#僕の好きな映画王立宇宙軍オネアミスの翼監督 山賀博之出演者森本レオ弥生みつき内田稔飯塚昭三村田彩曽我部和恭平野正人音楽坂本龍一(音楽監督)上野耕路野見祐二窪田晴男制作会社 GAINAX製作会社 バンダイ地球とよく似た架空の惑星にあるオネアミス王国を舞台に、王立宇宙軍の士官シロツグが史上初の宇宙飛行士に志願し、仲間とともにロケット打ち上げを目指すというファンタジー・SF作品。バンダイが初めて制作した映画作品である。本作の企画母体となったのは、日本SF大会のOPアニメを製作するために組織されたアマチュア映像集団「DAICON FILM」である。当時大学生だった山賀博之・庵野秀明・前田真宏・貞本義行ら主要スタッフは『超時空要塞マクロス』や『風の谷のナウシカ』の制作現場に参加してプロの仕事を学んだのち、次の方向としてオリジナル商業作品の創作に向かった。当初は製作費4000万円のオリジナルビデオアニメーション (OVA) として企画されていたが[7]、当時EMOTIONレーベルで映像事業に進出していたバンダイの山科誠社長への売り込みが成功し、2時間の長編アニメ映画として製作することになった。本作を制作するためDAICON FILMは解散し、1984年(昭和59年)にGAINAXが設立された。映画製作の進行状況などは『月刊モデルグラフィックス』誌上において毎月リアルタイムに連載された。企画がバンダイに来た時、押井守に相談している(世界初OVA『ダロス』監督)。すると押井は宮崎駿を紹介した。宮崎は庵野秀明が『風の谷のナウシカ』でアニメーターをしていたので「きっと面白いだろう」と勧めた、と渡辺繁は語っている。山賀は当時24歳[6][注 2]。アマチュアで名を馳せ、一部のアニメファンには知られた存在だったが[6]、劇場用映画に大抜擢され、プロで実績のない制作集団が全国ロードショー作品を任されることは異例であった[6]。またスタッフの平均年齢も24歳と若く[6]、精密な世界設定や驚異的な作画水準など、アニメブーム期に台頭してきた若手クリエーターがセンスを発露する場となった。DAICON FILMの作品はマニア受けのするパロディやオマージュで知られたが、本作ではそうした要素を交えない姿勢に徹している。