10/20じぃちゃんの一周忌。早いなぁ、もういなくなって1年だよ。あまり喋らないじぃちゃんだったけど、お酒飲むとよく喋ってお小遣いくれる良いじぃちゃん。料理上手なじぃちゃん。みんなに親しまれるじぃちゃん。頼れるジィちゃん。いい人だった。それが一変したのが自分が小3の時。じぃちゃんの様子が変だって連絡あってさ、検査したら脳梗塞。そこから最初は歩きにくくなって、手が動かしにくくなって喋れなくなってもうほぼ1人じゃ歩けなくなった。知能も小3までしかない。自分のじぃちゃんなのになんて言ってるのかも分からない、それが自分でももどかしいのか泣きそうになるじぃちゃん。でも前と変わらないのは孫のこと子供のことを忘れない、家族の前では泣かない。それは変わらなかった。自分が高校になった時から入院したらもう帰って来れなくなった。一時期帰宅できても様態変化ですぐ病院。そんな日々を4年過ごしたある日、糖尿病もあり、怪我した足の傷から菌で感染。細胞が腐って治らない。それが全身に回って余命1週間。本人も気づいてるのか清々しい顔をしてた。余命宣告されて1週間。もういつ亡くなってもおかしくない状態で意識もない、返事もできない。でも孫が手を握れば握り返してくる。深夜になると一気に心拍が下がって昼間に上がる。その繰り返し。でも余命宣告されてから2週間。お見舞いに行った父から早めの電話。嫌な予感はあった。そしたら「じぃ今死んだからな。11時14分な。大丈夫な。」普段泣かないお父さんが震えてる声そばで呼びかける叔母、泣いている叔父の声。それが聞こえて「あぁもう居ないんだ。そっか。」信じられないくらい涙は出なかった。実感できてないから。そこから忙しくなって通夜の時も泣かなかった。だってそこに寝てるんだもん。告別式の時に棺桶の蓋を閉める時に初めて実感して涙が止まらなかった。そこからは早くて今日に至る。叶うことならまた話したい、触れたい、帰ってきて欲しい、そばにいて欲しい。何でもするから帰ってきてって常に思ってる。書いている今も涙が止まらない。いるはずのベッドにいない、家にも病院にもどこにもいない。痕跡もない。ここは現実なのかと思う。今生きている大事な人を目に焼き付けて欲しい。当たり前ではないから。感謝の言葉愛の言葉を伝えて欲しい。後悔がないように。