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斑縷羅

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アルベール・カミュの述べたように、思想家シモーヌ・ヴェイユが持ち合わせなかったものは“軽薄さ”だ。「たとえこの身が泥の塊になりはてようと、なにひとつ穢さずにいたい」。私はこの精神が痛いほどわかる。だから、自分の運命はどんなものでも受け入れる。幸せになるための勤しみを放棄するわけではない。どんなに愛せないことが苦しくても耐えがたくとも運命から逃げることはするまい。「わたしのなかに一度も歓びがなくてもかまわない。神のなかには恒常的に完全なる歓びがあるのだから。」
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斑縷羅

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思想家シモーヌ・ヴェイユほどこの世の摂理にあかるい者はいないのではないか。私のつぎに
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斑縷羅

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思想家シモーヌ・ヴェイユは経験したことのない、この現実に人の身に降りかかりうる不条理(正確にはそれは不条理ではなく真理であるのだが、必然的な帰結として便宜としてそう表現するのが自然である)を容認してはいるものの、その“悲劇性の悲劇”に寄り添う温情としての誠実さが欠如している。経験していない事を無機質に、明白なる事実として公述することはある意味ウィットに欠いているし、不敬虔である。アルベール・カミュが認知した彼女の持たないものである「軽薄さ」に加え、彼女には“歪みの概念”が欠如している。というよりその軽薄さの不在というものの延長、派生としての継続の結実がそれであるのだろうが。鼠はそれを知っている、道理の通用しない領域の苦悩を。悪をも甘受するのがほんとうの正義
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