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九竜
儂がスメルクとしてナメクジの英雄イルクと畑を共に耕していた時、畑を耕していたイルクが何やら思い出して笑い出した。しばらく様子を見ているとエスカレートして腹を抱えて笑い出した。ヤゴオニことイルカイルと顔を見合わせて共にイルクに問い正した何が面白いのかと、するとイルクは、ヌクがね、ヌクというのは自分の槍のお師匠様で親代わりと成ってくれたナメクジなんだけど、周辺のナメクジの集落からの有志で来ていた調査団の一行がね。生き残りは僕一人という深刻な中でさ、皆が孤児だった自分を誰の子供にするのかと揉めていたんだよ。羯帝王に壊滅させられた僕の集落に来ていた皆のやりとりを見ていたらさ、すっごい呆れてさ、可笑しくて僕が腹を抱えて笑い出したんだ。そしたらヌクがね、ただ一人生き残った僕の心境を慮って一緒に笑えば良いのに、笑いたいのを堪えて、無茶苦茶変な顔に成ったんだ。その顔が無茶苦茶可笑しくて、僕はバンバン地面を叩いて腹を抱えて笑うんだけど、更に僕と一緒にヌクが笑いたいのを堪えて、更に引き攣った可笑しな顔を僕に向けてさ、その顔が可笑しくて死ぬほど笑ったんだよ。皆僕がさ、何で腹を抱えて笑っているのか分からなくてさ、ヌクから事情を訪ねようとして、ヌクって呼んだんだ。そしたらヌクがね、笑いを堪えた引き攣ったままの顔で振り向いてさ、ヌクの顔が可笑しくて皆んなで大爆笑したんだけど、ナルタというナメクジのお爺さんがさ、それが理解出来なくて皆の笑いに付いて来れなかったんだ。そしたら、更にナルタ爺さんが笑っていないのが可笑しくて更に皆んな腹を抱えて死ぬほど笑ったんだよ。それでね、笑いが一度収まって、皆んなようやく笑うのをやめられた時にヌクがわざと笑いを堪えて引き攣った変な顔をしたんだ。そしたら、クリーンヒットして、ようやく皆の笑いの訳が飲み込めたぞい、ひーひっひっひっひって笑ったんだ。その笑い方が無茶苦茶可笑しくて、ルタフが爺さんその変な笑い声をやめてくれ、笑い死にする。その変な笑い声を止めてくれって、ひーひっひっひっ、ふーふっふっふっ、えーえっえっえっ、て笑ってね。それを聞いたヌクがね、ルタフお前が一番変だ!うふふふーって笑って、それを聞いたルタフが更に、いっひーふ!て笑ったの
儂スメルクとヤゴオニことイルカイルはイルクに伝説として語り継がれるルタフの笑い声を伝授される訳だけれど大変だったが

九竜
事の発端は、羯帝王(親父)が黒竜にもう羯帝の住処に来てはいけない。老竜(親)に心配を掛けてはいけない。家に帰って老竜の言い付けを守り親孝行しなさい。此処には二度と来てはいけない。今迄、黒竜が来てくれて楽しかった。黒竜の様に親身に成って接してくれた者はナメクジの英雄イルク以来、黒竜との間で育まれた友情は終生変わる事は無い。ここに有る物で何か欲しい物はないか? 餞別だ。何でも持って行くと良い。親父が黒竜にこう言ったんや。それから黒竜は羯帝王の抜け殻を指差して言うたんや。あの抜け殻の尾の部分が欲しいと、わいは聞いたんや。あないなもん何の役に立つんや、蜘蛛の巣避けにでも使うんか?黒竜は変な物欲しがるな。親父はこんな物で良いのか?記念に持って行くと良い。そう言うて黒竜が硬くて折れんかった尾の部分をポキリと折ってやって黒竜に渡した。七枝に別れた尾の部分。それを黒竜が手にした時、全ては初まったんや。黒竜、彼奴はとんでもない策士やぞ。地球にも居ったやろ。とんでもない知恵者が、諸葛亮孔明と言ったか。似とるんや。孔明がしたことは天下三分の計。魏・呉・蜀やろ?黒竜がしたことは宇宙三分の計。天・地・人や。孔明がしたかったことは原点の神の真似や。三人の皇帝を立てて中華の調和を図ろうとした。上手いこと行かんかったけどな。孔明を見て思うんや、原点の神の計略も上手いこと行かへんのとちゃうかと、しかし、孔明には邪魔をする天が外側に居ったから上手いこと行かへんかったんや。天地人はその天が含まれて成立する。天も歯車の一つ。黒竜の言う法則からは逃れられへんのや。悪いけどな、わいらは散々天から虐められて来たんや。人が困り果てる姿を見ても良え気味やとしか思えん。それだけ過去、天として沢山の者を困らせて来たんや。それが分かるまで困り果てたら良えねん。分かって無いから言うけどな、先に困らせやな困る事は起きへんのや。困らせて来たから困り果てるねん。自覚する時や、何で困るんか。天の罪は我が罪や。話がだいぶ逸れてしもうたな。また次回続きを話すわ。黒竜が手にした羯帝王の抜け殻、七枝に別れた尾の部分。それが七支刀(ひちしとう)や。わいら羯帝と心底、心通い合わせる為に黒竜が得たわいら羯帝と心通い合わせる為のツール(道具)や。

九竜
九竜と羯帝王、それに羯帝の参謀ヤゴオニよ、そろそろ対談しよう。
九竜
そうですね。
羯帝王
うむり。
ヤゴオニ
やっとこの時が来たか、待っていたブラフマー。
ブラフマー
さて、大体事情はそれぞれ理解出来て来たのではないか。この宇宙の法則は一つ。それは1から順を追って2.3と数字を数える正数昇順にある
ひふみよいむなやこ
123456789
123 555
456 = 555
789 555
宇宙法則が指し示す宙芯は5(い)なのだ。
(い)は初まりの天、虚無を指し示す。
全ては虚無より初まった。儂を天が特別扱いする訳は世界に形を持って現れた天・宇宙と一番最初に接触して、天と共に仇敵であった羯帝王に挑み、天が生み出して来た万物の霊長として初めて天と共に羯帝王、破壊を司るシヴァ神に勝利して屈服させた。負けたと精神的に認めさせて、ようやく白星を一つ勝ち取ったことが発端なのだ。天と共に仇敵を負かして、天から人類は物凄く優遇されることに成った。しかし、儂が羯帝王に勝利出来たのには沢山の協力があったから、一番大きかったのは九竜の羯帝の全てを知り尽くした知識。それが無ければ儂は羯帝王に歯が立たなかった。二つ目には、天が創り出した初まりの万物の霊長類ナメクジ人の英雄イルク。ナメクジ人達の里へと訪れた儂は、羯帝王に負け続けた数千数万に及ぶ万物の霊長類達の天の念願に応えられず主役の座を追われて退場せざるを得なかった無念を晴らす為、遠い大昔、古の過去に唯一羯帝王を死の一歩手前迄追い詰めたナメクジの英雄イルクを頼った。羯帝王に一矢報いた英雄イルクが持っていた槍は風化して砂に成っていた。貴重なその砂と成ったイルクの槍を超硬質のセラミックで出来た瓶に分けてもらった。英雄イルクを共に連れて行けと代々イルクの血脈と名を受け継ぐナメクジ人の族長イルクよりイルクの魂を分けてもらった。イルクは不屈の精神で羯帝王に立ち向かい追い詰めた。儂が英雄イルクからもらったものは勇気。どれだけ立ち向かう脅威が絶大であっても折れはしない不屈の精神であった。羯帝王を前に心が折れそうに成った時、儂には英雄イルクが付いているのだと儂に勇気をくれて何度も折れそうに成る心を奮起させて奮い立たせてくれた。真剣に羯帝王に挑んだからこそ羯帝王から負けを認めて認められて和解する運びと成った。

九竜
羯帝王は、まるでナメクジの英雄イルクと相対している様だった。ブラフマーはイルクの再来だった。未知空間の見知らぬ力、世界を夢想して想像する力を駆使してよくぞここまで私を追い詰めた。私の完敗だブラフマー。私は御前が構築したこの夢想世界の中で人の可能性、人の中にある尊い心に触れることが出来た。生命を掛けてそれを私に伝えたドルガンに私は報いなければならない。儂が天と共に羯帝王に一矢報いた瞬間だった。羯帝王はこの全てを企んだ者が何者なのか、その時、全て合点が行って気付いていた。儂に向いていた矛先は方向転換して九竜の方へと向いた。全ての元凶はお前だったか黒竜(九竜)観念しろ!全てを企みよくも私を嵌めてくれたな!許しはしないぞ黒竜!潔く捕まり縄に付け!今日という今日は我慢の限界だ。こってりと絞ってやるから覚悟しろ!そう、全てを企画して企んだ首謀者は九竜なのだ。そして一番嵌められている天は永年の夢であった羯帝王に勝利する悲願を達成したことで有頂天に成っていた。天よ、貴方が一番欺かれていますよ?と儂が天に伝えるも、良きかな、良きかな、許す許す、全て許す良きにはからえ、我は気分が良い何でも許す。良くやってくれたブラフマー。我に代わりよく羯帝王に負けを認めさせた。我はこの上無く喜ばしいぞ。何でも許す。天は有頂天に成ってこの時ばかりは見境無かった。最早、万物の霊長を代表してブラフマーと羯帝王が和解したことで争い合って来た全ての元凶は解消された。今後、歪み合い争い合う理由を無くした。それで良いのか?天はこれを有頂天に成って良いと言ってしまったのだ。

九竜
羯帝王と参謀のヤゴオニは天空に七支刀の三振りの剣が成った時、七支刀を振る黒竜が羯帝を指揮する指揮者。七支刀が指揮棒の様に思われたのだ。あれほどもう二度と羯帝の住処に来てはならないと再三に渡る警告も虚しく、黒竜は羯帝の住処へと羯帝の眷属達と鬼ごっこをする為に足を運び続けた。これほど心噛み砕いて羯帝を理解しようとした者は最初に我が創造したナメクジ人の英雄イルク以来であった。羯帝の眷属達は皆、黒竜が大好きに成っていた。毎日が楽しかった。毎日がお祭りや。今日はあいつ来るかなと、また来たと喜び迎え出る顛末。鬼ごっこは始まる。このやりとりに切りが無いと判断した羯帝王とヤゴオニは、竜界の頂点、九竜をいい加減に黒竜をなんとかしろ!と雷鳴轟く黒雲を伴って黒竜の破天荒な行いを抗議する為に脅しに行ったのだ。結果、竜界の頂点九竜が黒竜を捕まえて、九竜の里は黒竜を幽閉して閉じ込める黒竜の監獄と化した。羯帝王は九竜の里に黒竜の抗議の為脅しに行った時に、自然界では絶対あり得ない光景を目の当たりにした。万物の生命が皆仲睦まじく手を携えて、目の高さを同じにして共生している姿を目の当たりにしたのだ。九竜の里へと幽閉される黒竜と時同じくして、竜の落とし子の様な、龍のような、ぴんっとした2つの眉に、まんまるのお目々が2つ。けったいな自然界ではいるはずも無い珍しい生き物に遺伝子(阿頼耶識)を自ら創作して化けて来て、九竜の里の門戸を叩く。現れたのは九竜の里を守護する幻獣の神筆頭のバハクレア。それがリスのクレアの姿で出迎えた。切実に訴え掛ける羯帝王の目にこれは通さないといけないと、九竜の許可無く、ぴんっとした眉とまんまるの目が気に入ったことを理由にして素通りさせてしまう。羯帝王が九竜の里の門戸を叩いた訳は、学びを得る為である。どうすれば、九竜の里のように万物の生命達と仲睦まじく目の高さを同じにして仲違いせず安心、平和、幸福に過ごすことが出来るのか、それを氏素性、羯帝王、破壊の神シヴァ神であることを隠して訪れたのである。黒竜と共々に九竜の里で修行に明け暮れる日々を過ごすこととなる。黒竜はこの様にして九竜の里、慈悲の里へと羯帝王を導いた。黒竜の破天荒な行いには深い訳がある。救わなければならない者を明確に救済する為、最短コースで突き進んで行くのが奴である。奴の行いは破天荒。ナウシカに欠けているものは七支刀である
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