要するに、魔法が解けてしまったのだ。零時を回ったのか、燐寸が尽きてしまったのか、それとも、禁を破って泡になってしまったのかは、わからないけれど。とにかく、自分を飾るメッキがなくなってしまったのだろう。かの黄金の王子なら、施すことこそ幸せと言うのだろう。僕には出来なかった。彼ほど優しくあることが
私はもう死んでいて、それに気づいて居ないだけの往生際が悪い亡霊なのではないだろうか。裏切られることには慣れている。誰かの裏切りで世界は回る。裏切られるその時はいずれ来る。誰にでも。過去を振り返る。音楽はつねにそこにある。。守るべき自己は、防衛本能みたいなもの。忘れること。夢物語について。他者への憤りと、自己破壊
生れて、すみません生後間もなく全人類の世界ランクを、1人分下げてしまったこと、非常に申し訳なく思っております。でも仕方ないですよね!天上天下私のものなので!釈迦とか私が居ない時代に生れたただの凡夫なので!有象無象の皆様もどうか腐らず頑張って下さいね?こんな太宰は嫌だ……。
スーツ姿の親父がテレビに出る度に、周りからからかわれるのが嫌でした。親父はいつもやられ役で、主人公からも、仲間からも馬鹿にされてました。でも、親父のことは好きだったんです。親父は悪役でも、僕らにとってはヒーローだったんです。それが俺がスーツアクターになった理由です。
「またセブンの弁当ばっかり食べて!」「最低限、栄養が偏らないようにはしてるよ」「出来合いのものばかりじゃ身体に悪いの!今日も作ってきたから、これ食べなさい」幼馴染は弁当を差し出す。しかし俺は知っている。彼女が本当は料理がド下手で、ローソンの弁当の中身を移し替えただけということを。指摘しない理由?幸せだからだが?