ルームにご参加下さった皆様ありがとうございました【予告】次回は8月20日(金)19:30~「共感性と脳」についてお伝えします。今回は「精神疾患に役立つかも…ヨガ」についてお伝えしました。〇報告されたヨガの精神疾患への効果・ヨガによる介入群は統制群と比べてPTSDの症状を有意に低減(Price, Spinazzola,and Musicaro 2017)・ Kundaliniヨガ(姿勢や運動,呼吸法,瞑想,心身への気づきの養成)…PTSD,不眠,知覚されるストレス,不安やレジリエンスを改善(Jindani,Turner,and Khalsa 2015)・PTSD症状(再体験,回避,過覚醒),抑うつ,不安,知感覚を有意に改善(McCarthy, Fuller, Davidson et al 2017)〇ヨガの治療機序「dynamic and Static Models」・ヨガのdynamic component ①アーサナシーケンス・関節の可動範囲の広がりにより関節にかかる身体的な負荷up・自律神経を刺激で覚醒水準亢進↓・主観的情動反応up → 社会的文脈の中で直面するネガティブな状況と類似した情動反応と回避行動の想起・一方でヨガの呼吸法により副交感神経制御を促進 → リラックス作用によりネガティブな情動反応を低減↓個人の主観的にネガティブな情動反応を低減し、それを生じさせている身体部位に対する気づきの促進↓身体への気づきの増加が、情動に対するモニタリング (メタ認知) を行い、認知的再評価によって情動反応に新しい意味づけがされる②腹式呼吸瞑想の中で生じる情動反応を低減させる↓今の自分の中心となっている心理的問題の認知的再評価を促進しスキーマの変換を促進・瞑想は、激しい嫌悪感を伴うような心理的問題(過去と現在が含まれている)に対する自己認識を軽減し、平等と希望を感じさせる認知スキーマを開発する。自分の情動や思考を客観的に観察する力を養う〇Body-mind approach(Wahbeh, Haywood, Kaufmanら 2009)・脳,こころ,身体の関係性,が心身の健康にもたらす効果を解明することに焦点化・ヨガもその一つ→コメント欄に続く