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マサヤス龍之介
#中森明菜 #明菜が一番
☆『ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕』
本年7月1日から集中的に投稿した中森明菜のコラム。丁度10thシングルで息切れ(゚^ิД^ิ゚) すぐに再開する積りが、季節を跨いでしまった🌸🌻🍂❄どこまで続くかは未定だが懲りずにお付き合い下さる方は𝑻𝒉𝒂𝒏𝒌 𝒚𝒐𝒖です(*- -)(*_ _)ペコ
11作目のシングルは標題の通り。我が国のフュージョン界の名キーボーディスト松岡直也の曲である。元来、日本人は戦前からリズム楽曲には顕著に反応を示す民族で、ジャズに始まりルンバ、タンゴ、ワルツといった初元的リズムにすぐに飛びつき歌謡曲にもそのリズムを取り入れてセールスされてきた。戦後も服部良一と笠置シズ子のコンビで一連のブギウギが流行する。中森明菜もそれまでのイメージから大きく舵を切りワールドミュージック系へと方向転換する。このシングルはその大きな一歩となった。クリエイターの松岡直也は編曲も同時進行させて、分厚いBrassに耳馴染むメロディを前奏間奏で使用。作詞は♫北ウイング 以来の康珍化。だれでもすぐに耳に残る曲に康珍化は特にサビに情熱的な印象詞を置き、それは2番でもリフレインされる。
…迷い 迷わされて カーニバル
夢ね 夢よだから 今夜は
誘い 誘われたら カーニバル
腕から腕の中 ゆられて
抱いて 抱かれるから カーニバル
キスは命の火よ
アモーレ…
この頃の中森明菜の人気は絶頂期でこの曲はオリコンチャート初登場1位、1985年3月8日と翌週の15日付でも1位を堅守、100位以内を19週連続チャートインしつづけ続け年間チャートでは堂々の2位であった。この年の日本レコード大賞GPを受賞した。レコード大賞の歴代受賞者リストをウィキで見たが、この時代のアイドルでは明菜、近藤マッチ、光ゲンジのみがその栄誉に浴しているだけで、あとは演歌が体勢を占めている。
明菜以前は寺尾聰やジュリーと云ったところも善戦していて唯一アイドルと呼ばれる受賞者はピンクレディーのみである。レコード大賞の選考基準は音楽を求める層が大人中心であったことを如実に物語る。


マサヤス龍之介
#中森明菜 #明菜が一番
☆『赤い鳥逃げた』
♫ ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕 から約2か月でリリースされたのは前作と別名異曲の作品だった。従ってこの楽曲は12thシングルとはカウントされず、ミ・アモーレの姉妹曲扱いだった。
当時隆盛を極めていた12インチ盤のロングVer.と云う形態を取り、明菜はミ・アモーレの別詞と云う一手で勝負に出た。作詞は本家ミ・アモーレと同様康珍化に委ねられた。ヒットした前作に違う詞と云う難題にもメゲず康は舞台がリオデジャネイロだったのを現実に戻して、そこから恋人を手放す主人公を赤い鳥を逃がす…と形容する。
…さよならをあなたが心に隠すなら
眠りについた横顔に
ささやいて行ってね
ねえ蜃気楼の街
なにか見つけたら
ひとつもムダにしないから
今度ほんとの愛を下さい
赤い鳥が逃げた Fly Away
愛のカゴをあけて 空へと
赤い鳥が逃げた Fly Away
銀の涙 翼ぬらし…
普通ロングVer.と云うと間奏をやたら長くして装飾音やらデジタル音を連発して過剰なまでの音の洪水で誤魔化して長くするのだが、このシングルは歌詞が全く前作とは違うので、下手な間延びは不要だし、松岡直也のアレンジがラテン風味なので助長感は全くと言っていいほど感じられない。
明菜は相変わらず感情を込めず淡々と歌っていくが、それでもココぞと云う箇所では絶妙な感情移入を込める。が、それが過剰にならずサラりとやって退けるからリスナーはややもすると聴き逃してしまうほどの一瞬の隠し味になっていて面白い。1曲の中でこうも表現できるし、こうも表現出来るわ、とその器用さに或る種の風格さえ見い出せる。歌のツボとでもいおうか?シンガーはその声のみで表現するしかないのだが、表現力を操る、と云うのはこれはもうジャズシンガーの域と言っていい。当時アイドルでここまで深淵な表現法を用いた人は他に居ただろうか?それくらいこの前作とこの曲の別詞の意味の違いを歌唱力で歌い分けた明菜の技量は別格だった。前回でレコード大賞を受賞したアイドルは意外に少ないといったが、この時代のアイドルで先陣を切って大賞を受賞させたのは当然と考える。

赤い鳥逃げた

マサヤス龍之介
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☆『ロンリージャーニー』
本項# 18にて紹介した明菜のシングル第11th♫ミ・アモーレ のカップリング曲♫ロンリージャーニー を本回では紹介しよう。親の反対を押し切って逃避行を図る若い恋人、取分け女性目線で謳われる。これを作ったクリエイターがなんとあのEPOってんだから、さー!お立ち会い!‼️
女性シンガーソングライターとして80年代に彗星の如く現れたEPOは、東京女子体育大在学中にシュガーベイブの名曲♫DOWN TOWN のカバーでデビュー。それ以前にも竹内まりやの♫いちごの誘惑 や♫SEPTEMBER で大貫妙子らとコーラスを担当していたのは未だデビュー前のことだった。元来EPOの持ち味と言えば、在学中の体育大生特有の明るく健康的でメジャーキーコードの楽曲を思い切りはっちゃけて唄うシンガー、と言ったところか?デビューからして『オレたひょうきん族』だったし、実際出演してもいたらしいが本人はデビューし立てでバラエティー番組には余り乗り気では無かった由。その後、♫う・ふ・ふ・ふ や♫音楽のような風 ♫三つ目の幸せ などのオリジナル曲のヒットに高見知佳へ提供した♫くちびるヌード 香坂みゆきへの♫ニュアンスしましょ など作家としてのヒットメイカー振りに揺るぎない自歩を固めつつあった。明菜に提供したこの楽曲は丁度シンガーソングライターとしての転換点だった時期であり、又、明菜のイメージを考えたのだろう。それまでのEPOらしからぬ全編マイナーコードで運ばれる。ただ彼女特有のサビでのエモーショナルさは光るものがある。歌詞もそれまでのEPOとは明らかに方向性が違っていた。作家としての多様性に対応しての仕事と解釈出来る。EPOの明菜に対するイメージはこの歌の歌詞に出てくるような、
…若い恋だと釘をさす
冷静な大人達を
裏切る勇気 くれたのは
あなたのまじめな 愛だった…
こうした男性の強い愛に引っ張られて運命を共にしてゆく女性のイメージだったのであろう。
それにしても、タイトルをうたい上げるサビのメロディーは耳に残る。
さすがだ。
つづく…。




とも
#お疲れGRAVITY
#中森明菜
#明菜

マサヤス龍之介
#中森明菜 #明菜が一番
☆『SOLITUDE』
前作♫ SAND BEIGEー砂漠へー より約半年の沈黙を破ってリリースされた標題作。'85.10.9。それまでのカラーを一掃したこの楽曲は、この際だからはっきり言おう。明菜のBest Of City Pop だ。湯川れい子が手掛けた詞は都会の中で冷やかに相手の男に容赦なく冷たい台詞を投げつける女性。…醒めちゃいないわ… と言いながらもトーンは完全に冷めきっている。が、…いつか馴れ合う 気安さがイヤなの…ソリテュード…とひとりぼっちを殊更に強調する。馴れ合うのがイヤ、なんて言われたら最早もうお終いだ。舞台はシティホテルと思しき25階の非常階段である。そこで主人公は爪を切りながらソリチュード、孤独に浸るのである。この身も心も凍るような冷たい主人公の歌を明菜は当時、周囲の反対を押し切ってリリースに踏み切ったと云う。それまではリズムを強調して感情を爆発させた様な声量を張る楽曲が多かったのだが、明菜はこの楽曲では声のトーンを下げて抑えた表現に終始している。そこをマツコ・デラックスなどは高く評価している。作曲はゴダイゴのリードボーカリストのタケカワユキヒデだ。
彼はその英語力に加えボーカルにも定評がある
のだが、クリエイターとしても高評価されている。この後に松田聖子に提供した♫旅立ちはフリージア も彼の楽曲だと言えば、この楽曲と比較してもその多彩振りが判ろうと云うもの。明菜もテレビ出演したVTRを観る限り派手派手しい振りは微塵もない。このシュール感に…目の下にはシティ・ライツ ソリテュード…と云うような歌詞が出てきたらこれはもう文句無くシティポップの王道だ。オリコンチャート初登場は文句なしの第1位だったが、この年の年間チャートでは意外にも35位だった。この時期の明菜ならもっと売れていてもおかしくはないはずだが、当時のファンにしたらこの希望のない現実シュールな楽曲は大人過ぎたのだろうが、結果としてはこれで良かった。
当の明菜本人が選曲したこの楽曲はものの見事に期待を外したのだから。アイドルから大人のシンガーへと何の躊躇いもなく舵を切った彼女の選択は成功したと言える。


マサヤス龍之介
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☆『SAND BEIGE -砂漠へ-』
12thシングルは1985年6月19日リリースの標題作である。前作♫ミ・アモーレ に引き続き異国情緒が濃厚な作品が続く。異国を題材にした歌謡曲は懐メロ時代からの常套手段で、戦前から日本人は島国で単一民族ゆえにこうした他国へ夢を馳せたり、現実逃避を異国性に求めたがる。中近東ものは戦前から♫月の砂漠 や戦後も♫カスバの女
などに見られるし80年代にもジュディオングの♫魅せられて がヒットしており、歌謡曲としてはこれと言った斬新さはない。
明菜のこの年のセットリストを眺めていると、前作とこの楽曲はマイナキーで別れを契機に日本を離れ海外へ逃避する楽曲が続くシリーズとなっているが、こうしたドラマ性は明菜のセールスポイントとしては絶妙なバランスで、それが如何に戦略的であるかをものがたる。作詞の許瑛子は全くの新人で制作サイドの意のままになれるし、作曲の都志見隆も楽曲提供歴まだ3年にしてこれと言ったヒットはなかった無名の人だったから注文通りの作曲がさせられた。こうして制作サイドの思惑通り、これはオリコンチャート初登場にして1位、同年間チャートでも7位を売り上げた。無論、当時の明菜人気からすれば当然の売行きだったが、無名の新人と中々浮上出来ない中堅クリエイターたちが手掛けた作品がこの様に売れたこと
は、制作サイド側の明菜人気にあやかったクリエイター発掘作業ととれなくもない。勿論、制作陣営らの先見性の勝利とも言えるが、都志見隆などは実際にこの後、アイドルから演歌歌手、果ては俳優のCDアルバム作品にと、器用な作曲家として活躍することになる。ヒットこそ少ないがアウトサイダー的なクリエイターもそれなりに需要があるのである。都志見隆はこの後も明菜へ楽曲を提供し続けて♫ LA BOHÈME(DESIRE -情熱-のB面)
や♫TANGO NOIR といった人気楽曲を手掛けてゆくことになる。
つづく…。


SAND BEIGE -砂漠へ-

マサヤス龍之介
#中森明菜 #明菜が一番
☆『DESIRE -情熱-』
明菜14thシングルは標題作。時代は昭和61年1986年に変わっていた。前年大晦日の日本レコード大賞GP受賞で意気軒昂だった明菜とそのスタッフ達は次の新曲では、再び明菜のその伸びやかなビブラートたっぷりな曲を選曲した。作曲は鈴木キサブロー。'77から作曲活動を始めたベテランだ。アイドル、歌謡曲、演歌以外にもアニソンなど幅広いジャンルで活躍する器用なクリエイターだ。
元々はギタリストなので、この歌のようなパンチのあるロックサウンドにもよく合う。編曲は山下達郎の盟友、椎名和夫である。椎名も腕に覚えのあるギタリストで山下の例えば♫BOMBER でのソロプレイなど名演🎸 が多い。そして歌詞は山口百恵などの作詞家として名高い阿木燿子。阿木も明菜のそれまでのイメージを踏襲した一筋縄ではいかない女性像のツボを押さえた詞世界で制作陣の期待に応える。この歌に終始呪文のように付き纏う…起きろ!燃えるような愛…のフレーズに逆行する様な冷めた部分が同居する内容の歌である。明菜は、
…何にこだわればいいの
愛の見えない時代の
恋人達ね… や
…腕を離してよ
キスをされるのも ごめん 気分じゃないの… といった冷淡で決して媚びない、男に翻弄されるのではなく振り回す方の女性像を時に熱情的に、時に呟くように内省的に表現する。こうしたキャラはすっかり明菜の代名詞となり確立されてきたのである。そしてなんとも奇抜だったのがあの衣裳だ。昨夜の音声roomマイクパーソンのりんゆみちゃんは明菜の大ファンであることは以前紹介したが、この時の和洋折衷の衣裳は明菜本人がデザインしたとりんちゃんから教えられた。ジャケットでは完璧な和装なのだが、それは当初明菜がこの歌は和服で歌いたいと希望したことへの未練であろう。そして大胆にもショートボブのウィッグを使い完璧にイメージチェンジして魅せた。そしてハードサウンディングなサウンドに乗ってこれも明菜本人による振り付けのダンスを舞いながら彼女は
…なんてね
淋しい…
と、絶頂に達する。
阿木は、山口百恵のヒット作を量産したが、百恵で表現し得なかった世界を明菜で実現したのだと、推測する。





マサヤス龍之介
#中森明菜 #明菜が一番 #Ado
☆ 飾りじゃないのよ涙は考
ネット記事によれば、中森明菜の活動が昨年から活発化しているという。
テレビへの露出度こそ少ないものの、ラジオへのリアル出演は頻繁で、年末の風物詩NHK紅白歌合戦へのサプライズ出演はファンならずとも日々期待が高まっていった。結局、ON AIR当日の午前中に紅白歌合戦担当D.が囲み取材を受けて明菜のサプライズは?の記者からの問い合わせには「リリース以外のプログラムはありません」の、味も塩っ気もない回答で明菜のサプライズはなしの報道がなされて、ハッキリしたのだが気運が高まっていただけに期待していた側はガッカリした。
それくらいに彼女の復活は盛り上がったのだが、明菜がもし紅白に出演していたら視聴率は更に☝️していただろう。史上二番目の低視聴率!などという記事が後を絶たないが、私はこれは明菜サプライズに如何に視聴者が期待していたか?の反動なのではないか?と見る。
年始にON AIRされたTBS系「マツコの知らない世界」にゲスト出演したAdoは近年リリースしたカバーアルバム「歌ってみた」の中で明菜のレコード大賞受賞曲♫飾りじゃないのよ涙は のカバーについて、「出だしの…私は泣いた事がない…の件は表現するのに苦労した」と語っていた。
実際の自分は随分と泣いてるし、泣いた事がない、というのを表現するのは嘘になる、と歌に対しての誠実な姿勢を吐露した。これはゲスト出演していた音楽評論家の冨田明宏の分析だが、Adoはオリジナル曲では慟哭とも取れる激しい表現をするのに、カバーになると一転オリジナルに忠実な抜いた表現を取るという。同アルバムで歌われた杏里の♫キャッツアイ でも杏里はアップビートなのに敢えて抜いた表現を取り、ビート感とは裏腹なエモーショナルさがでていてそこが凄いとAdo自身も先達シンガーへのリスペクトを隠さなかった。Adoの実力は私も認めているが、このカバーアルバムでもその楽曲に対する姿勢を聴いていて、ほとほと感心した。去年ON AIRされたNHKBSの長寿番組「THE COVERS」で中森明菜の回があったが、Adoはそこでも出演して(勿論声のみ)中森明菜愛を語っていた。今年こそ明菜の完全復活を望んで止まない。



ゆうと🏳️🌈
#desire#中森明菜#明菜ちゃん

DESIRE -情熱-
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