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アメジスト
読書記録です。
平安王朝と源平武士
-力と血統でつかみ取る適者生存
桃崎有一郎 著
平安時代ではすでに、暴力と自力救済の武士の時代が始まっていた。
そのなかで、源氏と平氏はいかに台頭してきたのかを、歴史ミステリー調に解き明かす内容となっています。
母方の武人の血が開花した、母方から学者の血が伝わって開花したという表現は動物の品種改良的な言い方なのであれですが、平安時代は子供たちは基本的に母方の家で育てられたことが多いので、母方が優秀な武人の家なら武人としてのエリート教育、優秀な学者の家なら、学者になるべくのエリート教育が授けられていた可能性が高く、そういう意味では政略結婚の有効性というのがあったのだと思います。
父方だけではなく、母方の家の文化遺産や人脈も継承して上手くいかせたのが、河内源氏や伊勢平氏だったというのは、有力な仮説であるように思います。
平清盛のもとで平氏が結束できたのは、その数世代前に一族内で殺し合いをしたことが教訓になっているというのは、興味深い仮説でした。
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