俺はその場その場で『こうあるのが正しい振る舞いだ。つまり、こうあるのが無難だ』ということを行動の基準にしてきた結果「自分が何をしたいか、自分が何を望んでいるかは他者と自分の間に起こる出来事に対しては取るに足らない、ひどくくだらないこと」というふうに自分の気持ちを破って屑かごに捨ててきたのだが、それについてどこか「捨てさせられた」という筋違いな意識も水面下で育ててきたので、しだいに人との間にあるものは基本くだらないもの、迷惑なもの、どうせ…みたいな、そんなうんざりしたものしかないように感じるようになった。人と関わることを意識すると『なんだよ、我慢ばっかでつまんねえ』と感じることが強くなってきて、最近本当に疲れ果てるほど心をうんざりとさせる