共感で繋がるSNS
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詩を投稿します てきとーに生きてます
転がる石
小山田壮平
ボブ・ディラン
ジョン・レノン
自由
イギー・ポップ
NUUAMM
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とろけるような輪郭
意識が曖昧になる
手を伸ばす
円を描く濃い朱色
私の「瞳」が
あなたを捕らえる
受容体にあなたが衝突し、電気となって私の脳へ届く
瞬間、
それは破裂して
私の肉体はどこかへと消える

#詩
GRAVITY
GRAVITY3
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もう3月も半ばだ
時間は一瞬ですぎていく
夏はもっと一瞬だろう
ぼくは今、生きているのか死んでいるのか
日々の痛み
砕けたガラスの破片を拾う
反射する光が網膜に達して、信号を脳に送る
鮮やかな赤いネッカチーフと溶けるような水色の空
新鮮さが失われた毎日の中で
突き刺すような痛みだけがぼくの証だ
肉体は少しずつ朽ちていく
口から出る言葉の数々は宙に浮かんで、薄く延び、空気に紛れ込んでいく
コートの袖のボタンが取れかかっているのに気付く
爪を磨く
水が「器」に溜まり、少しずつこぼれ落ちてゆく

#詩
GRAVITY
GRAVITY15
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丘の上に立って風に吹かれている
透明な空気が私を撫ぜて
心を光に透かす
海はどこまでも広がっていて
青くて痛い
くじらの鳴き声が私を祝福している
まだよく目が開かない私は
今朝の洗濯物が揺れるのを見ることができない
その瞳に写る
春はもうすぐ
どんな色だろう

#詩
GRAVITY
GRAVITY31
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歪んだ三角形とぶつかる
凹凸が右手と左手にある
目はいつの間にか砕け散った硝子の破片で傷ついて消えた
剥がれた爪は少しの血の気配と共にどこかへ捨て去った
空き家には誰もいない
忘れっぽい天使はいつもぼくの話を聞いてくれる
そしてすぐ忘れてくれる
そこにはただの空間に漂う空気があるだけだ
私は歪んだ三角形を見たことがない

#詩
GRAVITY
GRAVITY13
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今日が雨でよかった
降り注ぐ陽射しがぼくを押し潰したりしないから
今日が雨でよかった
ぼくの穢れを洗い落としてくれそうな気がするから
今日が雨でよかった
遠く見える地平線を見なくて済むから
水で湿ったアスファルトが穏やかに世界を眺めては
やさしく傍にいる気がする
今日が雨でよかった

#詩
GRAVITY3
GRAVITY2
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前に進まなくちゃ
わたしは不安で仕方ない
止まると死んでしまうから
間違いか正しいかなんて知らない
世界はそんな狭くない
すべてを知らなければ
街はいつもわたしのあとをついてきては邪魔をする
もう知らないって速度で
ぜんぶ振り落として
わたしはずっとひとりだ

#詩
GRAVITY
GRAVITY6
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きれいな音とすてきな詩で編み込まれたあの曲は私をいつでも守ってくれる
微笑む天使
私をどこかへ連れて行って
いつか好きになりたいと願っていながら
いつも遠く見えてしまう
悲しくなんてならないで

まだ清潔な白い布に
薄い水色の絵を書いて
空に投げたい
あの雲に追いついてしまう前に
私がどこかへいってしまう前に

#詩
GRAVITY
GRAVITY6
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純粋でありたい
やさしくなりたい
GRAVITY
GRAVITY20
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黒い波が襲う
白いたまごはゆっくりと中から少しずつ穢されていく
街にはなにも見えない
肉体と精神がズレはじめる
思ってもみないことを口走る
知らない情報を受信する
電気は一定のリズムで流れ、足を伝って地面に漏れ出してゆく
口が歪む
大きく見開いた「目」からは少し濁った眼球がこちらを眺める
扉は開かない
ずっと
外に出たい

#詩
GRAVITY
GRAVITY6
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暗くなった部屋
変わっていく心臓
亡骸になっていく感情
視線の先に広がる廃墟の海
一面の砂とそこを泳ぐ骨になった魚
扉がある
白く微かに光る扉が
扉の先の取っ手に手を伸ばす
メタリックな感触とほのかな暖かさ
少しして私はそこから手を引く
還っていく命
読まずに積まれた本たち
私の睫毛がかすかに揺れる

#詩
GRAVITY
GRAVITY12
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柔らかい肌に入り込む白い光
青い海のような空にふわふわ浮かぶクジラみたいな飛行機
窓は少しだけ開いて
そこから入る透明な風に吹かれている
降り注ぐ陽射しはすべてを抱きしめながらやさしく傍に寄り添う
音のしない私の心臓はただそこに存在していて、影を作る
ポロポロとギターを弾く
清潔な空間はまばたきをはじめ
空気は揺れながらだれかのもとへと帰っていくのか
私はただぼーっとしながらこれからのことを考える
どこまでも続く青い空を見ながら

#詩
GRAVITY
GRAVITY23
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ぐるぐるうねったような錯覚
街は静かでなにもありません
私はいつも自分の世界しかない
緑の布団が私を離さない
神様が私を呼んでいる
沈み込むような肉体
拒絶する精神
精神と肉体は別々なのでしょう
でないと説明がつかない
また幻覚が見える
限界へと自分自身を持っていきたい
私に「その先」はありません
いまもそしてこれからも

#詩
GRAVITY
GRAVITY18
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僕は誰も信じてないし誰も僕の中に入れないから真に自由だと思う
誰も僕の心は理解出来ていない
僕のすべては僕だけのものだ
GRAVITY
GRAVITY30
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海鳥が頭の上を飛んでいく
なだらかな坂を眺めながら柔らかな音に身体を許す
冷たい肉体の先端には流れた血液の後が点々と続いている
訪れた季節の息吹は私を凍えさせて、窓を叩く吹雪は私を部屋へと押し込める
日々の生活は線のように伸びていて、
時々撓む
私は信じているはずのものを信じられなくなった時が終わりだと信じていてそれがいつかくるとも信じている
明日はいつもの場所であなたに会いたい

#詩
GRAVITY
GRAVITY3
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白い波の中の揺れる心の粒
丸い月の中の僅かな緑
掴めそうなほど小さくなった太陽
睫毛の先が揺れている
風はまだ小さく
震えるほどの密度で私を撫でつける
より道をしているような罪悪感と知らない感情を押し込めて
まだ来ていない夕立を信じながら
私の私であることを祈る
シャツは片側だけ折れて
体重は飛んでいきそうなほど軽くなり
窮屈な世界は私を爆発させようと促す

#詩
GRAVITY
GRAVITY13
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日常をスピンさせて岬の端に立てかけた
陽だまりに透けた埃の中で
煌めく粒を眺めながら
伸ばした手は真っ白な光に飲みこまれる
十字架は私を拒絶しながら
朝と錯覚するような眩さに目を背けている
私は私が消えるのを知る
まだ冬も半ばの、雪も降らない暗闇で
閉じた丸い円の中央には微かな穴が開き
そこに流れ出す液体状の感情が私を窒息させたならば
その部屋は爆発するよ
跡形もなくなる

#詩
GRAVITY
GRAVITY13
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日常の粒子が輝き出す
見えなくなったと思っていた私の心
弦が揺れながら
ずっと変わらないものへと
揺れて連れて行って
雲みたいな涙がこぼれ落ちて
海を作るんだ
乱反射しながら

#詩
GRAVITY
GRAVITY5
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2016年6月6日
今日はずっと学校の机で寝ていました
外のグラウンドではみんながサッカーをしています
散り終わって葉を付けだした桜の木が
夏のはじまりを告げているよう
次の体育の授業の移動のため、教室にはだれも存在せず、私を呼ぶ声はまだ聞こえません
机にはつい最近掘った、私のほんとの記憶とほんとの気持ちが刻みつけてあります
そこだけが私の居場所のようで、私は釘付けされたようにそこから動けなくなりました
夏のはじまりを告げるような少しだけ湿った、だけど爽やかな風が私を包んでは足早に去っていきます
私はみんなのところに向かわなければと一瞬足を踏み出そうとして、やはり動けなくなりました
足の先から頭の先まで石のようになって
そのまま時間がたってしまって
それが今の私です
だけどその席の窓辺から見る空はとても青く
白く澄んでいて
どこまでも広がっているようで
私は夢を見ているようで
そんな空を眺めていたら私はもうどうでもよくなりました
私はそれでいいのでしょう
サッカーをしている人達
移動したクラスメイト
どこにもいけない私
誰も居ない教室
初夏の空気の匂い
それが私のすべてで
私は生きるということがまだ分からないけれど
ただひとつ変わらないものを見つけたいと
思っています

#詩
GRAVITY1
GRAVITY15
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私の足は長い
私の手は短すぎる
私の手と足は揃っている
私の頬と眉は位置が違っている
1センチと3mm
私の爪はいつも長い
私の指は短い
私の親指は短い
私は

#詩
GRAVITY
GRAVITY10
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空間はぼくを拒絶する
ぼくはいつも丸い月の中にいる
暗い
酸素はぼくを必要としない
ぼくは酸素で少しずつ錆びていく
もう淡い色しか見えない

#詩
GRAVITY
GRAVITY4
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拒絶したはずの魚が私の目の前にある
皿には色々な模様が
私の瞳のような
三角の天井が落ちてくる感覚がある
知らなかったことを沢山知れた
これをあと何度繰り返すのでしょう
街の灯りはとうに消えて
人ももういなくなった
夜には外へ出ます
寒いのが嫌いだから

#詩
GRAVITY
GRAVITY1
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電車の1番前に座って景色を見ていたら
私はひとりだと知りました
私にはみんなが恐ろしく見える
みんなからも恐ろしく見えているんだろうか
夕焼けは私を眺めては私を拒絶し、叩きつけ、すべてを照らして去っていく
私は消えない光がほしい

私はまだ大丈夫
もう大丈夫

電車は止まりません
私を連れてどこかへ行くのでしょう
灯りは消しておいてほしい
私はもう大丈夫だから

#詩
GRAVITY
GRAVITY16
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悲しい
ブラウン管のテレビには淡い緑の波が映り続けている
少しずつ暗くなる部屋は悪魔が潜んでいるよう
声は聞こえない
街は沈む前の形を留めたまま色を変えつつある

耐えなければ
この寒さに
この虚ろさに
この狂気に
この世界のすべてに
この私自身に

#詩
GRAVITY
GRAVITY16
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海の見える街に行きたい
カモメに挨拶したいな
GRAVITY
GRAVITY17
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街の隅にいる感覚がある
電車ががたごと通っている
点滅しながら空間を壊しながら

今日はコロッケそばを食べたい
大阪のコロッケは中がほくほくしていて甘い
そしてとてもとても安い
それは愛だと思う
私の部屋は角部屋で窓から光が視える
人の光が視えている
悲しくなった時はそれをただ眺めている
人は嫌いだけど、光は好きだ
それは美しいとすら思う

近頃は極端に寒い
朝も夜もとても寒くて気が滅入る
私は、私の中の火が消えてしまわないように大事にしまっている
私の好きな煙草屋の角を曲がって、1番最初に見えた看板は私を魅力した
唐突に現れるオレンジと白のコントラスト
丸く、鋭角に尖ったフォント
文字と言葉の明快さ
それはすべてを壊してしまうほどの魔法
核爆発
リボルバー
愛されることからの逃走
日常からの拒絶


私の頭はいつもコロコロ変わりながらただ消えない光を探して生きている
どうしようもなく寒いけれど幸せはいつもそばにあるような
そんな日々を信じていたい

#詩
GRAVITY
GRAVITY13
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自分が嫌になってくる
GRAVITY
GRAVITY23
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黒い帽子を被った女が道を通る
湖のほとりに映る
黒い帽子を被った女
家と家のあいだを

私は見捨てられるのが怖い
見捨てられて放り出されるのが
空には黒い鳥が飛んでいる
じきに空が落ちてくる

黒い帽子には黒い羽が
女の爪はとても長い
私の笑顔は酷く引き攣っていて
時折瞼が痙攣する

#詩
GRAVITY
GRAVITY8
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天気予報の嘘が脳裏に焼き付いて離れないのです
私の夕焼けはあなたに食べられて死んだ

遠くの空に飛行機が飛んでいる
まっすぐ突き進むあの飛行機を撃ち落としてしまいたい
そんなこと思ってしまう

東からやってきた太陽は西に行く前に沈んでしまいました
私のせいです
すべて私の

世界を終わらせたい
記憶から消してしまいたい
世界なんてすべて嘘でどうでもいいことだ
太陽なんて存在しない
私の血以外には存在はしないです

#詩
GRAVITY
GRAVITY12
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会いに行きました

遠いとこまできたものだ
なにかないかと
わたしはひとりでいました
わたしはなにもない
持ってるものなど
かなしくはならない
なにももってないから

暑い暑い夏の日に
部屋に1人いました
わたしには夏しかない

教室から投げた紙ヒコーキが私の頭上を飛んでいきました
書いてあることは弱虫で
あぁ夏が終わってしまう
夏が終わってしまう
遠い遠い海の方へいきたい
わたしは流されてしまいたい
かなしいことも全部忘れてしまいたい
もうなにも考えたくない
考えることはつかれた
考えることはもうつかれた
もういいよ
もうぜんぶいいよ

夏の間中わたしはなにもしてない

ある本を読みました
わたしはひどく感動して
ひどく落ち込んで
ひどく打ちのめされて
ひどく
ひどく
わたしの脳みそからすべてを書き換えてしまって
そこからかなしくならなくなった
わたしは落ち込むことをやめました

1杯のコーヒーを飲んで
あの人のところに会いに行きました
遠く遠く会いに行きました

#詩
GRAVITY
GRAVITY12
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ソーダ水のきらきらが好きだ
なにもかも許されている気がするから
冬は夏のようには過ぎてくれない
ただそこにある優しさも捨て去ってしまうだろうと思う
私は走りながら風となって消えていく
真っ直ぐな瞳は揺らぎながら空に溶けていった

#詩
GRAVITY
GRAVITY4
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境界線を超えたい
私はやめてしまった
ドキドキするような音とかヒリヒリするようなあなたの瞳とか壊れてしまう瞬間の映像とか
そういうすべてを眺めていたい
銀の靴を履いた白いワンピースの女の子がゆっくりとピストルを放つ
そこから飛び出す弾丸はすべての嘘を塗り替えると信じている
置き去りのぬいぐるみ
朽ち果てた街の脇に咲く白く美しい花
全部意味なんてない

#詩
GRAVITY
GRAVITY27
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朝の白い光がまっすぐ伸びて家の壁にぶつかっている
私はそれをただ眺める
私の瞳の硝子は少し緊張しながらしかしその光を手離さない
頭の上を戦闘機が飛び去る
ばさばさ
ばさばさと
音を立てながら

夕暮れはもう訪れるのを止め、暗闇は未だに来る気配すらない
永遠に続く静けさの中で私は知らないふりをしながら生き続けることを決めた

死を纏うあなたの綺麗な横顔
沢山の切り傷がついている
そのかさぶたをひとつずつ剥がしてみたい
ぺりぺりと音を立てながら

点滅する信号機
開けっ放しの扉
純粋すぎる瞳の色
私の記憶

#詩
GRAVITY
GRAVITY30
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冬は鍋だぜ!!
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GRAVITY7
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熱のこもった砂のような部屋
焼き尽くされたあとの灰から並び立つ
わたし達の流れている生命
眠りの繭の中で流れている音
真っ白の布がひらりひらりとわたしの目の前に揺れ
粒のような感情がひとつずつ眠りに落ちていく
右腕のだるさと意識の混濁
バグのような現実とグリッジのような風景
空間がわたしの前に膝まづく
目の奥の微笑み
レモネードのような柔らかい硬さとしなやかさ
沈んでいく

#詩
GRAVITY
GRAVITY4
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澄んだガラスのような音
ナイフの先には透明な水が垂れている
森を追われた狼達が立っていて
ぼくを眺めながら小さな声でなにか話してる
荷物をまとめなくちゃ
どこか遠い所へ行かなくちゃ
境界線は赤い糸が伸びている
日が沈んでいく地平線は赤く燃える石の首飾りみたいだから
全部あなたにあげる

#詩
GRAVITY
GRAVITY12
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きれいな朝すぎてうれしくなる![大笑い]
GRAVITY
GRAVITY16
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嫌になるほどめんどくさい
わたしはやらなければいけないことが多すぎる
色々な感情を伴うあの交差点や、今日の献立や、窓から見える景色
毎日は少しずつ違っていて美しい
八百屋に並ぶ真っ赤なりんごや突き刺さすような黄色の檸檬
線路はどこまでも続くようで終わりは決まっていて
そこを流れる鉄の塊は自由には動けない
震える声帯から溢れ出る振動
言葉はどこまでもわたしを縛りつける
朝の美しさや青空の切なさや伸びていく雲の儚さ
息を吸い込む
新鮮な空気が臓器に雪崩込む
そして聞こえるわたしの時間と空間
街は静かにわたしを抱きしめ、果てしない道路がわたしを眺めている

#詩
GRAVITY
GRAVITY29
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最近は朝がなかなか来ないからうれしくなる
GRAVITY
GRAVITY4
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涼しくなってきた
光も優しくなってきてもうぼくを突き刺しはしない
空気は少しずつ色を薄めて透明になり、夏の埃っぽさはもうない
雲はもうモクモクじゃなくただそこにあるだけ
ぼくは少しずつ目が見えるようになってきた
寒さは強制的にすべての感触を鋭くさせるから冬がくるのはいやだな
寒いのはいやだ

#詩
GRAVITY
GRAVITY12
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柔らかい光
保健室で休んでいた時を思い出す
薬品の匂いと清潔なシーツの包み込むような香り
外の喧騒から剥がれ落ちるわたしの一部
どこか別の空間にいるみたいで
とろりとした白が支配した部屋
溶けるような意識の中でわたしはそれを掴もうとして失敗する
ベットから落ちていく
深く意識の底へと
心地のよい安らぎと奈落のような不安と優しい微笑みと抱きしめられた安心の中でわたしは眠る

#詩
GRAVITY
GRAVITY21
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やさしい季節がくる
とまった枝に止まる小鳥
なにか話している気がする
陽の光を浴びて上へと伸ばす木々と日向ぼっこしている猫の幸せそうな横顔
大切なものはどこか奥の方にしまってある
静止した時間と空間
清潔な風がカーテンを揺らしている
もう秋だねってやさしい声が聞こえてきて
もっかい布団に入って眠るよ

#詩
GRAVITY
GRAVITY1
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光が網膜を支配して僕の膜が剥がれ落ちる
わかってないねって声が奥の方が聞こえてくる
雲は薄く金色に輝いてぼくを眺めている
今日はなんだか暖かい
やさしい気持ちになる
心と身体が一緒になる
日向ぼっこでもしたいな
暖かい陽射しの中で眠りたい

#詩
GRAVITY
GRAVITY1
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剥がれ落ちる表面
熱を増していく
マシンのようなあなたの理性
壊れかけたおもちゃ
ビルが建っている
とてもとても高いビルが
錆びた刃が喉元に突きつけられている
変な夢ばかり見る
破片はぼくの頭上を飛び越えて混乱と平穏の真ん中に着地した
幕が開く舞台の上の貼り付いた笑顔の少女
笑みの口端にできる打算
嘘と嘘じゃない境目
精神疾患の男の子
ほんの少し揺れてる長い吊り橋
やがて止まる心臓
振り子時計のように右に左にいったりきたりする不安
また明日という言葉
完璧に左右対称な顔
ぼくの不安
ぼくの不安
もう来てほしくない明日
もう来てほしくない夜
ぼくの不安
ぼくの不安

#詩
GRAVITY
GRAVITY7
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暗い
幽霊のように閉じ籠っている
ざわざわする頭の殻
黒い綿が支配していく
細かく密度の高い灰色
内側へと入り込んでいく焦燥感
ギャっという音が鳴る
割れる寸前の風船
ヒビが入るガラス
沸騰する水
解放されない扉

#詩
GRAVITY
GRAVITY4
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光が眩しい
アイスクリームみたいに溶けるぼくのしろい透明
輪郭がぼやけて
ガラスのコップに反射する
きれい
透けていく
レースのカーテン越しには
明日の生活が見え隠れする
光にかざすと、半分溶けて半分影になったぼくの手がこぼれ落ちないように日々をしっかりと掴む
今日はコロッケでも買いにいきたい
近くの商店街に

#詩
GRAVITY
GRAVITY26
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とても良い朝だ
GRAVITY
GRAVITY13
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虫の音
わたしは光がほしい
街に横たわった静かさと寂しさが空気となって漂う
炸裂する白い光が目にこびりつき引き伸ばされたように遠くへ去る
人が歩く
気怠いわたしときちっとしたあなた
誘惑は今なお、わたしを崖の下へと誘い側道の溝へと落とす
コンクリートの割れ目に見るゴツゴツ
肌の川
整列された街灯
光に照らされた夜の植物達
なにもない

#詩
GRAVITY
GRAVITY11