田舎の家の近くの切通し。高さ三メートルほどの崖の上は竹に支配されている。ヒメイタビという種類か、小さなツタのような植物がはびこっているのを見ていたら、崖の中ほどからもタケノコが出ていた。名前はわからないが、明るい色のふさふさしたコケに覆われている部分もある。画像五枚目と六枚目は、切通し入口の脇に生えていた草。カキドオシとフユイチゴか?山野草の図鑑もほしい。
ノキシノブとマメヅタ。田舎の家の、植込みのツツジや生垣のイヌマキにたくさん生えていて、探さなくてもいくらでも見つかる。マメヅタからブラシ形のものが生えていて、別種のシダかと思って調べたらマメヅタの胞子葉らしい。
法事で田舎の親戚の家へ。立派なイワヒバ?の鉢植えがあった。主が年老いてあまり手入されなくなっているようだが、立ちあがった仮幹に苔やら地衣類やらがはりついて、古木のような風格がある。四枚目の画像はたぶんヒトツバ?の鉢植えだが、イワヒバ類も生えている。寄植えだったのかもしれない。どれも数十年経っていそうなものばかり。こういうことを考えるのは良くないが、もし主がいなくなっても、親戚の誰かに引継いでほしいと思う。
大晦日の夜になって、ファウカリアの花が開いた。今年は大きな失敗をいくつかし、新しい楽しみを見つけ、新しい仕事をはじめ、新しい不安を抱えた。また一年後に振り返ったとき、何か花が開いたと思えるような年になりますように。
とても楽しいことがあったのに、最後に嫌なひとに遭遇した一日。できれば嫌な部分だけ忘れたいけれど、そう簡単に気分を変えることもできないから、せめて楽しい時間をくれた人達に感謝して寝る。ありがとう。明日は平穏な一日を過ごせますように。#日記
複雑な間違いを修正するために、数年前の経理資料と当時の全仕訳を突合せて検証する作業を一週間ほど続けている。資料自体に矛盾があったり、意味のわからない仕訳があったりする上に、時間が経っていて担当者も当時のことを覚えていない。最終的にきっちり解決できるかもわからない。あまりに手間がかかるので様々な文句を言いたくなるのだが、起きてしまったことはどうしようもないし、いつかはやらなければならない仕事でもある。他人の間違いに文句を言うのは精神衛生に悪いだけだが、その文句がこの先出ないようにすることは可能だ。それに、気づいていないだけで自分もきっと間違いを犯していて、誰かがそれを修正してくれている。そう考えれば、すこしいい気分になる。#仕事
八重しのぶの鉢のすみっこに住みついているカタバミ(アカカタバミ?)。かわいらしいので、取らずにそのまま置いてある。山野草と言うほどでもないような、そこらの道端に生えている草でも、小さい鉢に植えて名札を挿したら面白くなるだろうと思う。さしあたりこのカタバミなら、「Oxalis sp.」とでも。
なんだか間抜けな伸びかたをしたユーフォルビア・マカレンシス(?)。伸びた部分とその下の部分とで形が違いすぎる。というか、いびつにねじれた下の方がおかしいのか。そこがいいんだけれども。伸びた部分の直下の節が腐ったような色になってきたのが心配。ところで、こいつの名札はかなり疑わしい。ネット上で閲覧できるマカレンシスの論文に写真が載っているけれど、こいつとは全然違う。マカレンシスよりはデビリスピナに似ているけれど、それも確証はない。
メセンっていいな、ファウカリアとかリトープスとか一鉢あってもいいよな、と思っていたら近所のホームセンターに両方売っていた。買ってしまった。品種名は無し。ファウカリアは片男波というものに近い見た目だけれど、名無しなので雑種かもしれない。何にしても、どちらもぷにぷにしていてかわいらしい。リトープスを植替えるとき、高さと位置を整えるのに難儀した。いろいろ試したのち、植物体をセロテープにくっつけて鉢の上からぶら下げ、横の隙間から砂を注いで植えたのが画像一枚目。隙間がある方がいいかと思い、同じ方法で植えなおしたのが二枚目。位置がちょっとかたよったが、ひとまずこれで様子見。リトープス熟練者の人はどうやって綺麗に寄植えしているのか。セロテープにくっつけたリトープスを見ていると、小学校の時にやった蟯虫検査(フィルム式の)を思いだした。今はもうやっていないらしいから、何のことかわからない人が結構いそうだ。
札落ちで安く売られていたサンセウィエリア。サムライ・ドワーフというのに似ていると思うけれど、よくわからない。なんにしても、和菓子の若鮎みたいな形の厚い葉がかわいらしい。微細な白点模様の深緑の葉に、褐色と白のふちどりがしゃれている。家で植物を眺めたり、さわったり、枯れた下葉をピンセットで取ったり、土の乾き具合を調べたり、まんべんなく光があたるよう鉢の向きを変えたり、生長記録のために写真をとったりしていると、とてもいい時間を過ごしている感じがする。仕事場でも町中でも嫌な思いしかしないから、なおのことそう思う。
導入してから一月たったユーフォルビア・ゴットレベイ。元気に新芽を出してくれている。繊細なトゲ、トゲの周りのつややかな緑色(このへん)、新芽のトゲのくすんだ紅色、ふさふさした細くてしなやかな葉。ただただ愛おしい。#ユーフォルビア
ユーフォルビア・フランコイシイ(の名札で売られていた、たぶんハイブリッド)。同じ名で売られていた中で唯一葉が白く、気になって買ったもの。一枚一枚葉の形が違うし、裏が赤いのも白いのもある。ふと疑問に思った。植物の血統って生産者側でちゃんと管理されているのだろうか?原種同士の雑種、雑種と原種の雑種、雑種同士の雑種、さらには属間雑種まで存在しているのに、流通の末端では親の種名が表示されていないことが多い。分類上の同一種であっても地域変異があったりするけれど、原産地表示はない。かりに生産者が厳重な管理のもとで栽培していても、古くから知られている種が、研究の結果複数種に再分類されたりする。それまでは同一種として国内栽培されているのだから、現地採集品とその子株をのぞくすべての実生は、正体不明ということになる。
植替えの時に取れてしまったガステリア子宝錦の子株を盆栽用の豆鉢に置いてみた。かわいい。親株は、ホームセンターの園藝コーナーでたぶん何か月も売れ残っていたもの。錦というか雑巾みたいな汚い色をしていたのが、少し緑色になってきた。