意識の上での残像にあたるものがあって例えばカフェに行ってドーナツを食べる、ドーナツは基本的には、輪っかになっているからドーナツなんだけど食べていく途中で真ん中の穴がなくなったらドーナツじゃなくなる訳じゃない最後までドーナツそれって最初に見たドーナツの残像が自分のなかに残っているから、ずっとドーナツだと認識するのではないかドーナツだと知っている自分と出してくれた店員さんは、それぞれにその残像が消えるまでの間、自分の手元にあるお菓子のひとかけらがドーナツだと認識する途中で隣に座ってきたお姉さんはひとかけらのお菓子をみて、ショーケースにあったドーナツの残像があればもしかしたらドーナツだと認識するかもしれないし、ドーナツが眼中になかったならドーナツだと認識しないかもしれないで、上の例ような個としてのドーナツの残像と、これまで過ごした人生で獲得した群としてのドーナツの残像もあってイメージはイデアに近いものなんだけど、イデアのような天上のなんとかではなくて、自分の過去の経験の集合体としての残像群テセウスの船が部品を全て入れ替えても「その」船だと思うのは、テセウスの船の残像が実物の船に重なっているからで、じゃあ元の部品を集めて別でテセウスの船と同じものを作るとするなら、そっちもテセウスの船の残像とは一致するだろう唯一性を重視しない人ならどちらもテセウスの船だと認識する重視する人は船としての残像と部品としての残像、どちらか残像が強いかで片方をテセウスの船と認識するのだろうヴァイオリン界隈では名高いヴァイオリンの部品を他のヴァイオリンの部品と組み合わせてひとつの楽器とすることもあるらしいのでヴァイオリン界隈の人なら部品としての残像の方を強く認識するのかもしれないねとりあえず残像という言葉を使ったけどこれを正式にはなんと言うのか、ワードが分かればもっと調べられるんだけどなー