共感で繋がるSNS
人気
食う寝るサンダース

食う寝るサンダース

規制期間中3日分の感謝のいいね爆終わり

GRAVITY
GRAVITY16
食う寝るサンダース

食う寝るサンダース

規制期間中、ずっと雰囲気写真消せてなかったこと思い出して死

▂▅▇█▓▒ (’ω’) ▒▓█▇▅▂うわぁぁぁぁぁぁぁぁ
GRAVITY
GRAVITY12
k(CV:五ェ門)

k(CV:五ェ門)

台所を覗くと、私が昨年末の帰省で土産で買ってきた茶葉が未開封で残っていた。
一袋は、規制期間中に開封して缶に移し替え、飲んでいたのを見ている。
「お茶は高いからね」
そう言いながら、何度もお湯を入れていた。
「無くなったらまた送るから」
そう心の中で呟きながら、大事そうにお茶を飲む母を眺めていた。
あれから数ヶ月経つ。

何で飲まなかったの。

「お茶は有難い」
土産で持ち帰ると、いつも喜んでいたじゃないか。

自分のための贅沢はせぬ人だった。
そのくせ、私には、いつも食べ物を持たせたり、送りつけてきた。

「私が必要であれば、自分で買いますから。養育されていた子ども時代ではないのだから」
そう言っても、聞き入れてはくれなかった。

「そのお金を、自分のために使ってください」
何度もそう言ったのに、聞いてはくれなかった。

健康には気を使う人だった。
それでも、世間の人が考えるようなグルメ、贅沢な食事には無縁な人だった。

贔屓目に見て、料理も得意だったと思う。
けれども、一人暮らしになり、自分のために調理することはほとんどなくなった様子だった。
「いつも、適当に済ませている」
そう言っていた。

生前、母が買い置いたお菓子で、未開封のものを今食べている。
そのまま捨てるには忍びないから。
この家にいる間に、食べてしまおうと思う。

正月、母はいつも雑煮を作る際、我々を横で手伝わせた。
これが我が家の雑煮だと。
何度も見てきたはずなのに、私自身がいい加減に聞き流していたからだ。
もはや再現は不可能だ。
「雑煮など、自分の好みのものをレシピで選んで作ればよい」
心の中でそのように思っていた。

今後何かを調理したとしても、それは単に、料理でしかない。カロリーと栄養素を摂取するためだけの。

母が飲まなかったお茶、持って帰ろうか。
GRAVITY1
GRAVITY8
関連検索ワード
おすすめのクリエーター