ウェブトゥーンに思うのは、やはりウェブトゥーンで元々面白くて売れているタイトルは横読みにしても面白そうで、逆に言えば縦読みという媒体自体にそこまで魅力はないのかなと思った。横読みよりコマ数多くフルカラーなので、制作費も横読みより多く、ネットで検索すればソースは出てくるけど、配信プラットフォーム側が仲介料として取っていく料率が高い(一般的な派遣会社の仲介料が3割とすると、ウェブトゥーンは7割くらい取っていく)らしいので、制作会社は絶妙に儲からない仕組みになっている。だから業界としてはソシャゲの夢をもう一度と一攫千金狙って参入するけど、ほとんどの会社は赤字の自転車操業で、銀行とかからお金借りつつ数撃ちゃあたる理論でいつか爆発的ヒットが出るのを待つ制作ガチャを回している状況なんじゃないかな?ゆえに、ウェブトゥーンが日本上陸してしばらく経つけど、未だに日本国内で「ここはすげぇ儲かってる!」って会社は出てきていない。ウェブトゥーン版のCygamesみたいなキングは出てきていない。ソシャゲが元々ゲーム好きでもない金儲け好き(≠お金好き)な起業家が、金儲けのために行き当たりばったりで薄利多売な戦略仕掛けてて一山当てたいって人多くて、ウェブトゥーンもそこだけは同じ。漫画に詳しい人が漫画作りたいモチベでプロデュースしてるわけではなく、IPを育てるって発想がなくて他で売れてる作品の二番煎じで手っ取り早く稼ぐ方法をとる。それで売れなきゃ、「じゃあ、どうやって売上を出すか。育てるか」ではなく、「即切りで次の作品にベットする」形だから、グラデーション的に売れる作品を生み出す土壌がない。鬼滅の刃って初期では打ち切り候補だったけど、育てて漫画史に残る作品になった。でもウェブトゥーンにいる漫画好きと思い込んでるだけの拝金主義者達は、もし鬼滅の刃を掲載しても序盤の売上だけ見て打ち切ってるだろう。彼らの自己暗示気味なハリボテの漫画愛マインドが、ヒット作品が生まれない土壌を作っている。これが業界単位で失敗し続けている理由で、歴史長く支持され続ける漫画業界との違い。まあ、このままだと日本で少しずつ撤退する企業出てきて、衰退が始まると思う。ちなみに金儲けや拝金主義自体に反対はないし、僕も金儲けは好きだけど、それだけじゃヒット作は出ないってことね。