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高橋メンタルつよ太郎

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ぱんごりん
『書記バートルビー/漂流船』メルヴィル
嘘です読み終わってないです
2篇収録なんだけどとりあえず「書記バートルビー」だけ読みたくて借りて読みました
「漂流船」は読まずに返しました
本読んでると、たまに「バートルビー」に出会うことがあって、その度にバートルビーって何者なんだろうな?と気になっていたので、原著にあたってみた
主人公は弁護士で、自分の法律事務所を持っている
バートルビーはその法律事務所で筆写の仕事をするため雇われた男で、事務所に先にいた他の3人の従業員と比べて最初はいくらかましに見えたんだけど、何を要求しても「しないほうがいいと思います」と言って拒絶する男だった
なんで拒絶するかは絶対に教えてくれない(話さないほうがいいと思います)
最初はまだ筆写の仕事とかしてたからまだよかったけど、そのうちそれすらしなくなり(筆写の仕事もしないほうがいいと思います)、ただ事務所にいて毎日ただ壁を見つめているだけになる
弁護士もすっかり困ってしまって、何かおつかいを頼もうとしても拒絶するし(行かないほうがいいと思います)、その理由を説明しろと迫ってもそれすら拒絶する(説明しないほうがいいと思います)
弁護士はただのバイトにそこまで反抗されて怒りもするし、怖くもあるし、何か事情があるのかもと考え込んだりもする
しかもなんかよくわからんうちに勝手に俺の事務所に住んでるみたいだし
クビにしようとしても拒絶するし、もうどうしたらいいんだ?こいつは
そして最後は…
というような世にも奇妙な物語みたいな不気味な話だった
当時の社会事情には詳しくないけど、何かそういう顕在化し始めた社会的な病理みたいなものの象徴のようにも思えた
「自分の思い通りに生きる」系の自己啓発書籍の中でバートルビーに出会うことがたまにあって、そこでは人の頼みを理由もなく堂々と拒絶するバートルビーが紹介されている
確かに、人の頼みを断れないという悩みを持ってる人は多いと思うけど、バートルビーを見習えとはちょっと言いづらいかな
個人的には、バートルビーの拒絶はただそれ以外の選択肢がないという悲痛なものに見えたし、決して前向きに生きるためのものとは思えなかったので
#読書

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