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目も当てられない

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新文芸坐でオールナイトの映画みたいな 岩井俊二特集の時ひとりで見に行ってめちゃくちゃ楽しかったので
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ken

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「リリィ・シュシュのすべて」を10年ぶりくらいに観た
歳をとってしまった自分にはセンチメンタルが過ぎる作品ではあるが、心をチクチクと刺す感じは年齢や世代に区別はないものだと思った

公開当時、岩井俊二特集本が発売されていて購入した
はっきり内容は覚えていないが、ラリークラークとの比較をしていた人の執筆があった
その人はラリークラークの「KIDS」より「リリィ」の方が病んでいる、といった評価をしていたと記憶している

改めて観ると「病み」という事でいうと「リリィ」は病んでいるのとはまた違うのではないかと思う
やはりアメリカは病んでいて荒廃していてナチュラルに狂っている
「リリィ」の世界、というか日本は単に陰湿である以上のものは無い
「リリィ」の中では壊れてゆく10代が何通りも描かれる
病んでいるというより日本人ならではのネチネチした国民性による敵意や疎外、排他や拒絶による孤独や絶望により沈んでゆく多感な若者の姿を救い無く見せられる

狂気は何も感じないが、日本人の自分にはやはりこういう良くも悪くも日本人的な感情表現の方が分かりやすい
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