
らん
はじめまして😊
小説を書いてますが、あまり上手ではないので先に謝ります💦
ごめんなさいm(._.)m
音楽
おしゃべり
話を聞くのが好き

らん
幸せはどこから…
(2幸✨)
Earthで話してる相手は
「とい」と言う名前らしい
訳分からない話をしてくる
「R-Go(アールゴー)使って欲しい……」
(えっ…それ値段高いヤツじゃん
買える訳ないよ……なんだこの人)
俺はハッキリ言ってしまった
…R-Goとは過去の自分に行ける商品で
タイムスリップとは違うタイプで
自分の前世に脳内だけが過去に行けるが
現世に戻るのは前世の自分が寝た時だけ…
「いや、買えないし、えっと…といさん誰?」
「R-Go使わないと私が分からないよ」
「えっと…いずれ買うよ」
「うん………またね。絶対だよ」
「おっ、お、おう」
Earthでのやり取りが終わって俺は考えた
(一体誰なんだ?)
分からない事だらけだった…
とりあえず俺の貯金はあまりない
だけど気になる
(とい)という女性を見て何か懐かしさを感じた
(何故だろう……)
考える俺は海から移動した
販売機でコーヒーを買い一息ついた
親友に連絡してみようか悩んだが
イタズラと言われるだけだと思い
とりあえず歩いた
Earthには着信で「とい」さんが入ってるから
一応登録した
よくよく考えるとスタイル良かった
しかもカワイイ顔していたと思う
あまりジックリ見てないから
もう少しみたい
「まぁ〜またいつかかかってくるだろ」
独り言を言ってコーヒーを飲み干した……
(2幸✨終わり)

らん
幸せはどこから…
(1幸✨)
今の世の中、幸せは何処にあるのか?
自分で探して掴むのはよく聞く……
街中に溢れてる憎悪
とにかく毎日の様に死と言うニュースが
飛び交ってる
孤独死はもちろんの事、人が人をとか
自分で命を絶つ方もいる
その一方で、少なからず笑いや
楽しんでる姿をよく見る
俺は30代後半の男性の……
ここでは「らいと」とでも
名前を言わしてもらっておこうかな
今は22✕✕年……
グラ街では様々な事がある
出会った人は変な人も多いが
人生に疲れてる人も多い
Earth(アース)が反応した
(Earthとは昔で言うスマホ?電話かな
首にぶら下げてるアクセサリーみたいな
物だけど、反応して指で弾くと
目の前に連絡くれた人が薄ら現れて
お話ができる)
「よっ、今何処よ?」
俺の友達の智(とも)だった……
「あぁ〜今、海見てたよ」
「好きだなー海」
そんなくだらない話をして俺はEarthを
弾いた……
今からかなり前に大きな災害みたいな事があり
日本も小さく別れてしまった
それでも、少ない人口の知恵と根性で
成り立っている
またEarthの反応が……
弾くと知らない女性だった
「ん?誰?」
「らいとさんだよね?」
「あっ、うん、誰なん?」
見たことない人で、知り合いでもない
でも、少し若い感じで俺の名前も知っていた…
(1幸✨終わり)

らん
妄想妄想小説(50)最終話
いま、僕は愛さん、貴方のそばにいる
またそばにいれる
まわりのお世話もできる
であって良かったと思う
みちがえた、僕を見てほしい…そして愛さんと
てをつないでるみたいだね
いつも一緒にいるから
たのしく話して笑おう
だいじょうぶ………
きっと、ずっと僕は居るから
あいさん………愛さんの
りょうり食べたい…でも
がんばり屋さんだから心配だけどね…そして
といきを感じながら横で寝たい
うまれた時の
ままの2人で………
たえまなく
どきどきしながら
こみあげる気持ちを抑え
からみあったり………
であった時の気持ちでずっと……
愛さんが亡くなりもう1年になろうとしてる
愛さんからいっぱい教えてもらった
笑った、泣いた、楽しんだ
でも、でも…………
「愛さん…今もツライよ、逢いたいよ」
あの時を思い出すと涙が込み上げる
でも、愛さん
僕はずっと…ずっと忘れない
貴方が…神野 愛さんが居たから
僕は成長した……
本当に本当にありがとう
そしてずっとずっと大好きだよ
今年初の雪が空から降ってきた
愛さんの眠る樹木葬した草花に………
妄想小説(50)最終話 終わり

らん
妄想小説(49)
今年も雪が降ってきた
「初雪だぁー」
車の中で1人つぶやいた……
(愛さん寒くないかな?大丈夫かな?)
心配しかない
そんな夜中の午前1時過ぎ
1本の電話が鳴った……
病院からだった
なぜにと思い、出てみた
「もしもし……」
内容は来れるなら早く来て下さいとの事だった
車から出てすぐに病院に入った
(愛さん、愛さん……)
深夜入口から入り
エレベーターに行き
乗り込む直前に叔母さんも来た
「あっ、こんばんは……
愛さん大丈夫ですかね?」
「こんばんは、分からないけど
虹くんも心配だよね」
そう言われ、僕はうなづいた……
ドキドキもあり、不安も大きい
5階に着き、病院内は暗かった
エレベーター前のナースステーションも
昼間と違い看護師さんは
少ない感じがした
「叔母さん、愛さんは病室だよね?」
「どうだろ……」
とりあえず、病室に向かった
愛さんの居る部屋の近くから声が聞こえる
「愛さん…?」
酸素マスクをつけられ、目がうつろ
息切れもしていた
「えっ、愛さん、愛さん」
「にじ…く…ん、ハァハァーご…めん
たいちょうがハァわるくなってハァハァハァ
もうわたし…だめかなハァハァ
ハァーふた…りで、ハァハァーどこか
いきたった…ハァー」
「あいさん、大丈夫、大丈夫だから…」
「ハァーでも、でもね…ハァハァわたし…
にじくんに…あってハァたのしかっ…たし
これから…もハァハァ、ずっとわらって
ハァいた…いハァハァーだから…だから…
生きたい…にじ…くんの、ハァハァー
横にいたぃ… でも…むりそぅ…
にじく…ん、ありがとぅ…ハァハァ
だいすき………………ずっ…と」
「愛さん?愛さん、ねぇー愛さん愛さーん」
お医者さんと看護師さんが慌ただしく
愛さんに色々してて、叔母さんは
泣いていた……僕は愛さんを見て
頭が真っ白になっていた…………
窓から見る雪がさみしく感じた
妄想小説(49)終わり

らん
妄想小説(48)
時は経ち、日に日に
病気の影響か、愛さんは痩せていき
目つきが変わっていってた
もうすぐクリスマス……
僕は叔母さんとも仲良くなり
受け入れてくれてた
車借りて駐車場にいるのも
ほぼ毎日病院に来てるのも……
叔母さんは愛さんがいつも楽しそうに
僕の事を話してくれてるみたいで
嬉しいと言ってくれた
叔母さんはなかなか来れない為
僕に大事な事を教えてくれた
だが、今はその事を考えたくなかった
だって愛さん、笑ってるから…………
今日も病院に行き愛さんと話してたら
クリスマスの話題になった
「虹くん……」
「どした?愛さん」
「あのね、もうすぐクリスマスだから
何かあげたいんだ」
「あぁ〜確かにクリスマスだね」
「うん、だから何か欲しい物ある?」
「あっ俺?」
「そうだよ」
「あ〜叔母さんにかと思って」
「アハッ、違うよ、彼氏の虹くんにだよ」
「あぁ〜う〜ん、欲しい物かぁ〜、ん〜」
「私からのプレゼントいらない?」
「いや、いるよ、いるから悩んでるよっ」
「あーね、雪見だいふくにする?アハッ」
「雪見だいふくでも…いや、アイスは
この時期寒いし、食べたら終わるからね」
「そうだよね、でもホントに
虹くんにはお世話になってるから
欲しい物か何かをプレゼントしたいよ」
「う〜ん、カッコイイ事言えば…
元気な愛さんと手を繋いでデートとか、
後……婚姻届とかぁ〜」
「えっ、婚姻届?欲しいの?」
「そりゃ〜欲しいよ、愛さんと結婚したいよ」
「そっか〜」
愛さんは、少し寂しそうな顔になった
「いや、冗談だよ、冗談
そんな…今はしっかり治療にって
思ってるから……ホント」
「うん」
愛さんは返事と一緒にうなづいた
「じゃープレゼントは財布が欲しいな」
「財布?どんな?」
「こんな長財布かな」
僕は今使用している財布を見せた
「ここが破れてるから新しいの欲しいのと、
財布ならいつも持ってるから…
愛さんと一緒って思うから」
「あぁ〜そうだね、虹くんのそばに
いつも居れるね…わかった」
そんなたわいの無い会話が毎日あった
寒さが厳しくなる12月の午後だった…
妄想小説(48)終わり

らん
妄想小説(47)
今日はバイトがある日
朝、病院の駐車場から向かった……
バイト中もやはり、愛さんの事が気にかかる
休憩の時、LINEした
もちろん彼女の愛さんに……
返事はすぐに返ってきた
今は大丈夫みたいだった
バイトの日は、時間あれば
愛さんとLINEしてる
そして終わればすぐに病院に行ってる
…それから終わる時間になりすぐさま向かった
夕方だから自分の夜ご飯を買って行った
病室についたらご飯の時間だった
「間に…合ったぁーはぁ〜はぁ〜」
「どうしたの?」
「いや〜はぁ〜はぁ〜
一緒に〜食べようかとぉ〜」
最近は大体一緒に食べてるから
今日も急いで来た
「イヤだよ〜だって虹くんの
いつも美味しそうだもん、くっそぉ〜」
「ごめん、ごめん」
確かに正直に言うと、
病院食は美味しそうじゃない
でもそれは仕方ない
病室側が健康も考えて作ってくれるから……
「元気になったら食べに連れて行ってよぉー」
「おっ、おう……」
急に僕は思った……
愛さんにふさわしい人になると決心した
そしたら、勿体ないとか、自分はダメとか
思わないから……
「虹くん、行きたい所いっぱいあるから
連れて行ってね」
「うん、わかった。約束だね」
「約束……うーん、こんな場面なら
海に連れて行ってっていうのかな〜フフッ」
笑って答えた愛さん…………
素敵に笑顔が眩しかった
妄想小説(47)終わり

らん
妄想小説(45)
車から出て、病院に入る
(今日はバイト休みだ
少しだけど長い時間、愛さんと一緒に居れる)
そんな気分でエレベーターに乗り込む
病室に入ると同時に声をかけて
カーテンを開けた……
「おはよう愛さ…………」
「キャッ」
「あっ、ごめんなさい」
着替えていた
すぐさま、カーテンを閉めた
「失礼な事してごめんなさい」
「にじく〜ん」
少し笑う口調で、でも半分怒りぎみで
愛さんは言ってきた
「ホント悪気はないから」
勝手にカーテン開けて失礼な事したと……
「フフッ」
笑う声が聞こえてきて
「虹くん、もういいよ」
「あっ、失礼します」
僕はソッとカーテンを開けて
申し訳なさそうに入った
「大丈夫だよ、怒ってないよ」
「いや、でも……」
「アハハッ……面白いー」
愛さんは口を抑えて笑ってた
「そんなに謝らなくても」
「いや、だって……僕が勝手に許可なしに
カーテン開けたから、その…………」
「虹くん、ホント怒ってないから」
「愛さん、ホントに?」
「うん、だって……私の為に色々
やってくれてるからね」
「いや、それは約束したから〜」
「約束しても逃げる人は逃げるからね」
「まぁ〜そうだけど……」
「虹くんはやってくれているよ、
そして、そばに居てくれてる……」
「そうかな〜助かってる?」
「知ってるよ、車で駐車場いて
夜も近くに居るって事
そして、今では頼りなる存在だって……」
「あぁ〜ん〜知ってたんだ」
「うん、毎日ありがとうね」
「いや、僕がしたいだけだから……」
「ううん、本当にありがとう」
「でも、何か近寄りすぎて悪いっていうか…」
「アハッ、虹くん、考え過ぎだよ
……そんな考えなくても私の彼氏だし」
「えっ」
愛さんからの言葉にビックリした……
(聞き間違い?いや、彼氏言ったよね!?
今、愛さんサラッと言ったよね)
急な展開に僕はビックリして
心臓がドキドキしていた
次に僕は何て声をかけたら
と思う清々しい天気の良い朝だった……
妄想小説(45)終わり

らん
妄想小説(41)
隣の脇田さんが運ばれていく……
何かがあったんだと思う
今日から愛さんは1人で寝るようになる
(寂しいだろうな)
「愛さん、大丈夫?」
「ん?脇田さんの事?」
「いや、今日から1人で寝るから……」
「大丈夫だよ」
愛さんは作った笑顔で笑ってた
僕が旦那なら、家族なら……
そう思ってたが、仕方なかった
でも……
「愛さん、ちょっと待ってて」
「う、うん」
「あっ、これ」
袋から雪見だいふくを出して渡した
「ありがとう……」
「後、これも」
ジュースも渡した
「少し待ってて」
「わかった……ん?」
そう言うと、ナースステーションに向かった
「すみません、あのー」
「はい」
「病室に一緒に泊まる事は可能でしょうか?」
「入院されている方と一緒にですか?」
「はい、寝なくてもいいのですが……」
「その方が危ない状態などでしたら
泊まるのは可能ですが……」
(危なくはないからやっぱり無理か……)
「そうですよね〜無理ですよね」
「何か理由があるとかですか?」
「あぁ〜いや〜」
(今日だけじゃないし、隣に誰か来ても
安心は出来ないよなぁ〜)
「何号室の方でしょうか?」
「あっ、いいです、すみません……」
とりあえず、愛さんの病室に足を向けた
(何か手があればと思って聞いたけど
無理だったかぁ〜何かないかな?)
歩きながら考えても、いい案が出ない
病室に戻った
「どしたの?虹くん……」
「いや、ちょっとね」
その時、いい案が出た
(あぁーこれなら近くに居れる)
僕は買って来た飲み物を飲んで
愛さんは雪見だいふくの2つ目を食べていた…
妄想小説(41)終わり

らん
妄想小説(40)
コンビニに着きアイスを見た
(あった、雪見だいふくぅ〜)
自分の飲み物と一緒にレジに向かう前に
ジュースの所に戻った
(愛さんの飲み物も買っておこう)
そう思い、オレンジジュースを手に取った
レジに行く時に少し胸がザワついた……
(ん?なんだろ)
並んでる列に行き、待った
スマホを見ても連絡ないから
心配はないはず…………
コンビニを出てさっそうと
病院に向かって足を進めた
病院に着き、エレベーターを待った
(この待っ時間がっ……)
「ピンポーン」
来た
中から人がドッと出てきた
僕の他に並んでる人もいたから
一緒にドッと入った
5階を押して待った…………
「ピンポーン」
着いたと同時に降りて早々と病室に……
愛さんの病室に入る前に
看護師さんが数人いた
(えっえっ……)
僕の中で焦りが出てきた
「愛さんっ愛さんっ」
名前を呼び、中に入った
「あっすみません……」
看護師さんの間を抜けたら……
「あっ、虹くん……」
「愛さんっ、何かあったの」
看護師さんは愛さんの所には居なかった
「脇田さんの所に、分からないけど
看護師さんが来てる……」
「みたいだけど、どしたの?」
脇田さんにも少し僕とは話した事あるから
気になるのもある
(脇田さん大丈夫かな)
ザワつく午後の病室になっていた……
妄想小説(40)終わり

らん
妄想小説(39)
「どんなのがいい?リクエストある?」
「雪見だいふくがいい!」
「わかった、まかせろ」
「は〜い、まかした」
僕はそう言うと病室を出た……
ナースステーション前の
エレベーター乗るのに待っていたら
看護師さん達の小さな声が聞こえた
「わき……さん……ちが……
びょうし……うつしたほ……いいか……」
ハッキリと聞こえなかったけど
もしかして、隣のベットの
脇田さんの事を言ってるのかと……
でもまだ分からない
「ピンポーン」
エレベーターがきた
「あっ、すみません……」
中にいる方の間に入り
乗り込んだ
(まぁ〜とりあえず雪見だいふくだ)
下に着くまで違う階に止まり
少し時間がかかった
1階に着きコンビニに向かった
「いらっしゃいませー」
中に入り、アイスの所に行くと
(あれっ、雪見だいふくないよ……まじ?)
目当てのアイスがなく、少し考えた
(よしっ!)
僕は愛さんに喜んでもらう為
病院のコンビニではなく
違うコンビニに行こうと思った
「ありがとうございましたー」
何も買わないまま出るのは
申し訳ないからそっと出た……
違うコンビニを探して
バスじゃなく歩いた
(しかし、あっちーたんたんと歩くしかないな
でも、雪見だいふくなぜないの?)
違うコンビニにあるのを願いながら
少し早歩きで目指した……
妄想小説(39)終わり

らん
妄想小説(38)
僕は時間ある時は進んで
病院に行った……
もちろん、バイトは頑張って
バスを使って逢いに行った
愛さんの顔つきも少し変わってきた
それはアラジール症候群の症状みたいだった
僕も色々調べてみた
やはり難病で大変みたいだ
これからどうなるかは分からないけど
愛さんのそばにいて
笑顔を出してもらえたらと……
「ほぼ毎日ごめんね、あっ」
「またぁ〜ハハッ」
「ありがとうだよね」
愛さんが笑ってる
僕はそれだけで嬉しい……
こっちまで笑える
「愛さん、面白いね、うん、いいよ」
「虹くん、笑いすぎ〜」
僕はこの時間に感謝した
でも、もっと笑える時を増やしたいから
僕は頑張る…………
「愛さん、何か欲しい物ある?
僕、下のコンビニ行ってくるけど」
「う〜ん、何があるかわからないけど
甘いもの食べたいかな?」
「何でもいい?」
「アイスでもどう?」
愛さんはゆっくりとうなずいた
「とりあえず、行ってくるね」
「あっ、虹くん……これ」
愛さんはかわいい財布を出して来た
「いいよ、そんなの……」
「えぇっ、でも……」
「はい、そんな時は?」
「あっ、あ、ありがとぅー?」
「はい、よく出来ました」
「も〜虹くん、からかってるでしょ」
「愛さん、かわいいね」
ここ最近で距離が縮まり
素直に色々な言葉を言えるようになった
まだ暑い夏の午後だった……
妄想小説(38)終わり

らん
妄想小説(37)
寂しい話しをしたい為に
ここに来た訳じゃない……
「愛さん、僕は守りたい」
「虹くん……いいの?
ツライよ、逃げたくなるよ」
「大丈夫、逃げないよ」
「違うの……虹くんがイヤになるから」
「僕は愛さんのそばにいたいし、
その症候群に2人で勝とうよ」
「…………うん……」
涙を出した愛さんを僕は横から抱きしめた
僕の胸に顔をうずめた
僕も涙が出てきた……
今、出来る事、考えれる事
しっかりやってあげる事を
愛さんが喜んでもらえたらと思った
「愛さん、頼ってきていいからね」
「うん、でも自分が出来る事はするから……」
「うんうん」
「後、叔母さんが大体やってくれるんだ」
「じゃー、愛さんが何かあれば言ってね」
「虹くん、ありがとうね」
「全然大丈夫だよ、遠慮なく言ってね」
「あっ、でもホント逃げたくなっ……」
「なぜ、そんな事言うの?
僕は逃げないから……
そんな言わないで、お願いねっとか
2人で頑張ろうとか言ってくれたら
僕は嬉しいよ……」
「ごめん……虹くん……」
「それも、ダメ、ごめんじゃなく、
ありがとうだよ」
「……ありが……とうね……(グスッ)」
愛さんはまた泣き出した
でも、今思いっきり泣いてほしい……
なぜなら、これから笑える日が来ると思うから
いや、きっと来る…………
僕と愛さんの戦いが始まった
妄想小説(37)終わり

らん
妄想小説(35)
期間的には短かったけど、愛さんを
見つけれて良かったと僕は思う
でも、愛さんは悲しんでる
やはり、病気の事?それとも……
僕が愛さんの目の前に現れた事に悲しんでる?
気になる事沢山あるが
とりあえず聞いてみた
「愛さん(ゴクッ)……泣いてる……の?」
小さな声で聞いてみた
「にじくん……」
鼻をすする音がかすかに聞こえる
「どしたの?愛さん」
「(ぐすっ)私あの時逃げてごめんね……」
「あっ、あぁーあの時の事いいよ、もう」
「そばに……いたいと(グスッ)思ってたけど
逃げたくなったの……」
愛さんは泣きながら答えてくれた
「何かあった……?」
「アラジール症候群の事だよ」
(やっぱり、あの病気の……)
「あ〜じゃぁ〜僕チカラになるよ」
愛さんは首を横にふった
「愛さん、僕じゃダメ?」
「そうじゃないよ、ありがとう……でも」
「でも、なに?」
少し沈黙が続いた
「あのね、この病気は遺伝なの」
(えっ、遺伝……)
「親からもらって小さい頃から辛かった……」
「あっ、これっ」
泣いてる愛さんに僕はハンドタオルを
渡した……
「ありがとう(グスッ)、優しいね…虹くんは」
「えっ、えっとぉ〜」
「アラジール症候群はね、難病でどうなるか
わかんないの、だから私の……親も……」
(はっ、マジか!?えっ)
愛さんが僕のタオルを使って
泣き出した
きっと、我慢してたんだろうと感じた
少しの時間、愛さんの泣く声が
この部屋に響いていた……
妄想小説(35)終わり

らん
妄想小説(34)
とりあえず僕は愛さんと話すのを
後回しにして、隣の方の様子を見る為
カーテンを開けた……
「あの〜失礼します」
そっと見るとその人はバケツに嘔吐していた
僕はすぐさま近寄り
「大丈夫ですか?」
声をかけ、背中をさすった
「虹くん……脇田さん大丈夫?」
カーテンを開けた所から愛さんが話してきた
(あっ愛さん……この人、脇田さんね)
そう思いながら、うなずいた
「コンコン……脇田さん、だいじょ、ん?」
「あ〜吐いていたみたいでさすってました」
「ありがとうございます。
どちら様ですか?」
「そちらのベットの方の見舞いで来てて……」
「そうなんですね、もう大丈夫ですので」
看護師さんは僕と話をしながら
テキパキと脇田さんの世話をしていた
「あ〜すみません、では……」
僕は軽く頭を下げカーテンの隙間から
出て、その場を離れた
すると、愛さんが待っていた
「あぁ〜えっと……愛さん」
「虹くん……久しぶり」
ニコッと笑う愛さんがいた
本当に久しぶりだった
部屋の窓の方にある手洗い場に行き
手を洗って、そこに置いてあった
フルーツを持って愛さんに渡した
「愛さん、これどうぞ」
「ありがとぉ、虹くん……ごめんね」
小さな声で愛さんは答えた
(あの時、なぜいなくなったの?)
そう聞きたかった
深く話しをしても過去の事をほじくり返すのは
悪い気がしてやめた
「愛さん、体調どう?」
「うん……叔母さんが教えたの?」
「いや、別に詳しく聞いた訳じゃ……」
「そうなんだ、でも虹くんには教えてたし」
カーテンの隙間から
曇ってる空を見る悲しそうな
愛さんのほほに涙が流れていた……
妄想小説(34)終わり

らん
申し訳ございませんm(_ _)m
中盤で字を間違えていました
一緒(❌)
一瞬(️⭕️)
一緒と書いてある所を一瞬で訂正
お願いします。申し訳ございませんでした

らん
妄想小説(33)
病室の奥からくる風に向かい
中に入る……
「失礼します」
僕は小さな声を出した
カーテンがしてある
しかも2つのベットとも……
(えっと、どっち?)
とりあえず右の方をそっと見てみた
いない………………
左を見てみた
おばさんが寝ていた
もう一度右のカーテンを開けてみたら
名前が書いてあった
(愛さんだ、でもいない……)
何処かに行ったのかもしれないと思い
窓の方に行き待った
愛さんの事を考えたかったのに
なぜか、風にあたり何も考えてなかった
「ガラガラッ」
俺は振り向いた
「脇田さん、検温ですよー」
左の方の検温に来た看護師さんだった
一緒愛さんかと思いビックリした
しかし、看護師さん寝ている人に
容赦ない……
そう思ってたら
「ピッピッピッ」
検温が終わったみたいだ
「暑くない?大丈夫……脇田さん」
「はいはい」
「何かあったらこれ押してね」
声しか聞こえないけど、やり取りは
わかった
看護師さんが出て行って少しして
またドアが開いた
看護師かと思い見ると愛さんだった……
「愛さん、あいさん」
「えっ、えっ虹くん」
僕はやっと愛さんに逢えた……
嬉しくて泣きそうだった
脇田さんが咳で嘔吐いていた
ナースコールを押して看護師さんを
呼んでいた………………
妄想小説(33)終わり

らん
妄想小説(32)
朝起きると少し曇っていた
今日はバイトが休み
大学病院に行く日だ
「愛さん、待ってて」
声に出して言っても目の前には
水のペットボトルと少し斜めになった
卓上の鏡しかない……
鏡を自分に向けて
「虹……愛さんの助けになってやれよ」
一言つぶやき、服を着替えた
そして家を出た
(考えても、らちがあかない
とりあえず、行こう)
まずはフルーツを買いに行った……
購入して大学病行きのバスに乗った
病院に近づくにつれて、不安が込み上げる
(僕に逢ってくれるのか?大丈夫かな?)
色々考えてたら……
「次は大学病院前、次は大学病院前〜
お降りの方は…………」
(もう着く、よし)
そう思って外を見ていたら近づいた
(あっ、電話して行けば良かったかな?)
ふと思った
そして、バスが停車した
僕はバスから降りた……
病院に入り、受け付けに行った
愛さんの病室の番号を聞き
エレベーターに向かう……
5階で止まり降りて僕は
病室を探した
(あっあった……)
愛さんの名前が書いてある
2人部屋だった
ドアが少しだけ開いていた
ドキドキしながらノックをした
「コンコン……」
大きく息を吸って吐いて
扉を開けてみた
中から暖かい風が僕に向かってきた……
妄想小説(32)終わり

らん
妄想小説(31)
電話に出てくれたのは、叔母さんだった
愛さんと逢いたい……
色々と話しをして
どうにか大学病院の室番号を聞いた
なぜ入院してるのか考えたが、やはりと思った
答えが返ってきた
アルジール症候群……
愛さんを探し回ってたから病状調べてなかった
大学病院に行こう
愛さんに逢いに……
(でも、急に逢いに行くのは失礼かな?)
心の中で悩むしかない
とりあえず、仕事をやるしかないから……
その後考えよう
愛さんに逢って自分の思いじゃなく
入院で少しでも
チカラになってあげたいと思った
……時間が経ち、バイトが終わって
家に帰るじゃなく、あの居酒屋により
カウンターに座り、ビールを頼んだ
つまみは枝豆を頼んだ
1人で飲んでると少し涙が出てきた
「愛さん……何かごめん……」
いつの間にか独り言をそっと言っていた
今の時間帯は病院に1人でいるって考えると
かわいそうで仕方ない
バイトの休みが2日後だから
その時お邪魔しようと思った
何か持って行くのは当たり前だけど
好きな食べ物聞いてないから
フルーツを買って行く感じに考えた
ビール1杯飲んでレモンサワーを
注文した……すると、
「今日はおひとりですか?」
目の前にレモンサワーがきて
振り向くと、愛さんと来た時にいた
店員さんだった
「あぁーこんばんは」
「今日は彼女さんは?」
(彼女って……)
「いや、今日は1人で……」
「まぁ〜またにはですね
ゆっくりして下さいね」
「ありがとうございます」
店員さんが少し話してくれて
気持ち的に和らいだ
レモンサワーをグビッグビッと飲み
枝豆を口にして、焼き鳥を頼んだ……
妄想小説(31)終わり

らん
妄想小説(30)
どんな仕事でもやらない事は沢山ある……
僕のバイトでもそうだけど
今回、返却されたのを処理していて
その仕事終わった後に
返却されてない物を調べて電話をしないと
いけないので、それを調べていたら
(愛さん……だ)
前にきた時にレンタルしていたみたいで
返してないみたいだった……
(これなら、怪しまれずに分かる)
僕はすぐに調べて電話をした……
「トゥルルルルートゥルルルルー」
受話器を耳にあてて愛さんを待つ……
(でない、愛さん、電話でて)
留守電になることもなく受話器をおいた
(愛さん、どうしたのかな
また後でかけてみよう)
とりあえず、違う仕事をやりはじめた
昼ぐらいにもう一度連絡してみた
「トゥルルルルートゥルル、もしもし……」
「あっ、もしもしこちらレンタルショップ…」
(愛さんじゃない)
電話に出たのは愛さんではなく
女性の方だった……
「レンタルされている物がまだ返却されて
いないのでご連絡させて頂きました」
「あ〜物は何でしょうか、本人は今
入院してまして……」
(えっ愛さん入院ってもしかして)
意外な答えにビックリした
でも、でも近づいた
愛さんに逢えるかも……
「あっあの〜僕、愛さんと1週間前に……」
その女性に経緯を話した
「そうなんですね、愛は今大学病院に……」
僕の頭の中には
愛さんと逢いたい、逢える
その電話に、女性に感謝した
そしてバイトにも……
妄想小説(30)終わり

らん
妄想小説(29)
次の日バイト終わって、居酒屋に行ってみた
店員さんが言うには顔は覚えてるけど
愛さんとは仲良くはないからと言って
仕事に戻っていった……
もちろん他の店員さんにも聞いたが
手がかりなしだった
夜はまだ時間ある……
「愛さん、どこに」
僕は何処に行けばいいのか分からず
とりあえず、歩いた
気づけばバイト先のお店に着いた
「空野君、どうしたー」
先輩の荒木さんが外でタバコを吸っていた
「あっ、お疲れ様です 荒木さん」
「何か元気ないな〜1本吸うか?」
先輩はタバコを出してきた
「あぁ〜すみません、では……」
そう言ってあまり吸わない
タバコを1本もらった
「ほれっ」
「あっすみません」
ライターを借り火をつける
「ライターどうも」
何も言わないままライターを受け取り
先輩はタバコを吸っていた
少しの沈黙があり、先輩が言ってきた
「何があったか知らないけど仕事に
支障ないようにな……休むなよ」
「あっはい、わかってます」
そう言って先輩は店に戻って行った
1人タバコを吸いケムリを見ていた
(愛さん……)
心の中では愛さんと逢いたい
とりあえず逢いたい……
何故居なくなったのか
それから毎日バイト終わって街を
歩いて、時には自転車で探し回った
家に帰る時、絶望的な気持ちがいつも
膨れ上がっていた……
愛さんを探して7日目のバイトが
朝からの時だった
「おはようございます」
バイトに入りDVDの返却を
処理していた時だった……
妄想小説(29)終わり

らん
妄想小説(28)
寂しさが込み上げる……
それと同時に愛さん何処にという
気持ちがある……
せっかく一緒にいたのに
写真すら撮ってない
LINEも番号も聞いてない……
バカな僕だった
紙にはこう書いてあった
「虹くん、ありがとうね
少しの間だけの幸せ嬉しかったよ
また何処かで逢えるかなぁ〜
逢えたら…………バイバイ」
涙が出てきた
紙が置いてあったそばの灰皿の下に
お金があった……
「愛さん、お金よりもそばにいて欲しかった」
余計に辛くなる
とりあえず、気持ちはそのままにして
着替えてホテルを出た……
12時時前の街並みを一人肩を
落として歩いた
昨日は凄くいい思い出になる出来事が
あったのに朝になると
これって……
(愛さんと逢いたい、本当なら今頃
笑って歩いてるんだろうなぁ〜
でも、僕が悪かったのかなー
悪い事したのかなー)
考えがマイナスになっていってしまう
愛さんが書いた紙を財布の中にしまってる
(次逢えたら何かあるのかな?)
色々考えてたけど、僕は決めた……
愛さんとまた逢いたい
探そう
でも、手がかりがない……
でも、見つけたい
働いている所でのレンタルカードを調べても
いいけど、個人情報で調べてたら
荒木さんが何か言ってきたらと思うと
中々出来ない
今は出逢った居酒屋にバイト終わって
行ってみるしか考えがなかった
人通りが多くなってきた
お昼の街並みで僕は
ここにいない愛さんに
約束した……
「愛さん、逢おうね
待っててね。きっと探すから……
そして、笑おうね。大好きだからね」
涙をこらえ、空を見て小さな声で
呟いた………………
妄想小説(28)終わり

らん
妄想小説(18)
人生の中で大好きな人とキス
初めてだった
もちろんゲームでの出来事だけど
けして事故でもない
「あっ、愛さん」
ポリポリ食べてる愛さんが僕を見て
「ん、初めてしたけどチュしちゃったね」
少し照れた感じの愛さんが
手を触ってきた
(愛さん……大胆だぁ〜)
そのまま押し倒したらいいのか
それとも紳士的に行動したらいいのか
頭の中での妄想が膨らむ
(僕は今日、恵まれてる
神様ありがとうございます)
少しだけど目をとじて感謝した
「虹くん、またチュッしたいの?」
「いやいや、あっ嫌じゃない、えっと……」
(焦るしかできない、どうしよ
とりあえず落ち着け)
静かに時間が流れる
「愛さん、僕……」
「虹くん、ちょっと話していい?」
「う、うん」
「虹くんは病気の話し聞いてどう思ってた?」
「あ〜、うん、愛さんの病気の事だよね」
「うん」
何から話していいか分からないけど
とりあえず今の自分の気持ちを
おさえてみた
(僕の身体、今は落ち着け)
実際は立っていた
「アラジール症候群ってどんな
病気かわかる?分からないよね」
「うん、正直わからない」
「だよね、この病気になる人は
あまりいないんだ」
「そうなんだ、身体は大丈夫?」
「今の所は大丈夫なんだけど……」
病気な事を話す愛さんの表情は
少し寂しげで、険しい顔でもあった
「まぁー、ネットとかで調べたらでるから
詳しく言わなくてもいいよ」
「う〜ん」
何かかわいそうになった感じがした
「愛さん、僕は」
と、いいつつ手を握ってみた
「虹くん……」
愛さんと目が合い、また心臓がドキドキ
してきた
(僕に、こ〜はるが来た感じで
気持ちが暖かくなってきた)
手を握るのも自然とでき、少しだけ
男らしいと思われた僕だと思う
見つめ合うと言葉がでない
状態の2人をテーブルにある
2本のポッキーが顔を出していた。
妄想小説(18)終わり

らん
妄想小説(13)
お互い少しだけど飲んで、食べて
話も終えた。
「愛さん、出ます?」
「そうだね」
トマトが2切れ残ってるお皿見て
1切れ愛さんが持ち、
「虹くん、はい、あ〜ん」
「えっ、あっ」
いきなり僕のクチにトマトを持ってきた
愛さんの手が、指が近づく。
トマトを食べさせてもらった。
しかも、クチ閉じた時、愛さんの指が……
それだけで、もう凄く嬉しすぎる。
(うわっ、どうしよ、指入ってるの知らなくて
閉じた時、クチに入ってしまった、うわっ)
愛さんはニコッとしながら
「最後1つずつね」
うん、うんとうなずくと
愛さんもトマトを手に取りクチに入れた。
(あっ、僕のクチに入った指で食べたよ
えっ、僕のつばがついてるって……)
愛さんは別にイヤな顔をすることなく
こっちを見て笑顔をくれてる。
「じゃ、い、いこっか」
「うん」
会計は出口にある為そっちに歩いていく。
(ここは僕が払うようにしよ
楽しめたから)
「えっと、割り勘だと……」
(えっ)
振り向くと愛さんが伝票持って見て言った
「僕が払うからいいよ、愛さん」
「虹くん、悪いからいいよ」
「いや、いいよ。たの、あっ、あ〜
愛さんと話しできたから」
「え〜でも」
そう言う愛さんの手から伝票をとり
レジに向かった。
「お願いします」
「はいよ、ありがとうございます
280円と450円、200円、
280円……………合計3340円
になります」
「あっ、じゃ〜これで」
僕は財布から5千円札を出して渡した。
その時、愛さんが500円玉を出してきた。
「小さいのがこれしかなかった」
「あっ、ありがとう」
「宜しいですか?」
「はい」
声が愛さんとかさなった。
(シンクロだよ)
「おつりの2160円円です
ありがとうございあしたぁ〜
またのおこしを……」
「虹くん、ごちそうさまでした。
ありがとうね」
「これっ」
小銭の160円を渡そうとしたら
「虹くんそれ以上出したんだから
もってていいよ」
「あっありがとう」
「こちらこそありがとうね」
会計を済ませ、2人はお店を出た。
少しだけどお酒がカラダを巡る。
少しだけ灯りがある、街並みを歩く2人だった
妄想小説(13)終わり

らん
妄想小説(11)
ついに言ってしまった。
愛さんの反応がっていうか、顔が見れない。
どうしよう。
あせる気持ちと、ドキドキが止まらない。
まだ、会って3回目だけど、話は色々した。
(これで、振られたらどうしよう。
いや、OKされたらどうやって付き合えば
いいのだろうか?)
頭の中がぐるぐる回る。
枝豆を1つ取り、口に中身を入れる。
愛さんは、お酒が入ったジョッキを
見つめてる。
(愛さんにとって悪い事言ったかな)
少し冷静になり、声を出してみた。
「愛さん、ごめんね、別に調子に乗って言っ
た訳じゃないんだ。僕が……いや、僕は
ホントに最初会った時から愛さんの事を」
「大丈夫、虹くんありがとう」
「えっ、いや〜、こっちこそいきなり
ごめんね」
「虹くん、この後予定ある?」
「この後ってこの店出てからって事?」
「そう……」
(半端なくドキドキが止まらない、ヤバい、
ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい)
「う、うん、えっと、だい、大丈夫だよ。
何かあるの?」
「うん」
そう言いなら、冷たいレモンハイを飲む
愛さんがいた。
(ど、ど、どうしよう)
期待と不安が頭を駆け巡る。
(もしかして、ホテルとか)
男性ならきっとそう思うかもしれない。
いや、思わない人もいるかも。
(自分の気持ちを愛さんに伝えたんだし、
よくやったと褒めるべきだ)
虹のビールはまだ半分入ってる状態で
汗をかいてる。
それは、まるで虹の体温が熱くなってるのが
伝わったみたいになっていた。
妄想小説(11)終わり

らん
妄想小説(10)
愛さんの「でも……」の続きを聞きたくて
「愛さん?」
「あのね、周りの目がわたし的に気になるし」
「う〜ん、気にしなくても」
「虹くん、それはこんななりたくない病気に
ならないと気持ちが分からないよ」
少しだけ強い口調で愛さんが言ってきた。
「あっ、ごめん」
「ううん、いいけど、やっぱりツライよ、
アラジール症候群って聞いた事ない病気だし」
「え〜と、それは治らないのっていうか……」
その後の言葉に踏みとどまった。
(どんな病気なのか、どんな症状になるのか
聞くのは、やっぱりダメだし、愛さんが病気の
事を言うのはイヤだよな)
と思ってキムチと厚揚げをほおばる。
「よし」
ついつい、言葉が出てしまった。
「うん?何?」
「あ〜、いや、えっと、愛さん」
「ゴクッあっ、はいはい」
「愛さんさえ良ければ僕と付き合ってもらえま
せんか?」
お酒の勢いというのは違うと思うけど、何故か
ハッキリと言えてしまった。
「虹くん、さっきも言ったけど……」
「でも、僕は愛さんを守りたい」
「う〜ん、気持ちはうれ……」
「だって僕は愛さんが好きなんで」
「えっ……」
「いらっしゃいませ〜何名様でしょうか?」
店内がざわめく中、店員さんの声が響く
時間帯でもあった。
妄想小説(10)終わり

らん
妄想小説(9)
そろそろビールが無くなる。
「あの〜レモンハイを1つお願いします」
「はいよ、よろこんで」
「あっ、私も……」
「はいよ、よろこんで」
愛さんも一緒に頼んだけど
僕が気にしてなかったのを今更悔やむ
気遣いがなってない男だと思われたかも
(うわぁ〜しまったぁ〜)
心の声が漏れそうだ
「愛さん、ご……」
「はい、レモンハイどうぞ」
「ん、何なに?」
(店員め、かぶせてくるなよ)
またまた、心の声が漏れそうで言いそうになる
「いや、これ頼む時愛さんのも一緒に
言えば良かったと思ってね」
愛さんがニコッとしながら
「そんなの考えなくていいよ」
先程の苦い顔とは変わって今の笑顔は
僕の好きな笑顔だった。
「あり……」
「はい、もう1つレモンハイどうぞ」
(かぶせるなよ)
「ありがとうございます」
(愛さん、こんな店員さんにその笑顔は
いらないよ)
店員さんは悪くないのは分かっている。
でも……でも、かぶる。
もどかしい気持ちがモヤモヤする。
「愛さん、さっきの話に戻るけど、僕は……」
「うん」
「別に愛さんを変な目で見ないし」
「うん」
「こんなふうに一緒に飲んだり、食べたり
いつでも行くよ」
「ありがとう、虹くん優しいね。でも……」
愛さんがレモンハイをゴクッと飲む首を見てる
と、ライトで照らされたからかキラキラしてる
感じで、イヤらしさを感じた。
こんな変な気持ちを持ってしまってはいけない
状況なのにと思う僕がいる。
妄想小説(8)終わり

らん
妄想小説(8)
いきなりの愛さんのカミングアウト
流石に今スマホ出して病名を調べるのは
やめた方がいい。
いや、調べてもいい?
頭の中でアラジール症候群という名前が
回ってる。
「えっ、あっ、ごめん。何言ったの?」
愛さんが何を言ったのか分からなくて
聞いてみた。
「あっ、虹くんがいたから今は少し楽かなっ
て言ったんだよ」
ニコッとした愛さんの顔を横目で見ながら
ビールを飲む
(かわいい、彼氏はやっぱり無理かな)
「厚揚げ美味しいよ、虹くん食べて」
「あっ、ありがとう」
詳しく病気の事聞くのはやめとこう。
辛いのは、愛さん本人だから……
「虹くん」
キムチに箸をのばす愛さん
「愛さん、何?」
厚揚げを食べる前の僕
「虹くんって、私の事イヤになった?」
「いやいや、むしろ心配になったよ」
「大体の人がそれ聞いて離れるし、変な目で
見てくるようになるんだ。だから虹くんも
離れるかなと思ってね」
「僕はそんな思わないし、そんな目でなんて」
愛さんの顔見るとかわいいと思うより、
かわいそうと思えて仕方なかった。
妄想小説(8)終わり

らん
妄想小説(7)
僕は冷えたビールを片手に、隣にはレモンハイを飲む愛さん。
僕は今、楽しい時間を過ごしてる。
テーブルにはキムチ、枝豆、厚揚げがある。
愛さんが静かにため息をはき、
「虹くん、私ね、」
「うん」
「病気なんだよね」
「えっ」
(病気って……)
「ごめんね、びっくりした?」
「えっと、病気って何の?」
(あっ、聞いて良かったのか?)
枝豆を1つ手に持ち、食べることなく触ってるだけの愛さん。
「うんとね、知らないかと思うんだけど……」
「うん、何の?病気?」
「う〜ん、あのね、アラジール症候群って病気なんだ」
「アラ……ジー症候群?」
「アラジール症候群だよ」
少し暗い顔して、愛さんは言った。
「だから、彼氏作らないんだ」
「その病院は治るんだよね?」
「う〜ん、分からないけど、1万人に1人の確率の病気なんだって」
少し苦い笑顔を出す愛さん。
(どうすればいいか分からない、どう言えば)
「あっ、でもそばにいて元気くれる人いたらどうなの?」
「そうだね、でも彼氏いたら悪いからね」
「そうかな?僕なら……」
「ん?虹くん、何?」
「いやいや、なんでもな」
「あっ、でも虹くんがい……」
言葉が重なり愛さんの声が聞き取れない部分があった。
ビールの雫がテーブルに落ちてく。
妄想小説(7)終わり