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#朗読会るぴなす💠

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朗読会るぴなす💠12/10.11の2日公演
朗読劇『新ハムレット』
企画用コラムの全10回

今回はその第2回目
太宰治の新ハムレットが焦点です

坪内逍遥の翻訳全二十七巻及び
浦口文治の『新評註ハムレット』を参考にした
とされる『太宰治作 新ハムレット』

坪内逍遥は早稲田文学の創刊者です
28世紀初頭にシェイクスピアの翻訳に熱意を
注いだ翻訳者、小説家、劇作家ですが
受験勉強だと『小説神髄』を丸暗記するだけの
人かもしれないですね

浦口文治は同じ時代の同志社学校卒業生
同志社大学の設立経緯からもわかる通り
プロテスタントと密接な関わりを持つ同学校
彼もまた同校で西洋科学と文学、神学を
学んだというわけです

卒業後は宣教師相手に通訳をしたり
仙台で図書館勤務しながらギリシャ語を
勉強したりと、あちこちフラフラ

最終的に教職を取るため札幌で試験を受け
その後熊本の学校に赴任して結婚
途中英国留学を挟みながら新潟にいたり
日本女子大と慶應の英語講師になったり…

あちこち行き過ぎワロタ。何なんだお前

文治は明治5年生まれの人ですが
太宰治が参考にした「新評註ハムレット」
は昭和7年刊行なので彼が60歳の頃の
著書。成程、この時代に権威ある翻訳書
が書けてしまうわけです

新ハムレットについて太宰治は
「これは戯曲風のレーゼドラマだ」と
述べています。これは本来劇作品である
原作を、太宰治が読み物(小説)として
書いたということ

おそらくこれは浦口文治の翻訳書に
強い影響を受けているからです
※浦口の翻訳書も戯曲にしては訳文が
レーゼドラマ風だという批判があります

青空文庫で読めばわかりますが
一つ一つの台詞が馬鹿みたいにくどくて
長い笑 これはあえてこういう書き方を
しているからですが、朗読する側は
苦慮の末、あちこちカットする羽目に💦

ちなみに志賀直哉もハムレットを題材に
「クローディアスの日記」という
アンソロジー作品を書いています
こちらの作品ではクローディアスは
王様を殺していないところが特徴

原作ではどう見ても伯父クローディアスが
犯人なのですが
では太宰治の『新ハムレット』は...?

それは是非とも本公演にて
皆さん自身で確かめてみてください

#朗読会るぴなす #GRAVITY最強企画祭 #音声ルーム #朗読劇
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コメント

彼方@休眠中

彼方@休眠中

1 GRAVITY

おーめっちゃいい!!! これは気になるではないですか!!! さすがyukkyさんのリサーチ力と目のつけどころって思います[ほっとする]

返信
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残り8回、頑張るます💪
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