こんにちは[惑星]先日、別室で医師より母にお話がありました。家族同席です。母はベッドから別室へ移動する時、寝たままで話を聞きたい、と言いました。話の内容がわかっているから、少し駄々をこねたようです。寝たきりだから身体を動かした方がいいと看護師さん達に促されて、ようやく車椅子に移りました。先生のお話は、今の体力では治療続行はかなり厳しい、緩和治療の方が生活しやすい、という内容でした。話を聞いている母の顔は明るい表情でしたが、返事をする声は小さくかすれて力がありません。指先に付けられたコードを、震える手で何度も束ね直していました。約5年間、唯一の生きる希望としていた抗がん剤治療の道が絶たれた。終わりが見えている。そんな心境の母に、どう寄り添ったらいいのでしょうか。家族が何を言っても、母は遠くを見ている。強かった母の目は涙をためている。母と私達の間に見えない壁ができてしまった。私達の言葉が届かない。すでに母は、私達家族から切り離されて、別世界の人になってしまった。それでも、できる限り面会に行きます。いってきます。#抗がん剤 #緩和ケア#高齢者 #介護 #日記