共感で繋がるSNS
はじめ

はじめ

文章は、人を傷つけることも、元気づけることもできる。
ゲーム
ランニング
料理
小説
クリエイター
映画
海外ドラマ(欧米)
話を聞くのが好き
らくがき
音楽
旅行
マンガ
読書
筋トレ
文章生成AI
画像生成AI
はじめ

はじめ

祝とか呪の、お兄さんって一体誰なん?〜見えてきた呪禁師とは〜

二つの漢字に共通するお兄さんは一体誰なのか?ということで、調べてみました。

〈呪は祝から枝分かれ〉
まず二つの漢字の違いですが、呪は割と後から出現した漢字のようです。もともとは祝であり、呪は分化した漢字とのこと。

〈お兄さんの正体〉
兄は、人が器を持って神様に奉じている様子を表した漢字で、その器には祝詞を書いた紙が入っていました。

〈呪禁師〉
このお兄さんは、呪禁師《じゅごんし》という職業。古代の日本の宮中で呪(呪い、病気など)を禁ずる仕事をしていたお役人さんでした。

〈お姉さんもいた?〉
男の場合は祝《しゅく》、女の場合は巫《ふ》という字が当てられていました。巫《ふ》は巫女《みこ》さんの「み」ですね。

〈いつの時代の人?〉
律令制《りつりょうせい》の中での職業なので奈良時代くらいの人です。7世紀とか8世紀前半にかけてくらいです。

〈頼れるお役人さん〉
祝や呪のお兄さんの正体は、宮中において人を不安から救い、邪気を祓《はら》う、頼れるお役人さんでした。民間の一般人にまで医療行為を行なっていたかどうかはわかりませんが、民間の医者に情報共有なんかはされていたかもしれません。
古代の日本ですから神様や妖怪、物の怪も人々の心の中にはたくさんいたはずです。その時代に人々を安心させる役割を担っていたということですね。
GRAVITY8
GRAVITY13
はじめ

はじめ

狼は悪役なのになぜ良がつくのか?

〈ネタが豊富です〉
さあいよいよ今回は、俺がすごく好きな狼です。狼はもののけ姫に出てくるモロの「黙れ小僧!」とか、実は狼=大神(おおかみ)であるとか、「送り狼に気をつけろ」だとかネタが尽きないのですが、今回はなぜ良がついて狼なのかを探っていきます。 

〈恐ろしい獣〉
狼は古い字書によると「犬に似て鋭頭白頬(えいとうはくきょう)、高前廣後(こうぜんこうご?)なり」とあり、意味はわからないですが多分姿形を表しているんだと思います。その吠える声は小児の声に似ており、暴虐の甚だしいものとして恐れられており、飼うことの出来ない獣として記されているようです。

〈良は器だった〉
さらに良を調べてみると、穀物の入れ物の上と下にそれぞれ口を追加したもので、それによって正しく量を測ったりする改造された器のことのようです。これによって良は良否をより分けるという意味を持つようになり、良になったそうです。また、どう使うか詳しくはわかりませんが、より分ける時に激しく動かすことから、良には「激しく動かす」という意味もあるようです。

〈浪と狼は意味をシェアしてる〉
浪は、波のことであり、放浪などに見られるように、動き、乱れ、さまようの意味があり、意味を狼と共有しているようです。つまり狼にも同様の意味があるということ。

〈見えてきた〉
大分見えてきました。狼に使われている良は、動き、乱れ、さまよい、激しく動かすというイメージが備わっているようです。

〈恐ろしい獣〉
狼の字、それは決して「良い」ものではなく、古代の人にとっては山で尾を引くように長く吠える遠吠えを聞き、帰り道の跡をつけられて、隙を見せたら喰われるかもしれないというような、本当に恐ろしい獣であったということのようです。
GRAVITY7
GRAVITY15
はじめ

はじめ

花と華

花と華の違いはなんだろう?と思い調べてみました。

〈草が化けるからか?〉
突然ですが、花はなぜ「草かんむり」と「化ける」なのかわかりますか?
俺は最初に草が化けて花になるから花なんだろうと考えていましたが、そうではなかったです。

〈華から花へ〉
では花はどういう意味があってこの漢字なのか。まず結論を言うと、先に華があって、その後に略字として5世紀頃に花という漢字が作られたという流れだそうです。

〈華の成り立ち〉
調べると、華は草かんむりと拝の右側だということがわかりました。拝の右側は、手で摘み取るかたちを表しているものです。華というのは、「摘み取るもの」というイメージだったんですね。

〈華やかな漢字たち〉
華麗、華美、栄華、繁華、華族など、華やかで栄えている様子に使われています。これは「華は栄なり」という言葉があるそうです。

〈では花は?〉
花は化けるの部分が化《か》と読むことから、華《か》に対して簡単に書ける化《か》を当てたということだそうです。

〈実は俗解〉
「草が化けて花になる」というのは俗解(一般的な解釈)で、説として有名ではあるが実は違うということらしいです。「化けているのは見破っているぜ😏」と思ってたんですが、それ自体がフェイクでした笑

〈嫌いじゃない(感想)〉
でも個人的にはこの説は嫌いじゃない。化かすと言えば狐や狸のイメージですが、花をモチーフにした妖怪で人間を化かす子がいてもおもしろそうかも😍
GRAVITY1
GRAVITY8
はじめ

はじめ


零《れい》とゼロの違い

〈零はゼロじゃない〉
零《れい》について調べてみました。零はZero《ぜろ》の日本語に当たる語であり数字の0を指しますが、この二つを比べてみると、まったく歴史が違いました。ゼロは比較的新しく、7世紀頃にインドで発明された概念ですが、零は紀元前までさかのぼります。

〈ゼロはむずい〉
今でこそ当たり前の「何もない」を表すゼロですが、この概念はたどり着くまでには時間が必要でした。ちょっと想像してみてください。「存在しないということが存在する」というわけのわからない概念を発見する難しさを。私達はゼロを当然のように学校で習いましたが、これを発見するのに少なくとも有史で7世紀かかったということです。しかしこのゼロの概念が算数や数学にとってはすごく重要です。

〈零の意味〉
ゼロは「存在しない」を指しますが、零は違います。零は本来は「(一にも満たぬ)小さきもの」という意味で、「わずかな」「ほんの少しの」というイメージを持ちます。

〈雨だれの零〉
また零はそもそも雨だれを意味しており、そこから転化したのでしょうか、零《お》ちる、零《こぼ》すという意味もあります。

〈雨と、人と、神様〉
零を分解すると雨と令です。令は「人がひざまづいて神意(神様の言葉)を聞く様子」を表しています。降り続く雨の中、屋根の下で神様の声に耳を傾けている人の様子を表しているのかもしれません。

〈滴り落ちる神様の零〉
天から降り注ぐ雨が屋根の縁からぽたぽたと零《雨だれ》になって滴り落ち、「一にも満たぬ小さきもの」となって、手で受け止めようとしても零《こぼ》れてしまう。人は涙を流しますが、神様にもそれを当てはめた昔の人がいたかもしれません。また雨は農耕にとっては恵みの雨。作物は無事に育ちますが、人が手で受け止めようとしても受け止めきれない様子に神秘的なものを感じた人もいたかもしれません。神様の意志があるように思えるが、確かに存在するわけではない。でも完全にないわけでもない。零にはそんな思いが込められているのかもしれません。
GRAVITY4
GRAVITY18