勧善懲悪物はあまり好きではないけども、殺陣のシーンなんか観てると様式美のようなものがあって水戸黄門や暴れん坊将軍がシリーズとしてずっと続いてるのはこの様式美というものの影響が強いのだと思った。小難しいものは脳の容量を使うから大衆受けしない。新しいもので言えばワンパンマンなんか勧善懲悪物の代表格だ。特殊な修行をやったわけでもないただ思い立って筋トレ毎日続けただけの主人公がワンパンで決着付けるという誰が観ても分かる内容だ。能から歌舞伎までの変遷と水戸黄門からワンパンマンの変遷は何ら変わりなく一貫して様式美がある。これがアメリカであればアメリカンニューシネマが流行っても後にスターウォーズのような新しい形の勧善懲悪物が出てきたのも様式美への回帰現象だろう。複雑性もオプティミズムも個人個人の中に比率は違えど内在しているのだと思う。