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だっつん

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会社と家の往復に飽きた会社員男性です。よろしくお願いします。
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だっつん

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僕には大切な友が二人いた。二人とも今は星になってしまった。以前、投稿に載せた7月4日に自ら星になってしまった友。今日は3月11日に東日本大震災で理不尽に命を終わらせられてしまった友の話を書こうと思う。

僕がヤツに会ったのは、大学生の時だった。アイツは見た目が190センチ近くあり、体重も100キロ越えの男だった。剣道四段の猛者で見た目はめっちゃ怖かった。ただ、誰よりも仲間想いの優しい男だった。

いつも一緒につるんでいた。誰よりも優しいアイツが僕は大好きだった。沢山酒も飲んだ。こんな時間がいつまでも続くと思っていた。卒業なんかしたくなかった。

アイツは3月11日以降も幸せに暮らして生きていくはずだった。それがいきなり理不尽に奪われた。なにも悪いことをしていないのに。

僕は震災の直前に叶えた夢を自ら手放してしまった。世間に挫折して、荒れていた。そんな僕とは違い、アイツは結婚をした。これから幸せになるはずだった。結婚式の友人代表の挨拶を僕に頼もうとしてくれていたのをあとから友人から聞いた。当時、携帯も家もなく、生きることを諦めていた僕は連絡がつかず知らなかった。悔しかった。

「なんでアイツが…なんで俺じゃねぇんだ…」と何度も思った。代われるなら代わりたかった。アイツと笑いながら酒飲んで、これからも生きていたかった。

まだ20代で死んでほしくなかった。酒も飲みたかった。家の愚痴とか、奥さんの話聞きたかった。後輩とかも3月11日の度に連絡をしてくれるんだ。お前の話で終わんだぞ!職場の人、お前居ないから、仕事終わらねぇって言ってたぞ!お前、なんで勝手によぉ…。ふざけんなよ。なんで、お前だったんだ。俺で良かったろうが…。

もう会えなくなったけど、お前は今でも俺の大切な友達だ。向こうで自らお前のとこ行ったアイツとよろしくやってくれ。

一生忘れない、会えて良かった。ありがとう
GRAVITY

しあわせ運べるように

神戸住吉小学校合唱団

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