
りょちん♂
01♂
音大生ちてます。
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りょちん♂
皆最後まで付き合ってね。
あと感想ちょーだい

りょちん♂
第4話(後編)
「シゲル。」
強くて逞しい、女性の声だった。シゲルの母親だ。
”アイツ”に相対する前に、母親が呼び止めたのだ。
本当に良かった。オレはほっとして、モヤのかかった手で胸を撫で下ろす。
しかし、その安堵も束の間であった。
「シゲル、おかあちゃんは嬉しいよ。これでウチも、肩身の狭い思いをしなくて済む。行ってらっしゃい。」
シゲルの母親の言葉に、思考が停止した。
何を言っているんだ?「行ってらっしゃい」だって?
正気なのか、戸の向こうには、赤い”アイツ”がいるんだぞ!
その言葉を聞いたシゲルは、母親に背中を向けたまま、「ありがとう。」の一言だけを添えて、戸口に手をかけた。
ダメだ!開けてはいけない!やめるんだ!
しかしこれも、シゲルの耳には届かない。
屋内と外を隔てていた一枚の板が、カラカラと音を立てながら少しずつ開かれてゆく。
戸の隙間から、生暖かい空気が流れ込む。
野犬の死臭が、鼻を刺す。
戸が全て開かれると、すぐに”アイツ”声が聞こえた。
「お......と...ご......ま...」
#創作小説

りょちん♂
第4話(前編)
涙をこぼしてしまった雲が、月を抱き込む。
地面に跳ね返る雫が、野犬の死臭を撒き散らしている。
今夜も”アイツ”がやってくる。
赤色の”アイツ”が。
「ごめ...くだ...い」
”アイツ”が家の戸を叩く。
「はい。」と返事をしようとするが、声が出ない。
何度試みても、声帯の振動が感じられない。身体に黒いモヤがかかっていて、自由が効かない。
そもそも、ここはどこなのだろう。自分の家ではない。
間取りは似ているが、確実に他所の家であった。
長い沈黙が流れる。いや、長く感じただけで短いものだったかもしれない。
「はい。」
突然、堰を切るように声が聞こえた。この声の主はオレじゃない。その声は気力に欠けていたが、よく聞き覚えのあるものだった。
芯があり、よく通る声。
毎日のようにオレに話しかけてくる声。
心配性のクセに、無神経を装っている声。
親友の声。
シゲルだ。
シゲルは膝に手を付き、ゆっくりと立ちあがった。
「ふぅ」と深呼吸をし、玄関に向かって歩き出す。
だめだ。行ってはいけない!
制止しようとするも、声が出ない。もしや、オレの姿すらも見えていないのか?
くそっ!シゲル!止まれ!止まってくれ!
声無き叫びも虚しく、シゲルには届かない。
一歩、また一歩と、シゲルの歩みは”アイツ”に近づいていく。ついに玄関口までたどり着いたその時、後ろから声がした。
「シゲル。」

りょちん♂
絵に起こした途端、面白さが半減する

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漫画を描いていた時期もあったけど、絵が大変すぎて辞めちゃった。小説はその労力が無い代わりに、文字で全部を表現しなくちゃいけない。
どちらも大変で、どちらも魅力的だけど、小説はどこでも書けるから便利で助かる。

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遠くの山間に、太陽が挟まれている。陽の光が、本日の勤めを終えようとしていた。
読本を担ぎ、独り寂しく夕陽を背に歩いていると、後ろから聞き馴染みのある溌剌とした声が聞こえてきた。
「マサル!途中まで一緒に帰ろう!」
シゲルだ。まったく、なぜコイツはどんな時も元気なのだろうか。
「シゲルか。なんだよ、なにか用なのか?」
少し不機嫌に、そう答えた。
「まぁそう言うなよ。おいおい、まさかさっきの事を引きずってるのか?悪かったよ。あんなにもタコみたいに、真っ赤な顔で膨れるとは思わんかったからよ!はっはっは!」
なんなんだこいつは!本当に反省をしているのか?まったく憎たらしいヤツだ。
「ところでよ、マサル。」
数秒前とは打って変わって、神妙な顔つきでシゲルが呼びかけた。
「今朝の新聞記事を読んだか?」
急にどうしたのだろう。
「いや、この頃立て込んでいてね。この頃あまり新聞が読めていない。それがどうかしたのかい?」
そういえば今朝の新聞は、お父が読んで、そのまま処分していたっけな。
「そうか、いやいいんだ。そんなことより、マサル。お前は人生の最期をどうやって過ごしたい?」
本当に急にどうしたのだろう。今日のシゲルはどこかおかしい。
「人生の最期か、そんなの考えたこと無かったな。そうだな、ありきたりだが、子や孫に囲まれて、眠りにつくように死を迎えたい。」
すると、昼間の時のようにシゲルは笑った。
「っぷはは!なんだよ普通じゃねぇか!そうか、そうだよなぁ、ははっ。」
相変わらずうるさいのであるが、昼間のような憎たらしさは感じず、どこか物憂げな様子だった。
「相変わらず馬鹿にしやがって。そんなに笑うような事でもないだろ?そういうお前はどうなんだよ?」
そう言ってシゲルの方を見ると、彼の姿が無かった。
消えた、どこに行った?少し焦って周りを見渡す。
キョロキョロと首を振り、後ろを振り返ると、シゲルが夕陽を背に佇んでいた。
「おいシゲル、急に止まるなよ、どうしたんだ?」
目を細めてオレはシゲルにそう問いかけると、彼は少し間を置いて応えた。
「ああすまない。」
そして改めて、彼は息を吸い、話し出した。
「俺はな、俺の最期は____」
オォォォォォォォォォォォォォォォォン
すると突然、サイレンが鳴り響く⬇️⬇️

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第2話
「どうもお早よう」
友人らにそう声をかけ、講義室の椅子を引いた。
オレの名前は飯田マサル。今年で21を迎える大学生だ。
小さい頃から文学が大好きで、大学は文学部へ進学した。
特に太宰の作品をよく嗜んでおり、どの作品も暗唱出来てしまうくらいには読み込んでいる。
地元では一番の秀才で、大学も特待制度を使って通っている。ご近所からは、「マサルくんの将来は学者さんかな、楽しみだねぇ。」と賞賛してもらうこともあったが、一方で冷ややかな目線を向けられることもあった。
「なぁマサル、ここのところなんだか顔色が悪くないか?」
オレにそう声をかけたのは、同期の西村シゲルだった。
シゲルは大学に入って右も左も分からないオレに、気さくに話しかけてくれた。シゲルは容姿も良く、勉学も優秀だ。その整った容姿とキレる頭で、数々の女学生を虜にしてきたらしい。こんなやつが、どうして陰気なオレと仲良くしているのか、ほとほと解らない。
だが、一緒にいて悪い気はしない。
オレはシゲルを、友人としてとても好んでいた。
「ああ、なんだかこの頃寝起きが悪くてね。最近変な夢を、よく見る気がするんだ。」
昨日の夢はなんだったのだろうか。同じような夢を何度も見るのだが、あまりよく思い出せない。とても怖かったような...。
少し目を伏せて想起していると、堰を切るように笑い声が聞こえた。
「っぷはは!なんだマサル、21歳にもなって夢で落ち込んでるのか?心配して損したぜ!帰ったらおかーちゃんに赤城の子守唄でも歌って貰うんだな!」
部屋中にシゲルの無駄に大きな声が響きわたり、皆の目線を集めてしまった。
おいおいおい!これではまるでオレが軟弱な女みたいじゃないか!
恥辱を極めたオレは、更に背中を丸め、耳を赤くしてしまった。
前言撤回だ。こんなやつ、やっぱり嫌いだ!
#創作小説

りょちん♂
第1話
[プロローグ]
泣き出しそうな雲が、月を抱き込む。
ジメジメとした空気が、野犬の死臭を撒き散らしている。
今夜も”アイツ”がやってくる。
赤色の”アイツ”が。
「ごめ...くだ...い」
”アイツ”が家の戸を叩く。
恐る恐る、「はい。」と返事をすると、
”アイツ”は戸の向こうで何か言った。
「お......と...ご.........ま...」
”オトゴマ”?
なんだろう、よく聞こえない。
「お......と...ご.........ま...」
ああ、ああ、そうか。
怖い、怖いよ。
もう帰ってくれ、お願いだから。
ところが、オレの意志とは裏腹に、身体が勝手に立ち上がり、足はゆっくり動いてゆく。
やめろ、止まってくれ、嫌だ、嫌だ。
どんなに念じたところで、”アイツ”への歩みは止まらない。
足は草履を身につけ、手は戸口にかかる。
もうどうしようも無い。
怖い、怖い。
震える手、高鳴る心臓。
オレはぎゅっと目を瞑り、腕はひと思いに扉をガラガラと開けた。
「...にいちゃん?」
大きく見開いた俺の目に、弟のキヨシが映りこんでいた。
顔に差し込む朝日が、夏の訪れを知らせた。
#創作小説

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一軒家を建てたら、自分の部屋に隠し扉を作りたい

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消費3500
収支-1000


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先生には、僕の中にある、音楽家としてのプライドを形作ってもらいました。
素行の悪い僕の、「プライド」に欠けた行動をいつも正してくれ、説いていただきました。
今の僕が、信念のもと音楽家を志していられるのも、先生のおかげです。
大学に入ってからは、そんな僕にも気さくに話しかけてくれました。
先生には、成長した僕の姿を客席で見て欲しかった。そして、「Bravo!上手になったな。」と、褒めて欲しかった。
先生、叶うならばもう一度お会いしたいです。
でも、今はゆっくりとお眠り下さい。
心よりご冥福をお祈りします。

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その話をしたら、「結局コンクールを取っても、消えるやつの方が多い」と言ってて、その通りだと思った。
「お前には、お前の売れ方がある。お前はタイトルを取って大衆を獲得する方法よりも、地道にファンを増やしていって、その中のどこかで認められる方がきっと合っている。自分の苦手なことに無理に挑戦するよりも、得意なことを伸ばしていく方が良い。」
こうやって言われたけれど、あまりにも核心を突いた言葉だと思ったね。
やっぱり亀井聖矢は僕の人生のキーマンだわ。

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あいつは僕の欲しいものを全部もってるけど、そんな人間でも路頭に迷ってる。
僕の欲しいものをあいつは持ってて、あいつの欲しいものは僕が持ってる。結局は隣の芝は青く見えるってことなんよなー

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男女の友情が世界のどこかで1例成立した時点で成立しない派は敗北する

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自分の演奏に足らない点を考える時に、「人生で取りこぼしたもの」をよく探す。
アイツにはあって、俺に無いものはなんだろうか。才能の差はもちろんあるにせよ、それ以上のなにかを自分は見落としている。
それを考える日々だけれど、未だに答えが出ない。
ようやく一歩進んだと思って顔を上げても、その背中は見えてこない。道のりが長いと言うより、広い空間に霧がかかっているみたいなイメージ。どちらが前でどちらが後ろなのか分からないから、努力が評価に繋がらない。
けれど今日は少し、その行先や、取りこぼした物が見えたような気がする。もしかしたら自分に足らない物が、もう少しで手に入るかもしれない。
2024年は躍進もあったけれど、挫折の方が多かった。なら2025年は、もっと躍進して、もっと挫折しようじゃないか!
楽しくなってきたぜ人生!!!!

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何も怖くない

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火曜日テンポ、タッチ-ショパン
水曜日録音
木曜日テンポ、タッチ-ドビュッシー
金曜日テンポ、タッチ-ショパン
土曜日録音
日曜日テンポ、タッチ

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#ドラゴンボールレジェンズ


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