谷川俊太郎作詞「世界の約束」は一見「千の風になって」みたいな臭い詩に思われがちだけれど、過去・現在・未来が交差するリミットのない空間感覚で、この世の陰影に「美」を見出し続けようとした作者と、世界が交わした約束事に思えた。