
はなはな
たくさん抱えてきた思いを
取り出して置いて前に進みたい
そう思って始めました
ファッション
スイーツ
カフェ巡り
アクセサリー
料理
ネイル
コスメ
散歩
お酒
写真撮影
旅行
犬
猫

はなはな
すでにずっと別居している
近くに住んでいるから
子どもたちが時々遊びにくる
そして、どこで何をしているか
分からない人は信用できない
そう言う私に
おはよう
行ってきますなどのLINEに
必ず写真を送ってくるようになった
私の不安が和らぐように
でも、和らぐことなんてなくて
時間が経てば経つほど
冷静な自分が
過去のあなたの言動を疑って疑って
何が本当のことか
まったく分からなくなり
何度も何度も同じ質問をして
何度も何度も同じ話し合いをした
そんな私にあなたは
たくさんの時間と
たくさんのお金を使って
私を落ち着かせようとしたんだと思う


はなはな
まったく覚えていない
ただ、いつも強い印象のあなたが
本当に弱っているのが分かった
でも、それ以上に
私の心も弱っていて
もう何が本当で何がウソか
何が合っていて何が間違っているのか
正しい判断がつかなかった
私はあなたこ言葉を信じて
また向き合うことに決めた
そんなに簡単なことではないのに
その時に縁を切っておけば
そこから傷は
回復するだけだったのかもしれない
さらに苦しむ未来を
私は選択した


はなはな
私を失うのが怖かったから
本当のことを言えなかった
自分に自信がなかった
本当に愛してる
繰り返される謝罪と愛の言葉
ブロックできない
私の心の弱さ
そしてあなたは
私を傷つけたことを
死んで償うと言い出した


はなはな
すべてのことがウソだったと
泣いてあなたを責めた
あなたは
離婚調停をするところで
家族旅行は最後の思い出に連れてってと
頼まれたからだと
色々な事を話してくれたが
何一つとして納得できるものじゃない
ただただ
私は混乱していた
今すぐに別れた方がいいに決まってる
でも知りたかった
本当のあなたのこと
聞きたかった
聞いたところで
納得なんてできるわけないのに
限界まで聞いて聞いて聞いて
さよならと
車を降りた


はなはな
言葉にならない感情が溢れて
「帰りたい」
としか言えなくなった
あなたはどんな顔をしていたのかな
どんなことを私に言ったんだっけ?
何も覚えてない
2年間ずっと
あなたの一番の理解者で
あなたの一番の味方でいたいと思ってた
私のことも知ってほしくて
いっぱい自分を見せてきた
それなのに…
あなたは…ぜんぜん知らない人だった


はなはな
大丈夫?どうしたの?
と何度も聞く
頭が痛くて…
そう私が言うと、フロントに薬置いてないか聞いてくるから待ってて
と、部屋から飛び出していくあなた
やっぱり夢だったのかな
ボンヤリ考えてたらあなたが戻ってきた
薬を飲ませてくれて、眠れそう?
と聞くあなたに
スルリと口から飛び出した
「ウソツキ」


はなはな
ボンヤリしていたら
外が明るくなってきていた
寝ていたあなたが私の名前を呼んだ
急いでスマホを置いてベッドへ行き
布団に潜り込む
悪い夢を見ていたんじゃないだろうか
そう思えて仕方なかった
あなたが私に腕を回して体を寄せた瞬間
涙が出た



はなはな
どうしてさらに自分を追い込むことを
してしまったのか
写真だけじゃなくて
LINEも開いた
そこには私としてたやりとりとは全く違う
生活感を感じるやりとり
夕食はピザだよ
焼き肉の日だからお肉食べよう
ジュース買ってきた
相手は奥さんかな
私の知らないあなた
でも、こっちが本当のあなたなんだね


はなはな
すごく記憶に残ってる
この日は泊まりの出張だと言っていた
出張に行く時に「いってきます」の連絡があって
夜は電話もした
研修のグチをおもしろおかしく聞かせてくれた
出張から戻ったら一番に会いに行くから
そう言って、お土産をたくさん持って会いに来てくれた
本当は私の知らないあなたと
その家族で過ごしていた時間


はなはな
デートで行った場所
私の知らないあなたが
小さな女の子と写真を撮っていて
日にちを遡ると
家族旅行
お祭り
お誕生日会
色んな写真があった
呼吸が上手くできなくて
初めて味わう感覚だった


はなはな
泊まりに行った日の夜に
あなたへの違和感が大きくなりすぎて
寝てるあなたの横でスマホを見てしまった
私とお揃いのTシャツを着て
私のプレゼントしたネックレスをして
小さな女の子と
すごくいい笑顔のあなたの写真
これは誰だろう
私の知ってるあなたではないことは確かだった


はなはな
なんでだったのかな
私があなたを完全に信用していると
自信があったんだね
スマホ見る時の画面の角度
いつも気になってた
私に画面を見られないようにしてる?



はなはな
大好きと言っていた言葉が
愛してるに変わった
いつも想ってる
そうやって毎日愛情を言葉で
伝えてくれる人だった
自分は本当に愛されてると思っていた



はなはな
いってきます
昼の休憩だよ
午後もがんばろうね
お仕事終わったよ
ただいま
お風呂入るね
あがったよ
おやすみ
また明日ね
こまめに1日中LINEがくる
でもそれはテンプレートのような
いつも決まった内容
生活感がまるでない


はなはな
いつも送り届けてくれた
お仕事終わり
お休みの日
少しでも会えるなら会いに来る
そう言って
何時間も待っててくれたこともある
それがうれしかったけど
半年も経つと違和感になった
私はあなたの家を知らない


はなはな
と言って
たくさん写真を撮ってくれた
私の写真を世界で一番撮った人
これから先、あなたの記録を越える人は
もう現れないと思う


はなはな
おいしいものを一緒に食べようね
一緒に手をつないで歩こうね
幸せな約束をたくさんした
途中で途切れることになった約束



はなはな
まさか自分の心に
あなたがこんなにも深く入り込んでしまうとは
思ってなかった


はなはな
はじめたばかりなので、お話できれば嬉しいです!( ´ ▽ ` )ノ