先週配信され始めた大島真寿美「ピエタ」のオーディオブックを聴き始めている。本を読むのともドラマなどで観るのとも異質な(言葉の脚色はしないが演じ手に依り伝わり方が変わるという意味で)このスタイルは、ナレーターの技量と相性がとても大きいと感じている。数ある中からこれを選んだのは、読み手に小泉今日子さん、そしてaudible聴きの私が敢えてそう書いたように音楽に向島ゆり子氏を迎えての作品だったからだ。この時代背景と世界観(18世紀ヴェネツィアが舞台)に惹き込まれ物語にのめり込む一方で、10年以上前の作品であるのに現実社会への比喩が込められているのではないかと疑うほどに共通点も多く感じ、考えさせられる魅力的な作品です。(まだ途中なのに。。)