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#朗読会るぴなす💠

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朗読会るぴなす💠12/10.11の2日公演
朗読劇『新ハムレット』

企画用コラム全10回第9回目
オフィーリアの兄「レヤチーズ」
水切りしたヨーグルトと生クリームで作るやつ
ではなく忠臣ポローニアスの息子
ハムレットのライバルの話です

シェイクスピア原作ではハムレットと刺し違えてしまう
彼ですか、新ハムレットだとフランスに船で留学に
行く途中に、ノルウェーの軍艦に襲われ
命を落としてしまいます

このあたりは物語後半で王の台詞により
滔々と語られるのみなので、残念ながら
るぴなす💠はこの部分を大幅に
カットしました(スマン)

そんな彼は船と運命を共にするまでに
ボートで船客を逃がしたり、妻子ある船員に
退去を命じ、若い命知らずの船員と一緒に
船内に残って殿(しんがり)を務めるなど

ハムレットなんか話にならない程イケメンです
(カットしちゃってほんとごめん、、、)

しかし原作では妹がハムレットにより狂わされ
あげく父をも誤殺された事で怒り心頭
王クローディアスの甘言に乗ってハムレットと決闘を
する事になります

表向きは二人の間の禍根をフェンシングの試合を
通して平和的に解決しようと見せ
その実、毒を仕込んだ剣を用いてハムレットを
殺そうとするのですよね

太宰治の描くレヤチーズもそうですが、周囲からの
評価はレヤチーズ>ハムレット
実は民衆からの指示も熱い彼
ポローニアスは宰相の地位についていますから
いわば大臣の息子です

時代が専制君主ではなく、間接民主であれば
人気投票でハムレットを得票数で上回る事も
充分可能なくらいの人望はあったらしく
事実、ポローニアスはレヤチーズを次期国王に押し上げる
ことを目論んでいたとする説もあります

いずれにせよ世襲が基本の封建社会ですから
次期宰相の地位を継いで、国のブレインになる
はずの男。ポローニアスはそのための器を何とか
育てようと苦心したのでしょうね

原作では激情のあまり王を殺しに戻ってくる
彼ですが、一コマくらいで説得されて暗殺に
手を貸してしまう呆気ない所もあります
しかしハムレットを許し復讐の螺旋から
抜け出すのも彼だけ

そう考えると彼は
傑物足り得る人材に育っていたと
言えるのではないでしょうか


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