寛文10年2月25日、神奈川県の芦ノ湖と静岡県裾野市を繋ぐ水路深良ふから用水が完成しました。新暦1670年3月16日近年では箱根用水と呼ばれることが多くなっております。火山灰が多く水持ちの悪かった富士山山麓一帯地域の裾野市御殿場市長泉町清水町(の一部)へ芦ノ湖の湖水を導くために敷かれた灌漑かんがい用水路は、今日でも灌漑用水農作物の栽培に必要な水の人工的供給生活用水防火用水水力発電用水として重要なライフラインとなっております。深良用水は国や自治体主導ではなく、その土地の名主だった大庭おおば源之丞げんのじょう氏をはじめとした個人の尽力により出来た用水路で、専門家 専門家日本の土木史上、大変重要な意味合いを持つ用水路となっております。また、水路 日本を代表する(灌漑)用水のひとつにして、農林水産省が発表している賞状日本の疏水百選にも選定されております。疎水他の水源から水を引く目的で造られた水路のこと加えて2014(平成26)年には国際かんがい排水委員会によって賞状世界かんがい施設遺産にも登録されております。