ロンドン考古学博物館(MOLA)のソフィー・ジャクソン氏は、「これは非常に重要な発見だ。ここはローマ時代のロンドンの中心だ」と語った。同氏は今回の発見を、BBCニュースに最初に明らかにした。「この建物は、ロンドンの起源、なぜロンドンが発展し、なぜイギリスの首都に選ばれたのかについて多くのことを教えてくれるだろう。本当に驚くべき発見だ」この建物は、ロンドンのグレースチャーチ・ストリート85番地にある、再開発で解体予定のオフィスビルで発見された。以前の考古学的調査で、古代バシリカのおおよその位置が判明していた。研究チームは今回、コンクリートの床の下に何が隠れているかを確認するため、小さな穴をいくつか掘った。三つ目の穴をファイルキャビネットの間で掘っていた時、幸運にも今回の発見に至ったという。「巨大なローマ時代の石造りの一部が見えるが、これがこれほど良好な状態で残っているのは驚くべきことだ。ここに、こんなに多くの遺物があることに、とても興奮している」と、ジャクソン氏は語った。