人気

アメジスト
読書しました。
日本の歴史をよみなおす(全)
網野善彦 著
ちくま学芸文庫
中世の庶民の文化風俗などを重点的にいくつかのトピックとして取り上げて論じたものです。
かつて穢多・非人と呼ばれていた人達のいわゆる部落問題の起源が語られていたのは勉強になりました。
かつては犬神人、河原者と呼ばれていた人達は平安時代の頃は差別を受けるだけの存在ではなく、「ケガレ」につながる職能として畏怖される存在でもあったようです。
それが畏怖される対象ではなくなり、差別される一方の対象となった時代に、鎌倉時代の新仏教は、被差別民の救済も目的の一つとしていたそうです。
中世の田舎についても決して自給自足の世界ではなく、農民や漁民や商工業者や流通業者などが貨幣経済のネットワークをつくっていました。
閉ざされた山間の村とかではなかったようです。
民俗学的なトピックが多く、よくある権力者に重点を置いた歴史本とはまた違った切り口で勉強になります。
#読書
#読書感想文
#歴史
#中世
#網野善彦


うめ


いつかさめるゆめ

いつかさめるゆめ
関連検索ワード
おすすめのクリエーター