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討ち滅ぼす

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変な人ですが話しかけられたら返します。20⬆️
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討ち滅ぼす

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#夢の記録
幽霊になる夢を見た。幽霊と言ってもみんなには生きていると思うくらい見える姿で。普通に楽しく生活をしていた。悲しくもなく苦しくもなくただ死んだという実感があった。ある時旅行に行った。海の近くのホテル。満潮になると目と鼻の先に海が来るホテルだ。満潮になりかけの海岸を親と歩いていた。
足に絡みつく波は重く冷たく、異常に速い波の音は不快で、私の心をざわめかした。
歩いていくと、海の前の崖に1軒の民家が見えてきた。そこには小さい子が困っていた。なんやかんやで中に入れてもらうことになった。
その小さい子に手を触れてしまうことがあった。「お姉ちゃんの手とっても冷たい」
私は自分が死んでいることを話さなかった。怖がられたくなかった。
「海に入ってきたから」だかなんだかと誤魔化して、さらに家の奥に進む。家の奥には、父方の祖父母の家にあるのとそっくりの戸棚にこれまたそっくりだけど何かが違う配置で私といとこそっくりの写真が置いてあった。

小さい子のお祖母様が出てきて、写真を見ながらつぶやく。「おじさん、どうしているのかしら。今頃○○生で○○祭とかでているのかしら」
私は、経歴までもいとこと似ている発言に動揺して、今のいとこの話をし始めてしまう。「今は卒業して、会社員を頑張っているよ」

「ふーんそうなんだ」そばに居た小さい子が思ってたより気のない返事を返して、突然問いを投げてきた。

「お姉ちゃんは、何になるの?」

私は、胸が急にぎゅうっと苦しくなった。死んでしまってもう何も出来ないのはわかってる、わかっているけれどどうしても何者かになりたかった。何かを成し遂げたかった。死んでも形を保って普通に過ごしているからさらに悔しさが募った。もどかしかった。こんなにちゃんと普通に生活できているのに。時計の針を抜かれた時計のようにこれから過ごすのが悲しくて気づくと私は息を殺して泣いていた。すると突然、いつも通るスクランブル交差点を俯瞰するかのような画角の画面に切り替わった。画面の端から斜めの横断歩道を渡る私が見える。歩行者信号は青点滅を始めた。私はまだ渡り切れていなかった。歩行者信号が赤を告げる。あと少しで歩道にはいるところだった。自動車の信号が青になったその瞬間、車が急発進し、私を撥ねて左折をして消えた。

そこで目が覚めた。
GRAVITY
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