#最近見た映画「満月の夜」(1984年フランス)。今日はちょうど満月🌕ロメール監督の「喜劇と格言劇」シリーズの一作。「二人の妻を持つ者は心をなくし、二つの家を持つ者は分別をなくす」…端的に言うとそういう話主役の女優パスカル・オジェがロメール作品の中では断トツに綺麗(本作では美術監督もやっていて、内装や小物の演出も美しい)若くてきままでモテる女の子が、同棲相手の束縛に耐えられず、別宅を行ったり来たりしてのイザコザの顛末みたいな話他のシリーズ作同様、フランスのそのへんにありそうな男女関係が描かれ、ストーリーが会話で淡々と進んでいく。人の心の哀れさが透かして見えてくるこの話は主役が若い女子だから、何かとワガママでうっとおしく感じるところはありますが、自由と引き換えにもたらされる孤独や不安の痛みって、年齢問わず誰にでもあることで。ロメールの大げさでない表現と、オジェの繊細な雰囲気が重なって良かった。今見るとポンパドールの髪型は違和感あるかもだけど。