幸田文の「木」を久しぶりに読み返してたら縄文杉の話があった。去年、同じく屋久島へ縄文杉を見に行った身として、作者と同じ視点に立っていたのに感嘆の言葉がここまで描けるのはすごいなと素直に思う。インストラクターの人は、「縄文杉コースを歩いた人で最高齢は80歳超えです」とのことだったけど、70歳で介添されながら辿り着けたも十分すごい。極限の状態だったろうけど、しっかり根の張り出しや表皮の質感、枝の張り出しまで観察して、感情豊かに書き出せるのは一体どこから湧き出る力なんだ