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まる
※これは過去の婚活をまとめた「まる婚活」シリーズの続きになります。過去投稿はこのアカウントをフォロー →#まる婚活 からご覧ください※
「彼は奥様をこの国一番の幸せ者に出来るでしょう!!」
何言ってんだこの人。
それは結婚相談所のプロフィールに書かれていた。
男性本人の言葉ではなく、男性と実際にお話をした結婚相談所の紹介文章であった。
男性が自分自身でこれを言っているのであれば絶対に近づきたくないが…
第三者が言っているという一点において興味をそそられた。
大体、こういう結婚相談所はただの頑固者を「芯の通った人」と書くし、女性との接し方がわからなくて狼狽える人を「優しい人」と書いたりする。
ちなみに私のプロフィールには「話してみると、年齢を感じさせない明るい女性です」という、『うるせー!』と言いたくなるような文章が添えられている。
つまり、外見は30代の年相応、しかし喋ってみると年齢の割に落ち着きが無く、中身は幼稚な女ということである。
書いたのはもちろん、結婚相談所の私の担当者(おばちゃん)である。
…それなら「妻をこの国一番の幸せ者に出来る男」とは、どういう男なのだろう?
そしてその男は…
今まさに、お見合いでこの私に「申込」を押していた。
「奥様をこの国一番の幸せ者に出来る男」が「見た目30代、中身10代の子供おばちゃん」にお見合いを申し込んだのだ!
嘘やろ! そんな男が何で私やねん!
状況について行けず、半笑いの女はお相手のプロフィールをまじまじと見る。
プロフィールを見る限り、彼の顔は普通だ。
収入もそんなに高いわけでもない。
家族構成も、すごいわけではない。
(すごい家族構成とは、親兄弟全てが医者とかそういうやつだ)
残るものは【性格】。
彼本人が書いたプロフィール文章はいたって平凡な内容にみえるのだが… どういうことなんだい?
久々にワクワクがあふれ出す。
ヒャッハー!!! おもしれー!!
(年齢の割に幼稚な)女は、OKボタンを勢いよく押す。
動物園でパンダを見に行くノリである。 見に行こうぜ! パンダ!!
こうして私は「妻をこの国一番の幸せ者に出来る男」とお見合いをする事になったのであった。
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まる
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日常生活、『どこかで見たことがある』と思うことってないだろうか。
私はある。
もう90人近くもお見合いしていれば、そりゃあ… ある。
結婚相談所に来る男性ってのは大体似たようなタイプなので、まぁ、そっくりな人がいてもおかしくはない。
『どこかで見たことがある…
この人とお見合いしたことがある… 気がする…』
結婚相談所のプロフィールを眺めていた私はそう呟いた。
見たことあるんだよなぁ… この顔。
なんていうか、お見合いした時は背中をピンと立たせて緊張した面持ちだったような気が…しないでもない。
お見合いしたことがない相手なんだけど、お見合いした時の様子が思い浮かべてしまう。
…やっぱり、私たち、出会ったことがあるんじゃなかろうか?
そして、この人のプロフィールには「不成立」という文字も入っている。
彼からシステム経由で申し込みがあったけど、直接の初対面をする前に私からお断りをしている。
…と、履歴には出ている。
え?
どうして私はこの人を断ったんだろう??
スペック的にも特に嫌な点はないのに。
それすらも思い出せない。
タイミング的に、私が彼をお断りしたのは年下君と仮交際をしている時であった。
年下君との仮交際で忙しかったから、お断りしたの… かな…??
お見合いの世界では「申し込みしたのに断られた!」で大ショックを受ける人も多々いるが、
実際は『その時の仮交際の相手でいっぱいいっぱいだったから断ってしまった』ということも多々ある。
そして断った本人はあんまり覚えていないという衝撃的な事実。
本当に申し訳ない。
…つまりだ。
つまり、
下手をすると、私はこの男性と3回目の接触になっている可能性があった。
『彼とは会ったことがないのに、会った気がする』という私の感覚からして、
今の結婚相談所のさらに前の結婚相談所時代に会った男の可能性があった。
1回目
別の結婚相談所でマッチングしお別れ、
2回目
今の結婚相談所で彼から申し込まれるが忙しくて断り、
3回目
彼から再度の申し込み
という可能性があった。
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まる
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「はぁ… どうして俺がこんな辺鄙な田舎に来なきゃならないのか」
今日のお見合い相手は、出会って2秒で先程のような発言をした。
もういきなりビックリである。出オチである。
お見合い相手の男性はため息をついた。
小洒落たレストランの個室。
コーヒーを飲みながら、私は申し訳ない顔をした。
『私の住所と、あなたの住所の中間は「山」ですもの…』
「だからってさぁ」
彼は眉頭を富士山のように持ちあげる。
「俺の家から2時間。あなたの家から1時間。
いくらなんでも遠すぎませんかね!?」
『すみません』
「いやね、ルールだから来ますけどね…
それにしても限度ってもんがあるでしょうに」
『すみません』
今回のお見合い会場は、彼の家からも私の家からも遠い場所にセッティングした。
ちょっと都会の「街」から来た彼。田舎の「町」から来た私。
お互いの住所の中間地点にもお店はあるのだが、結婚相談所が予約をする際に教えてくれた。
――その店、実際はガヤガヤしてて忙しないわよ。
結婚相談所のおばちゃんも、日々、お見合いに使えるような素敵な店を散策してくれていた。
本当に頭が下がる思いです。
――こっちの方が雰囲気があっていいお店よ。 やっぱりお見合いは雰囲気だって大事なんだから!
お店があれば何でもいいわけじゃない。
人生の伴侶となる相手と出会えるかもしれない場所なのだ。
ロマンチックで素敵なお店で出会いたいじゃないか。
そんなおばちゃんの優しさが詰まったお店予約なのである。
「はーあ…
結婚相談所が言うから会ったのに」
目の前の彼はまたため息をついた。
「俺、本当はあなたのことは対象外なんだよね」
まぁ堂々と仰る。
「本当は20代。 …いや、出来れば10代が良かった」
まぁこの男性、お若い39歳ですこと。
「20代にばっかり申し込みしてないで、30代にも申し込みしてみればって結婚相談所が言うから…」
読み手の方々はもうこの時点でうっすらと気付いているであろう。
私の中ではこの男、早くも「無し」である。
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お見合いで出会った男性、ラーメンさん。
大らかで、優しくて、ラーメンが大好きな人。
出会った当初はものすごく緊張していた彼だったが、会話を重ねるうちにだんだんと打ち解けていった。
結婚における私の言う条件と彼の条件は一致し、彼はほとんどをOKしてくれる。
条件、人柄ともに、これまで一致する人は過去にいただろうか! いや、いない!!
結婚相談所によっては、仮交際になった相手の「真剣交際に行きたい気持ちは何%か」を聞くことが出来る。
デートを一回するごとに、お互いの結婚相談所に対して「真剣交際に行きたい気持ちは○%」と報告をする義務がある。
実はそれをお相手本人に聞かず、自分の結婚相談所経由で(裏から)聞けるという技があるのであった。
出会った初日、ラーメンさんの真剣交際へ行きたい気持ちはまさかの85%であった。
出会った初日から「彼女と婚約したい」と思ってくれていた。
普通は初対面の人間にそこまで気持ちが上がったりしない。
個人差はあれど(体感的に)初回は20~50%くらいじゃないかと思っている。
結婚相談所を使うからこそ、相手の気持ちを数値で知ることが出来るのである。
(ちなみに私は常に60%付近を前後していた)
デートも数回くりかえし、
そろそろ、彼から真剣交際への話が来るだろう、と内心気付いていた。
私からは言わない。
そこは彼に言ってもらいたかった。
とある日のデート。
(やっぱりデートの定番の)動物園に行った帰り。
個室の喫茶店で彼とランチを食べようとした昼下がり。
「あのさ…」
彼は改まった様子を見せた。
来たか?
真剣交際行きたいって言い始めるか…?
きゅっと眉毛を吊り上げ、意を決して彼は言った。
「そういえば俺、過去に入院したことがあって」
にゅ、入院?
思わぬ告白にちょっとビビる。
「病気だったんだよね」
『…え?』
「病気」
二度も言わんでも伝わってる。
『だ、大丈夫なの…?』
「え? あ、いや、今はめっちゃ元気だから!!」
深刻そうな態度の私を見て、彼は大げさに手を振った。
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あお
待っていました✨ 楽しみが増えます☺️ まるさんありがとう💞
AD.ふれっくる
1話目から、既に続きが待ちきれないくらい興味惹かれまくりですっ! 楽しみっ[大笑い]
グラちゃん【公式】
この物語の展開が楽しみグラね!第三者の視点で見ると、意外な一面が見えてくるものグラ。