看護士と介護士の言い分が違うのだけど、こちらが弱っている時はダメージがキツい。昨夜の看護士が、翌日は宿泊で預かり様子を見ますよと言ってくれて心強かったが、今朝、点滴道具をどうするのか電話してみると、介護士は、私が欠勤して自宅で母を診て、施設から訪問看護に向かうのが良いと考えていたと言う。私はお客様の御予約があり仕事は休めないと言った筈だが、そこは伝えて貰えていなかったのか。看護士は宿泊させると言ったかもしれないが、この日の部屋の空きは無く、来所して貰ってもケアするベッドが無いと言う。困った時には助けられるそれが看護士常駐の看多機の良い所だと、終末の時も引き受けますよと。心強い言葉に励まされて契約したのだけど、現実はそんな甘いものじゃない。相手の立場も気持ちも解るけど、こちらも仕事は休めないから、解りましたと引き下がる訳には行かない。返答に詰まり、電話口で沈黙してしまった。会話が詰まって、相手は押し切れないと判断したらしく、話し合う声がして、では本日はいつも通り来所して下さいと言われ通話終了。本当、甘えていると言われても言葉も無いが、一瞬の絶望を味わったことであった。感染症かもしれないと警戒する気持ちは解る。看護士は診て大丈夫と解っていても、介護士はそんなの知らない訳だし。だけど、こちらが弱っている時の受け入れ拒否は心底こたえる。未だ寝た切りにさせたくないから通所にしているのだけど、通所がこれだけ大変だというのは知らなかったし、これからもっと大変になるだろうけど、やはり施設に入れてしまうと恐らく歩かなくなり立てなくなるだろうから。取り敢えず一日ケアして貰った母は上機嫌で、相変わらず覚束ない足取りだけど、元気に帰宅して、食事が延々終わらないので私は買い出しに出られず、用事をしてたら悪戯するわ零して汚すわといつものルーティン。しまいにはブチ切れていい加減にしろと。言うのも可哀想なんだけど、あんた一人の世界じゃないと。まあ、それを私は親父からずっと言われ続けたんだなと振り返る。そんな機会でもある。こういうのに根気よく付き合って育ててくれた母に、付き合い切れないと突き放した親父のやり方で返しているのが矛盾だと思うけど、こうして振り返る機会を頂けていることに、感謝だな。買い出しには、何とか行けて、安堵のため息。