも日本において年末というのがいかに一大イベントだったのかということが想像できる。

奇しくもこのアカウントも元旦に作ったので、昨年の大掃除より今年は気合を入れていきたいものである。



ところで、大掃除は法律で定められているのをご存知だろうか。

企業など事業者は、日常行う清掃のほか、大掃除を、6月以内ごとに一回、定期に、統一的に行うことが義務づけられている(労働安全衛生規則第619条)。

そしてなんと我々一般ピーポーも実は廃棄物の処理及び清掃に関する法律第5条第3項に、

「建物の占有者は、建物内を全般にわたって清潔にするため、市町村長が定める計画に従い、大掃除を実施しなければならない。」

となっているのである。

(まぁそもそもほんとうに大掃除の計画を定める自治体はもはや無いらしいのであるが)

まぁ今年はぜひ大掃除しない人に法律の条文を見せつけて、
「え!?それ法律違反じゃん、やばくね!?」
と言って一瞬びびらせるという遊びをしてみてください。

#あと19日
#年末
#大掃除
GRAVITY
GRAVITY2
セミの幼生

セミの幼生

「交際」とは「きわ」が「まじわる」と書く。
我々はもしかしたら心までもを交えることはできないのかも知れない。
それが理由かはわからないけど、人は誰しも死ぬまで孤独だ。
音楽を聴いている時、映画を見ている時、本を読んでいる時、僕らは孤独だ。誰かと話している時すらそれは孤独な時間だ。本当に理解し合えたことを確認する術はないのだから。

しかし同時に、例えば同じ本や映画を見た時、同じ気持ちを感じた時、僕らは誰かと通じ合っている夢を見る。
そしてその夢を語り合い、また同じように夢を見る。儚くも素敵な営みだ。
その営みこそが孤独への不安を慰めてくれるに違いない。

一曲作るという作業は、大変孤独な作業だった。そのせいか、17年を孤独に地中で過ごす蝉のことをよく考えた。
長い孤独を経て2021年に地上に這い出た彼らの声は、ちゃんと誰かに届き、共に夢を見ることはできたのだろうか。

69日間という短いような長いような期間、つまらないことばかり呟いていたこの小欄だが、残念ながら結果としてこの声が多くの人に届くことは、現時点では無かった。

しかし、未来でそれが実現することを、そして明日投稿する曲が、沢山の人に届くことを夢見ながら、ここでこのカウントダウン投稿も一つの区切りとしたい。

#あと1日
GRAVITY
GRAVITY17
セミの幼生

セミの幼生

17年ゼミはその名の通り、17年もの時間を土の中で過ごし、そして成虫となる蝉である。
13年ゼミと併せて周期ゼミとも呼ばれる。

その特徴は、毎世代ぴったり正確に17年または13年で成虫になり示し合わせたように大量発生することである。

2021年、アメリカで数兆匹の17年ゼミが大量発生したのは記憶に新しい。

さて、1970年、つまり2021年から17×3年前、反戦フォークのカリスマとして祭り上げられていたボブ・ディランは、プリンストン大学から「名誉音楽博士号」を授与された。
その日も周期ゼミが大量発生しており、キャンパスは蝉の大合唱だったそうだ。
ボブディランの「Day of the locusts」は、その時の様子を歌った曲だ。ちょっと歌詞抜粋を紹介したい。

There was little to say, there was no conversation
As I stepped to the stage to pick up my degree.
言いたいこともなく会話もなしに登壇して学位を受けた。

I glanced into the chamber where the judges were talking,
Darkness was everywhere, it smelled like a tomb.
建物の中で審査員たちが話すのが見えた。まわりは暗く墓場の匂いがした。

…学位を貰うことを良く思っていないことが分かる。授与式にいた「審査員」が象牙の塔に篭って権威を笠に着ているように見えたのかもしれない。

そしてボブディランは蝉についてはこう歌った。

Yeah, the locusts sang such a sweet melody.
Oh, the locusts sang off in the distance,
Yeah, the locusts sang and they were singing for me.
そう 美しい曲に聞こえたっけ。
ああ 遠くで蝉が歌っていて
そう 蝉は歌っていた 私のために。


…単にうるさい虫と言う人もいる蝉だが、その鳴き声が美しい歌に聞こえることもある。

どうか明後日に投稿する曲が、誰かにとっての「美しい歌」であって欲しい。

#あと2日
GRAVITY
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