「寄せ場のグルメ」中原一歩著 読了。「寄せ場」とはいわゆる労働者のドヤ街のことですが、そもそも「ドヤ」とは労働者のための簡易宿泊所のヤド(宿)を転倒させた造語で、そこには一夜をしのぐ多くの労働者が食と癒しのひと時を求めて集う場所でもあります。著者は山谷、川崎、深川、墨田川、築地や三里塚、時に長野県飯田まで足を延ばして大衆食堂、居酒屋を訪ね歩きます。そこで出会った極上のメシと人間模様のルポはなかなか味わい深いものでした。さて知る人ぞ知るですが、品川港南は江戸末期から続く屠畜場があり現在は東京都中央卸売市場の一角をなしています。本書によればその周囲には激ウマなホルモン料理屋が点在するそうで、ルポで取り上げられた「みかさ」や「マーちゃん」のモツ煮やホルモンは絶品だそうです^_^また、足立区の「長興屋」の「肉飯」は、著者をして“世の中にこんなにうまいものがあるのかと思った”ほどだそうで、是非一度トライしたいと思います。 相変わらず食いしん坊です^_^