近鉄1810系元々名古屋線系統の主力車両だったものの、一気に廃車が進行して今では2両編成2本のみ。抑速ブレーキがないため、青山峠越えができず.大阪線系統の車両と共通運用できないため一気に両数を減らしていったと言われている。ただ、「鉄道ピクトリアル」で近鉄内部関係者の人が執筆した記事で、1810系特有のある種の負荷が掛かってそれが廃車進行につながったという説も読んだことがある。全車両を大阪線と共通化しなくてはいけないわけでもなく、そっちは2410系あたりに任せて、名古屋線〜山田、鳥羽、志摩線系統の運用に閉じ込めておけばいいだけで、1810系の存在はむしろ合理的だと思っていたので、抑速ブレーキ以外の説を聞いて逆に廃車進行が腑に落ちた感じがする。とはいえ、この2編成はなかなかしぶとく生き残り続けてきて、ほぼ毎日のように急行の名古屋寄りのロングシート車として、クロスシート車と連結されて運用されている。かと思えば名古屋口の普通の運用に入っていてすれ違いに見かけることもよくある。近鉄の普通は名古屋口でもなぜか鈴鹿線や湯の山線より短い2両なのである[泣き笑い]ずっと廃車候補に入っている車両だからか車内の更新工事もされず赤いシートのままだし、故障して床下から火を噴いた時はついに1810系も終わったか!と思ったのに、修理されて戻ってきて何事もなく運用についてたり…近鉄の現場にとって何か思い入れがあるのかもしれないし、それだけ使い勝手がいい優秀な車両なのかもしれない。とにかく神出鬼没すぎて乗れた試しがないけど、伊勢若松で鈴鹿線に乗り換える時にちょうど急行で入ってきたのでたまたま写真だけは撮れた。この形式も今秋奈良線系統の新車導入で転属車が出て玉突き廃車が確定的だという話になっていて、この写真はいい思い出になったけど…できればもう少しだけ元気に走ってくれて乗り心地を味わいたかったなと思う。#GRAVITY鉄道部