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クワガタ1975

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マニック・ストリート・プリーチャーズについて①

推し活といいますか、他に話す場が無いのでこちらで語らせていただきます。興味ゼロの方すみません🙇‍♂

前に書いたとおり、来年1月5日のロキノンソニックのチケットを買いました😊

◆バンド紹介

お目当ては専らマニック・ストリート・プリーチャーズmanic street preachersです。マニックスとも呼ばれます。

若い頃かなり聴きましたし、日本にも何度も来ていますが、ライブには行けていませんでした。
本当は単独公演が良かったのですが、今のところ発表がなく、フェス参戦となりました。

このバンドについては、初期に印象的なエピソードが多く、是非紹介させていただきたいです。

1986年にイギリスのウェールズで結成されたバンドで、ポップで攻撃的な、ときに叙情的なサウンドと、文学的な歌詞が特徴です。

◆ナンバーワン宣言

初期メンバーでバンドの精神的支柱でもあったリッチー・エドワーズ(写真左から2番目)は過激な言動が多く、メジャーデビュー前には、「1stアルバムを世界中で1位にして解散する(できなくても解散する)」と豪語していました。

80年代の当時、多くの古のロックバンドは中年から老年に差し掛かり、ポップス全盛のシーンに悪く言えば迎合する形で生き延びているような有り様の中、なかなか強烈なアンチテーゼでありました。

とはいえ、結局アルバムはそこまでは売れず、バンドは前言を撤回し、活動を続けることになるのですが😅

◆4REAL事件

その宣言に対して批判的にインタビューしてきた記者を前に、リッチーは腕にカミソリで「4REAL(マジだ)」と刻み、17針を縫う大怪我を負うという、とんでもない事件をやらかします。

頭がおかしいだろうと思った皆様、間違いなく正解で正常な感覚だと思います。私もそう思います。

(②に続きます)

※貼った曲「Theme From M.A.S.H(Suicide is Painless)」は初期の名曲で、最近のライブでも演ることがあるようです。タイトルは怖いですが、曲調はむしろ優しいくらいです。

#マニックストリートプリーチャーズ #マニックス #ロキノンソニック #manicstreetpreachers
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Theme From M*A*S*H (Suicide Is Painless) - Remastered

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マニック・ストリート・プリーチャーズについて おまけ②

◆ミュージック・ライフ

私が小学生の頃兄が買っていた時期もあるのですが、中高生の頃にも「ミュージック・ライフ」という洋楽雑誌をたまに立ち読みしていました。

80年代中頃はややミーハーノリといいますか、アイドル的なアーティストを大きめに扱ったり、アイドル的な追い方をする記事が多かったように思いますが、90年頃になるとハードロックやヘヴィメタルの専門誌の色彩が強くなっていました。

良く言えば純粋なアーティスト愛に溢れていて、悪く言えば批評精神に欠ける部分がある(個人の感想です)ような雑誌でした。

そんな中どういうわけか、失踪前のリッチーの切れ味鋭い批評コーナーがあり、ミスマッチな雰囲気にちょっとワクワク??した覚えがあります。

編集がインタビューするような形式なのですが、リッチーの歯に衣着せぬ物言いに、タジタジになっているような雰囲気もあったように思います。

◆ハノイ・ロックス(エルサレムスリム)評

当時私の一番好きだったバンド、ハノイ・ロックスは解散しており(解散後にファンになった)、ボーカリストだったマイケル・モンローは「エルサレム・スリム」という産業ロック寄りともメタル寄りとも言われるようなバンドを組んでいました。

エルサレム・スリムは結局まともに活動する前に空中分解してしまうのですが、それはさておき。

リッチーはハノイ・ロックスのファンでもあったのですが、このエルサレム・スリムの作品については否定的な見解でした。

一字一句覚えているわけでは無いのですが、概ね次のような内容でした。
「油絵の具をベタベタに塗りたくったキャンバスでは、繊細な水彩画の表現はできないんだ」

ハノイ・ロックスのファンで、エルサレム・スリムも聴いたことのある人ほぼ全員が、言っていることの意味を完全に理解できると思います。

ある層の人間の抱く感覚を完全に代弁した完全な比喩で、その切れ味に驚かされました。

#マニックストリートプリーチャーズ #manicstreetpreachers #ハノイロックス #hanoirocks
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If You Tolerate This Your Children Will Be Next - Remastered

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マニック・ストリート・プリーチャーズについて おまけ①

◆おまけ 日本との縁

初期の頃は日本でややアイドル的な人気があったことを書きましたが、その後も日本での人気はそれなりに続き、バンドも日本に好意的な関心を持っているようです。

ちなみに以前の投稿で紹介したEverything Must Goのプロモーションビデオでも何となく桜をモチーフにしているような演出が見られます。

はっきり日本への関心が現れているところでは「Tokyo Skyline」「Still Snow in Sapporo」と、日本の地名がタイトルに入っているものがあります。
Still Snow in Sapporoは、リッチー失踪前の日本での想い出を歌っています。

「Tsunami」という曲も3.11以前に発表されています。もはや海外でも知られる単語なのかもしれませんが、やはり日本への興味がベースになっているのかなと思いました。

初期の代表曲の1つである「Mortercycle Emptyness」のプロモーションビデオは東京で収録されているのがはっきり分かります。

その他にも曲中や曲の冒頭に日本語のナレーションが入る曲もあります。

このように日本を意識した作品が多かったり、来日公演も比較的多いところも、個人的に親しみを持ちやすいところです。

#マニックストリートプリーチャーズ #マニックス #ロキノンソニック #manicstreetpreachers
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Motorcycle Emptiness - Remastered

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マニック・ストリート・プリーチャーズについて③

◆リッチー失踪

そんな印象的な作品を世に出した彼らでしたが、精神的支柱だったリッチーはうつ病や薬物依存などがありました。この頃は特に一時精神病院に入院するなど不安定さを増しており、1995年の2月には突如失踪してしまいます。

その後もリッチーは見つからず、2008年には死亡宣告が出されます。しかしながらメンバーや家族は彼の死を一切認めず、その後もバンドはリッチーをメンバーとして扱い、印税は家族に等分されているとのことです。

◆Everything Must Go

バンドの精神的支柱を失うという思わぬ出来事に、残りのメンバーはしばらく憔悴して活動をストップしていました。
しかしながら、リッチーの家族の願いもあり、半年後には活動を再開します。

そして完成したのが4thアルバム「Everything Must Go」です。実はタイトル曲は、日本ではビールのCMに使われたりもしているのですが、ビール飲んでる場合じゃない内容です。

直訳すると「全てのことは進んでいかなくてはならない」ということになるでしょうか。
過去を背負い、諦めるような無常感も含みつつ、前に進んでいかなくてはならないんだという、決意表明にも思えます。

この曲はライブで必ず演奏される曲でも無いようですが、当日演奏されたら、私は軽く涙ぐむかもしれません。

アルバムの雰囲気は前作3rdアルバムと比べるとかなりサッパリしていて、聴き比べるとリッチーの不在が音に現れているようにも感じます。

◆その後

少し皮肉なようにも思えますが、この4thアルバムはかなりヒットして、さらに次の5枚目のアルバムがバンド最大のセールスを記録することとなります。

その後もコンスタントに活動し、現在もイギリスを代表するロックバンドの1つとなっています。


まだおまけの話があるのですが、長くなるので、また明日にでも投稿します。読んで下さった方ありがとうございました🙇‍♂🙇‍♂🙇‍♂

#マニックストリートプリーチャーズ #マニックス #ロキノンソニック #manicstreetpreachers
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Everything Must Go - Remastered Version

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マニック・ストリート・プリーチャーズについて②

◆4REAL事件(続き)

一方で自分にも、他人と本気でコミュニケーションをとろうとか、ましてや相手を変えたいと思うようなときは、何がしかのリスクや痛みを負って然るべきという感覚も少しあり、個人的には全く理解できないとまでは言えないところです。

いくら正しいことを言っていても、痛みを負わない人の意見はなかなか刺さりにくいものです。

もちろん私も普通に、これはどうかしているだろうとは思いますけどね😅

◆最も暗いアルバム1位

世界中でナンバーワンにはならなかったものの、1stアルバムも2ndアルバムもそれなりには売れて、ロックファンや評論家からの評判も悪くありませんでした。

当時ややグラムロック的だった出で立ちもあり、日本では少しアイドル的な人気もありました。

1994年にリリースした3rdアルバム「Holy Bible」は私もかなり聴きました。イギリスの音楽雑誌NEMの「最も暗いアルバムベスト50」で堂々??1位をとっただけあって、アルバムを通して聴いた迫力はなかなかのものがあります。

あるところに書かれた「閉所恐怖症的な凄味がある」という評は納得のいくものです。曲間のナレーションも気味が悪いです。

とはいえ、音そのものは基本的にはミニマムでシンプルな音作りとなっています。
音楽的支柱であるジェームズのメロディーメイカーとしてのセンスも反映され、全体的にキャッチーであり、比較的明るい曲もあります。
1曲1曲は「No.1取るほど暗いかな??」という感じです。

それにも関わらず、アルバムトータルでは何とも言えない重苦しい雰囲気があるのが不思議なところです。

※貼ったyesはその暗いアルバムHoly Bibleの1曲目です。歌詞は暗いですがきれいな曲だと思います。

#マニックストリートプリーチャーズ #マニックス #ロキノンソニック #manicstreetpreachers
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Yes - Remastered

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