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真尋

真尋

ゴミ箱を思い切り蹴り付けて倒し、此れも音楽なんですよ、と教える哲学教論たちは、夜な夜な電氣ブランなどをのんで自分の生きている世界線について思いを馳せている。そんなところがぼくにもある。ぼくには人に物事を教えられるほどの智慧はなく、まさしく無知蒙昧の徒というやつだけれど。ひとつ、今まで生きてきた中で得た自分の在り方の答えとして、エキセントリックであることをやめたらいけないと思う。論じるのも無駄だ、これは明白な事実である。
とある約束を交した香水瓶たちは、小さなロフトの片隅で小さく寄り集まり、天総裁のシーツに転落死するゆめをみている。まいにち、まいにち、それらを見つめながら、二歳半より生きなおしを行っているのだけれど、なんの成長にも結びつかないし、本当にぼくはだめなやつだとおもう。今日食べたうどんがもちもちしていて、だいこんおろしもほんのりあまくて、そんな何気ないことが感しかった。そういうささやかな幸せを探しながらぼくは生きながらにして死んでいる。
明日もぼくの足元にブラスチックのゴミ箱が転がるだろう、これも音楽ですよ、か、なかなか気の利いたことを言っていたな、あの人、と思いながら真似して蹴りつける。おかげで底がぼろぼろに割れてしまった。
やむを得ず、仕方なくゴミ袋を被せて使っている。次まちへ出たら、適当なごみ箱を買ってこようと思う。
そしてまたぼくはそこに音楽を見いだし、ブルースハープを吹き鳴らしながら蹴り飛ばすのだ、それを、ゴミ箱を、そうだ!これを!音楽だ!ぼくは音にまみれてぐしゃぐしゃになる。紡がなくては、言葉を、呼吸を、たましいを逃がせ、そのずたぼろのそこからせかいをのぞいてみろよ!!
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ゴミ箱を思い切り蹴り付けて倒し、此れも音楽なんですよ、と教える哲学教論たちは、夜な夜な電氣ブランなどをのんで自分の生きている世界線について思いを馳せている。そんなところがぼくにもある。ぼくには人に物事を教えられるほどの智慧はなく、まさしく無知蒙昧の徒というやつだけれど。ひとつ、今まで生きてきた中で得た自分の在り方の答えとして、エキセントリックであることをやめたらいけないと思う。論じるのも無駄だ、これは明白な事実である。
とある約束を交した香水瓶たちは、小さなロフトの片隅で小さく寄り集まり、天総裁のシーツに転落死するゆめをみている。まいにち、まいにち、それらを見つめながら、二歳半より生きなおしを行っているのだけれど、なんの成長にも結びつかないし、本当にぼくはだめなやつだとおもう。今日食べたうどんがもちもちしていて、だいこんおろしもほんのりあまくて、そんな何気ないことが感しかった。そういうささやかな幸せを探しながらぼくは生きながらにして死んでいる。
明日もぼくの足元にブラスチックのゴミ箱が転がるだろう、これも音楽ですよ、か、なかなか気の利いたことを言っていたな、あの人、と思いながら真似して蹴りつける。おかげで底がぼろぼろに割れてしまった。
やむを得ず、仕方なくゴミ袋を被せて使っている。次まちへ出たら、適当なごみ箱を買ってこようと思う。
そしてまたぼくはそこに音楽を見いだし、ブルースハープを吹き鳴らしながら蹴り飛ばすのだ、それを、ゴミ箱を、そうだ!これを!音楽だ!ぼくは音にまみれてぐしゃぐしゃになる。紡がなくては、言葉を、呼吸を、たましいを逃がせ、そのずたぼろのそこからせかいをのぞいてみろよ!!
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