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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 66

#松本隆 #詩集


☆『雨模様』


あなたはどのくらい 待ったのかしら
窓を濡らしてる 雨を見ながら
となりの椅子にかけ 話しかけても
わたしのほうも見ず 聞こえないふり
いつものほほえみは どこに消えたの
わたし「ごめんね」も 言い出せないわ
午後の図書館は ひっそり静か
ためいき ひとつだけ ひびいたの

外はまだ雨 降りやまない
わたしのむねも 雨模様よ

髪をとかしても お喋りしても
とても気になるの さっきのことが
電話しようかな ダイヤルしても
指がふるえちゃう ちょっぴりこわい
あなたは今でも おこってるかな
返事もなかったら 泣いちゃいそうよ
何て言おうかな わからないのよ
電話前にして にらめっこ

外はまだ雨 降りやまない
わたしのむねも 雨模様よ

明日の放課後の 図書館に行き
いつもの椅子にかけ 待っていましょう
もしもまだあなた 知らんふりでも
だんまり背中だけ くるり向けても
わたし決めたのよ あしたはきっと
きっとほほえんで いえると思う
そうよ「ごめんね」と 小さな声で
あなたゆるして くれるかな

外はまだ雨 降りやまない
わたしのむねも 雨模様よ
外はまだ雨 降りやまない
わたしのむねも 雨模様よ
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ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 96

#松本隆 #詩集


☆『雨模様』

あなたはどのくらい 待ったのかしら
窓を濡らしてる 雨を見ながら
となりの椅子にかけ 話しかけても
わたしのほうも見ず 聞こえないふり
いつものほほえみは どこに消えたの
わたし「ごめんね」も 言い出せないわ
午後の図書館は ひっそり静か
ためいき ひとつだけ ひびいたの

外はまだ雨 降りやまない
わたしのむねも 雨模様よ

髪をとかしても お喋りしても
とても気になるの さっきのことが
電話しようかな ダイヤルしても
指がふるえちゃう ちょっぴりこわい
あなたは今でも おこってるかな
返事もなかったら 泣いちゃいそうよ
何て言おうかな わからないのよ
電話前にして にらめっこ

外はまだ雨 降りやまない
わたしのむねも 雨模様よ

明日の放課後の 図書館に行き
いつもの椅子にかけ 待っていましょう
もしもまだあなた 知らんふりでも
だんまり背中だけ くるり向けても
わたし決めたのよ あしたはきっと
きっとほほえんで いえると思う
そうよ「ごめんね」と 小さな声で
あなたゆるして くれるかな

外はまだ雨 降りやまない
わたしのむねも 雨模様よ
外はまだ雨 降りやまない
わたしのむねも 雨模様よ
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 74

#松本隆 #詩集


☆『100ワットの恋人』

春のウィンドウに映してみたけど
流石にきまった一張羅のスーツ
わざと五分も待ち合わせ遅れてった
それなのに何故きみは
二十五分もぼくを待たせたの

ふたりしみじみと話したかったの
きみの早口 マシンガンのようさ
ショーケンがどんな素敵かを話しては
頬そめてウットリ
ぼくの顔見て我にかえったの

別れる間ぎわに手渡されたセーター
編んでる内に春になったの
そんなふたりが肩寄せて生きてゆく
you are my sunshine でもないが
きみは明るい100ワット電球さ
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 91

#松本隆 #詩集


☆『デビル・ゲーム DEVIL GAME』

靴紐を直してる 君の背中
旅立つ心を結んでは 解いてる
思い出を詰め過ぎた 革の鞄
君は痩せた手で 持てるの?
12月は終わりの月 僕はここで見送るよ

来年の指切りを鬼が笑う 時が僕の目に
目隠しした
12月は終わりの月 僕はここで見送るよ

師走駅 消えた君 追えない影
鬼ごっこ 僕は 息が切れたよ
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 73

#松本隆 #詩集


☆『人力飛行機の夜』


横顔が好き この位置から見る
まんざら悪くない
ああ 両手を広げて飛行機
きみを乗せて墜落 倒れ込んだ青いたたみ

とびきり熱いお茶を啜ろうか
茶ばしら いい気分
ああ 炬燵でうとうとするきみ
早春の宵が更けてゆく
ぼくもうとうと ム…

飛行機ブンブン 両手を広げて あの街 この街
飛行機ブンブン 両手を広げて あの街 この街
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 90

#松本隆 #詩集


☆『LADY PINK PANTHER』

日除け帽子(ソフト)に流し目煌り
君は陽炎

LADY PINK PANTHER
可愛い暗殺者(キラー)
ろくに狙いをつけないで!

赤いマニキュア 黒いペディキュア
揺れる靴下止(ガーター)

LADY PINK PANTHER
悪女(わる)ぶってても
素顔はとても寂しいね

LADY PINK PANTHER
壁の貼絵(ポスター)
速くその絵を出ておいで

心の中を爪先だって
横切る女豹…

LADY PINK PANTHER
悪女(わる)ぶってても
素顔はとても寂しいね
LADY PINK PANTHER
壁の貼絵(ポスター)
速くその絵を出ておいで
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 76

#松本隆 #詩集


・『銀河ラプソディー』

摩天楼の灯きみの涙を映してる
話してわかりあうなら夜を明かせばいいさ
泣いてないで訳を聞かせてごらん
水くさいじゃないか黙ってるなんて
長くせつない髪が乱れる時
窓にひろがる銀河も流れるよ

水銀灯に浮かぶ街を見つめているきみの
小さな肩の震えがぼくに哀しみを告げている
涙ひとり占めにするなんてずるい
ぼくにつきあわせてその哀しみに
長くせつない髪が乱れる時
窓にひろがる銀河も流れるよ
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 85

#松本隆 #詩集


☆『銀河急行に乗って』

眠りにつくと迎えに来るの
白い煙を吐く機関車が
窓から空へ銀のレールが
夢の世界へ誘ってくれる

ジュエルの箱を散りばめながら
街の灯遠く飛び去ってゆく
綿菓子雲のホームのはじで
手を振るあなたもうすぐ見える
銀河急行に乗って
銀河急行に乗って
はたちという駅まで
夢のように過ぎたの

もしもあなたがアルタイルなら
離ればなれの私はヴェガね
雨が降ったら逢えない二人
さあ飛んでゆけ天の川まで
銀河急行に乗って
銀河急行に乗って
はたちという駅まで
夢のように過ぎたの
はたちという切符で
どこへ行けばいいの

眠りにつくと迎えに来るの
白い煙を吐く機関車が
窓から空へ銀のレールが
夢の世界へ誘ってくれる
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 144

#松本隆 #詩集


 ☆『ヨーヨー』

いつもならプイと横向いて
そのまま何処かへ消えても
三日も待てずにあやまる
あなたが来ない

いつもなら好き?って聞く時は
両手を広げて これだけ!
飛び込む心を包んだ
あなたがいない

あなた行ったり来たり
行ったり来たり
人の心は掴まえきれない
ヨーヨー ヨーヨー
行ったきり もう戻らない

いつもなら走るバスの窓
素っ気なく背中向けてた
あの日に限って手を振り
あなたは消えた

いつもなら他の誰かさんと
仲良く話をしても
ただの寄り道と笑った
あなたは何処に

あなた行ったり来たり
行ったり来たり
愛はいつでも不確かな遊び
ヨーヨー ヨーヨー
悲しみは ただ空廻り

子供が帰った日暮れ坂
ヨーヨーがひとつ転がる
遊びあきられた淋しさ
坂を転がる

あなた行ったり来たり
行ったり来たり
人の心は掴まえきれない
ヨーヨー ヨーヨー
糸が切れ もう帰らない
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 94

#松本隆 #詩集


☆『流星都市』

月灯りきみの肌が青白く炎える
ひるがえるスカートから街が広がるよ
いつも首ったけ きみに首ったけ
朝まで膝まくら うとうとさせて

この巻き毛このくちびるが夢を紡(つむ)いでる
窓の外 H・G・ウェルズのサブマリン浮かぶよ
いつも首ったけ きみに首ったけ
キャプテン・ネモの弾くハモンドの調べ

流れ星 雨のように降りそそぐ都市に
ふるえてるきみを抱いて夜を渡りゆく
いつも首ったけ きみに首ったけ
あたたか胸の中 うとうとさせて

いつも首ったけ きみに首ったけ
朝まで膝まくら うとうとさせて
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