大学時代の友人と再会を果たしたのは札幌だった。出張中らしい彼は酒と煙草の合間にパソコンを開く。こちとら一週間も北海道にいた流浪の民。なんてナイスなコントラストなんだ。居酒屋に流れる曲のなかで、その曲にどことなく惹かれる瞬間はないだろうか。このときにおいては、小田和正の「愛を止めないで」がまさしくそれだった。私にとってこの曲は北海道最後の夜の雰囲気として今も脳裏に焼きついている#13日の北海道編
台風や高波により2015年から復旧されずに放置されていた日高本線の線路はあまりにも無造作に残り、生々しい爪痕が私の心を抉り取っていく。様似まで走っていた列車は見る影もなく、潮の匂いがとても苦しい#13日の北海道編