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はーたん
「じゃあみんなに自分の描いた絵をプレゼンしてもらうよー!!
最初に悠仁から!!」
「えっ?俺から!?
まあいいや。」
「頑張ってね、虎杖君。」
乙骨が励ますと虎杖は教壇へ立った。
「これ、俺が描いた釘崎!」
虎杖が絵を見せた瞬間、釘崎は鉛筆を投げてきた。
「何よ!!
あんた、これが私!?
どう見たってきのこにしか見えない!!
人のこと言えないじゃん!!
自分だって下手の癖に!!」
「うるせえ!!
落ち着けって!!」
「はいはい、そこまで!!」
五条が止めると虎杖と釘崎は不機嫌な顔をした。
「じゃあ次は野薔薇!!」
釘崎が教壇へ立って絵を見せると一斉に笑いが広まった。
その絵にはクレヨンで「へのへのもへじ」が描いてあった。
「笑うな!!
だから呪術と美術は関係ないと言っただろ!!」
釘崎は怒って椅子をガタンと音を鳴らし座った。
「次は恵!!」
伏黒が教壇へ立ち絵を見せた。
「筆ペンで狗巻先輩を描いた。」
伏黒の絵は古風だ。
「恵の絵は中々味があるねー。」
五条が褒めると伏黒は席についた。
「次は棘!!」
「しゃけ。」
狗巻が教壇で絵を見せると教室中に「おおーっ」という声が響き渡った。
狗巻の絵は色鉛筆で着色されてあり美しい。
「棘、上手いねー!!」
「おかか。」
五条が褒めると狗巻は照れながら否定した。
「次は真希!!」
真希が教壇で絵を見せた。
「パンダを描いたぞ。」
そこには黒いペンで描いた真希の絵があった。
真希は絵は下手ではないがタッチが硬い。
「真希ー!俺の毛並は柔らかいぞ!!」
「うるせえ!!縛くぞ!!」
「はいはい、その辺で!!
次、パンダ!!」
パンダは教壇で絵を見せた。
「真希を描いたぞ!!」
パンダの絵は色ペンで愛らしくデコレーションされていた。
それは真希の凛々しいイメージとはかけ離れていた。
全員何とも言えず無言になった。
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はーたん
「虎杖、まだかー?」
釘崎が急かすと虎杖は答えた。
「うーん、もうちょっと!」
「狗巻先輩、終わりましたか?」
伏黒が尋ねると狗巻は答えた。
「しゃけ!」
『狗巻先輩は速筆でしかも上手いからな。』
「真希ー!俺を描いてくれよ!」
「何だそのポーズは!普通の格好しろ!!」
「はいはい、そこ静かに!」
真希とパンダは五条に注意された。
「桜海さん、僕、着色とか苦手だから鉛筆でいいかな?」
「いいよ!
私は逆に着色するけどいい?」
「いいよ。」
#小説 #夢小説 #呪術廻戦 #乙骨憂太 #乙骨

はーたん
「みんな引いたかな!?
じゃあ一斉に引くよ!!
せーの!!」
全員が引くとそのくじにはアルファベットが記されていた。
虎杖と釘崎のくじにはA。
伏黒と狗巻のくじにはB。
真希とパンダのくじにはC。
そして乙骨と桜海のくじにはDと記されていた。
「うわー、俺は釘崎とか!!」
「『うわー』じゃねえよ!さっきは人の画才馬鹿にしやがって!!」
「俺は狗巻先輩を描くのか…。」
「しゃけ。」
「俺描きやすいだろ?」
「『描きやすいだろ?』じゃねえよ!ナルシスト!!」
「桜海さん、僕、上手く描けないかもしれないけどよろしくね。」
乙骨は照れながら笑顔で言った。
「うん、よろしく!」
桜海は返事した。
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はーたん
「次は憂太!!」
「はい!」
桜海は乙骨が自分をどんな風に描いたか気になった。
「桜海さんを描きました。」
そこには乙骨が描いた桜海の肖像画があった。
モノクロだが、桜海の特徴をよく捉えていた。
絵の中の桜海は彼女らしく明るい笑顔だった。
「憂太、中々いいねー!!」
「ありがとうございます。」
乙骨は丁寧に礼を言い着席する。
「最後に、はるか!!」
「はい!!」
桜海が朗らかに返事をして絵を発表する。
一斉に驚いた。
そこにあったのは透明水彩で描かれた乙骨の美麗な肖像画だ。
乙骨は顔が熱くなるのを感じた。
「いいねー!はるか!!
全員の中で一番上手いよ!!」
「びっくりしたよ桜海さん!
あんなに上手く僕を描いてくれてありがとう!」
「こちらこそありがとう!!」
こうして美術廻戦は幕を閉じた。
fin

はーたん
美術廻戦 1
某日。
この日は東京呪術高専の合同授業だった。
とはいえ、それは1年組と2年組のことだ。
3年組は呪霊を払いに行っていた。
ちなみに授業の内容はまだ伏せられていた。
「ったく、なんで私達だけ集められたのよ!」
釘崎が不満を漏らす。
「仕方ない。あの先生のことだから。」
「しゃけ。」
伏黒の返答に狗巻がうなずく。
「ワクワクするなー!!」
「そうだね。でも何をするんだろう?」
虎杖と乙骨のやりとりで丁度足音がした。
「おっはよー!みんな!!」
五条がようやく姿を現した。
「おせーぞバカ目隠し!!」
「まあまあ、真希落ち着け。」
怒りをあらわにした真希にパンダが軽く注意する。
「それで、今日は何をするんですか!?」
桜海が尋ねると五条は答えた。
「今日は2人1組でお互いの似顔絵描いて貰おうと思いまーす!!」
「はあ!?呪術と関係ないじゃん!!」
「釘崎絵心ないもんな!!」
「うるせえ!!」
釘崎は虎杖を殴った。
「はいはい、そこふざけない。
感性を高めることも大切だよー。」
五条が言うと乙骨が質問する。
「で、どうやってその2人1組を決めるんですか?」
「いい質問だね憂太!!
これを使います、じゃじゃーん!!」
五条は箱を出し、全員に見せてきた。
「中にくじが入っています!!
1年組から引いていってね!!」
「なんで私達は後なんだよ!!
私達は先輩だぞ!!」
文句を言う真希の横で虎杖、伏黒、そして釘崎がくじを引いた。
「まだ開けないでねー。」
五条が言うと、乙骨、狗巻、真希、パンダ、そして桜海がくじを引く。
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