
遺書
遺書

遺書
蝕まる肺 風凪ぐ日まで
#tanka #短歌

遺書
ルサンチマンを 抱き寄せる風
#tanka #短歌

遺書
皆立ち上がれ 拳掲げて
#tanka #短歌

遺書
距離かけ離れ 凪いだ浜辺に
#tanka #短歌

遺書
波に攫(浚)われ 黒鍵と為る
#tanka #短歌

遺書
増えゆく呪い 背筋蝕む
#tanka #短歌

遺書
踏み込み沈む 変われよ私
#tanka #短歌

遺書
たおやかな死を 祝っておくれ
#tanka #短歌

遺書
冬を忍びて しずかに散りぬ
#tanka #短歌

遺書
白い息吐く そのときを待ち
#tanka #短歌

遺書
沈む音(ね)揺らぐ 根深き夜に
#tanka #短歌

遺書
わたしの心 (崩れてるけど...)
#tanka #短歌

遺書
私の過去も 私自身も
#tanka #短歌

遺書
どこか遠くの 月を呪って
#tanka #短歌

遺書
何と呼ぼうか この関係を
#tanka #短歌

遺書
やわらかに死ぬ たおやかな腕
#tanka #短歌

遺書
「わたし」を棄てた ことになるから
#tanka #短歌

遺書
宝石だった スバラシキ(ヰ)世界
#tanka #短歌

遺書
それが所詮は 偶像なれど
#tanka #短歌

遺書
その苦さすら 甘く感じた
#tanka #短歌

遺書
祖母から貰った 巫山戯たシール
#tanka #短歌

遺書
痒み疼くは 苦しみのあじ
#tanka #短歌

遺書
"普通"がなにか 知らずに死ぬの
#tanka #短歌

遺書
鳴らすそこまで 52ヘルツ
#tanka #短歌

遺書
したはずの夜 そこにいる君
#tanka #短歌

遺書
眩き淵から あなたを見ている
#tanka #短歌

遺書
沈めや沈め 底は無いから

遺書
風に靡いていて...あっ

遺書
わたしを隠す 能面の面

遺書
わたす死体と かつてのわたし

遺書
神はいるのだ 先立たずとも

遺書
にゃんにゃにな〜お わたしはごみだ

遺書
さかしまの僕 透明なきみ

遺書
いつもみんなが 大人に見える

遺書
約束してた 使い切るって

遺書
その口からは 苦い嘘味

遺書
打ち鳴らす鐘 嫌に響いた

遺書
幼かったの 私も君も

遺書
食べられなんだ 最後の晩餐

遺書
九死はひとつ 縋り縋りて

遺書
たしかにいのちの おとがきこえる

遺書
にどめのはちがつ さんじゅういちにち

遺書
息吹きかける 霊長の長

遺書
思えば煩う 夜の患い

遺書
惨憺たるは わが業なりや

遺書
"りそうのかぞく" 見る影もない