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読書しました。
中世哲学の射程
ラテン教父からフィチーノまで
クラウス・リーゼンフーバー 著
村井則夫 編訳
平凡社ライブラリー
聖アウグスティヌスを中心とするラテン教父の思考様式についての考察。
天使的博士 聖トマス・アクィナスの倫理学。
マルシリオ・フィチーノの新プラトン主義。
知的射程が広くとても難解ですが、中世ヨーロッパの知のエッセンスが著されています。
信仰の知性的理解を求める中世ヨーロッパの知の探求を描き出す内容となっています。
理性の自己理解の展開と並行して、理性の具体的実現としての「学知」の理念が、キリスト教を根幹として展開する中世ヨーロッパの哲学は、デカルト以降の近代哲学の源流であるということを明らかにしている名著です。
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𓏲Air𓏲𓇢

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そういえばまだ手に入れてなかった。
マックス・スティルナー『唯一者とその所有』
「絶対的な価値」が失われる感覚について。
特定の文化圏、特定の地域、特定の状況下においてのみ美しいと認められるものは存在しても、それ以外の人には美しくない。
これらのさまざまな基準をおいて、すべての人に共通の、時間や場所を超越した絶対的なものを認めないもの。その意味ではプラトン主義の批判にもなり得るニヒリズム。つまり、すべての人が認めるようなイデアなど存在しないということ。
私はこれを「存在価値」や「生きがい」というものに固執して頭を悩ませる現代人への処方箋のようにも捉えている。
ニーチェのニヒリズムにおいてはこれらに対して、「そんなものはない」というのが当然の帰結である。それでも尚我々の間には永遠に「なぜ生きているのか」「何のために生きているのか」という疑問が絶えず反芻され続ける。
ニーチェの処女作である『悲劇の誕生』
作中で、半人半獣の神に「人間にとって、いちばんいいことは何か?」と問うたとき、半人半獣の神は「聞かないほうがいい」と前置きして、「生まれなかったことだ」と答える。
しかし、それはもう不可能である。そうして二番目に良い事を問うと、「すぐ死ぬことだ」と答える。
ニーチェは「絶対にこれが正しい/美しい」といった絶対的なものを否定し、20世紀、21世紀は「ニヒリズムの時代になる」と予言していた。
現代人への「この世に絶対に正しいものはある?」や「絶対に良いと思うものは?」「絶対に悪いものは?」などの問いに対して、「そんなものは何もない」と答える人がいたとすれば、その人はすでにニーチェのニヒリズムを肯定していることになる。
我々はニーチェがニヒリズムの到来を予言した、まさにまっただ中にいるわけだ。

魔王ぽえ
そこには理由があるって分かってて
人には理性や論理、合理もあって
三位一体の様に自我を持つと思ってる
一方で定義的自然主義の思想も理解してる
物質的な理解をすればそうなるんだけど
人間には知るだけ、考えるだけで答えに向かう
新たなプラトン主義的な答えが用意されてると信じてる
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