結婚をした彼のことがだいすきだ穏やかで優しくて「ありがとう」と「だいすきだよ」といつも言ってくれるスペックを見ても京都大学院卒、上場企業勤務、役職にもついているし実家もまあまあ太い、友人も多い、理系口下手なので恋愛遍歴も多くなく、浮気の心配もすくない優良物件、スパダリそう呼ばれる類の人かもしれないそんな彼と結ばれて嬉しい反面、「そんな彼と結ばれた」ということが私のアイデンティティになってしまう気がしてひとりで生きていたとき、自分自身に価値を見いだそうと必死にもがいていた私がなくなってしまう気がして、すこし怖い
心を考えるということがある相手の言葉のその奥の奥、第二、第三の想いまで汲み取れてしまって自分の言葉の本質に第二、第三の建前を乗せて話すことがある無意識にそうしてしまうことがある感情のインプットは心で想いのアウトプットは脳で内省、内観、かえりみる、心を考えるということなのかしらそうして、どっと疲れを覚えることがある緊張するとか、神経を張り詰めるとか、そういうことではなくて自分と相手の感情を深く深く掘り下げて理性で理解しようとするとき言語化できない疲れがやってくるときがあるそうして、あ、心と頭ってやっぱり別物なのかも、と思ったりしてたくさん眠ることにしている
わたし 引越しの準備しないと彼 「新居の手続きやっとくよ、電気とかガスとかさ」わたし ちょっと眠くなってきた…… スヤ彼 「まだ引越しの準備はじめてもないのに」わたし めちゃくちゃ寝てしまった本当にごめん彼 「手続きやっといたよ」わたし 本当にごめんね彼 「かわいい寝顔見せてくれてありがとう」わたし 優しくてありがとう彼 「優しい気持ちにいつもさせてくれてありがとう」勝てん、人ができすぎている
金曜日の退勤後〜日曜日の22時くらい「週末最高、こんなに楽しいなら来週もがんばれそう!」日曜日の22時〜24時くらい「まあまあ、日曜日はまだ終わってないまだ悲しまなくていい」日曜日の24時〜「いよいよ来たな月曜…仕事いやだ行きたくない…」
思えばわたしは今までとても人間関係に恵まれていきてきたのに頑張らないと認めてもらえないという漠然とした不安から頑張らないといけない環境に身を置きつづけてきたような気がするいつからか頑張ることが自分の性格だと勘違いするようになってもっと頑張れる場所に行きたいと自分の望みだと勘違いするようになってここまで突っ走ってきたのかもしれないふと我に帰ったときに何をこんなに頑張ってんだろう誰に認められたくて頑張ってんだろう頑張らなくても、無条件に認めてくれる人がこんなにたくさんいるのになと思うとき抱えてるものぜんぶ投げ出して子どもみたいに泣きたい
久しぶりに会った友だちに結婚の相談をすると「夫婦生活でうちらに求められてんのって毎日頑張ってはたらくこととかいっぱい稼ぐことじゃないんじゃないかってそれが得意な男の人はいっぱいいるじゃんじゃあ旦那に任せても良いんじゃないかって代わりにうちらがやってあげられることって自分の機嫌を自分でとって旦那さんにも機嫌よくなってもらうことかなって思うと、専業主婦も意外と悪くないよ」と言っていて、専業主婦って古いとか退屈そうとかなんのメリットがあるんだろうとか考えてた自分が恥ずかしくなって、2人暮らしをする中でお互いのことを思いやった上でたどり着いた形が専業主婦でしたってなんか、目からウロコだったし、とても素敵だとおもった
研究者の彼 「一緒に暮らす場所について話したい」のんきな私 もちろん「僕ら2人の職場と君の実家の距離から計算するに候補となる駅は3つ」ふむふむ「駅A.B.Cをそれぞれ電車本数、商業施設、治安などの項目で点数化して」うん「さらに各項目をどのくらい重視するかで重みづけをしてみたのがこちらの表です」ほう…「結果、1番高い点数になったのは最寄り駅Bでした」で?「で?」え?点数が高いのはBであることは分かったで、あなたの気持ちとしてはどこに住みたいの?「僕の気持ちは重みづけに反映してあります」………じゃあBでいっか!!!!「えっ、いいんですか?」えっ、だめなの?という会話をくりかえしているので一向に何も決まらない
退屈な環境からぬけだしたくて転職をして毎日忙しく生活していてそれなりに結果もでていて職場の人はやさしくて取引先もやさしくてお給料も上がったし休みもふえたプライベートだって誠実で優しい彼と結婚の話を進めていて毎週末一緒に過ごしてこれからの生活にわくわくしているはずなのに、夜になるとどうしてこうも不安になるのかどうして今のままじゃだめかもしれないって思うのかもっともっとって思うけど何がもっとなのか分からないもう充分もってるはずなのになんてぐるぐる考え事をするときにやめたはずのたばこに手が伸びそうになって
久しぶりに学生時代の友だちとごはんにいった帰りぎわ、次は朝まで飲もうなと男友達に言われじゃあきみの家にしようとふざけて笑うと男の家に泊まるってちゃんと彼氏に言ってから来いよ、心配かけんなよとまじめな顔で言われてこいつ男だったんだなと再認識してきゅんとしたしまじめな顔でまじめな事言ってるのにもきゅんとしたわたしは本当にちょろい
奥手でコミュ障な理系彼氏は実はバンドをくんでいる。普段弱々しい彼がライブでめちゃくちゃ色っぽいギターソロを弾いてることに興奮したしその後帰ってきて「いっぱいまちがえちゃった」とふにゃふにゃ笑っているのを見てまた大興奮した。
わたしは笑顔がデフォルトだと思って生きてきただから真顔でコミュケーションをとってる人をみるとなんでそんなに怒ってんだよ、と思うでもそれと同じように真顔がデフォルトだと思って生きてきた人もいて笑顔でコミュケーションをとってる私をみるとなんでそんなに笑ってんだよ、と思うことがあるそうだ何がおかしい?バカにしてんのか?と言われることもあるバカにはしていないがバカにされることが多い人生だったのかなと邪推してきっとこの人と人生が交わることは一生ないと確信する瞬間だ
わたしには結婚をひかえたパートナーがいてもうすぐ一緒に暮らす手はずをととのえているというタイミングで元彼に再会しやっぱり結婚するならお前しかいないと言われ見た目はすきじゃないが安定した将来が見込める今の彼と人生で1番大恋愛だった元彼との間でめちゃくちゃ悩む…………という夢をみて目が覚めてもまだ悩むあたり、本当にあほだなと自分でもおもう
理系オタク彼氏 「さっきは本当にごめんなさい」ガチ文系わたし ううん、もういいの 許すよ「反省してます」もういいよ、仲直りのハグしよ「ハグの前に説明させて俺の悪かったところは3つあるよねあれと、これと、それで、それぞれに3つの打ち手を考えてみたんだけど…」本当に理系だねきみは、大丈夫だいすきだよ「ありがとう、俺もだいすk」あ、でもさっきの君の理屈は少し論点がズレてると思うよまず君の悪いところの3つのうち2つは因果関係にあるよね?つまり原因と結果がごっちゃになってるってことこれを整理すると君の悪いところは2つで、その理由が1つに集約される、ということだねよって打ち手も1つに集約できるよね改善策は数が多くても改善できないと意味がないからシンプルなコト1つに絞った方が効率的だよだから打ち手も1つでいこう、これで原因と結果と解決策が1つにまとまったね(ニコ)「…………おこってる?」怒ってないよ!だいすきだよ!!ハグしよう!!いまだに彼は「感情と論理がこんなに一度に共存することあるかな…」とぼやいている
咀嚼ってつかれるよな…甘味も苦味も酸味も塩味も味覚だけ楽しむなら飲み物で充分まかなえるよな…と呟くわたしの隣ででもさ!食感とか歯ごたえとか舌ざわりは咀嚼しないと得られないよ!あとほおばるっていう贅沢もできない!と言いながらから揚げを口いっぱいにほおばる友人、かわいい
自称ミニマリストだったので物がふえるのを嫌って美容系のアイテムはほぼニベアでやってきたのだけどここ最近、日曜日の夜は自分に時間をかけると決めて体のパーツごとにケアアイテムを揃えたら肌はうるうる唇はぷるぷる髪はツヤツヤ手はすべすべひじひざつるつる足裏もちもちバストもふっくらお尻はぷりぷりになったのでもう最高の女、大モテまちがいなしと思いながら幸せな気持ちで眠りにつける
こちらは相手のふとした仕草や声のトーンや言葉のチョイスで心の機微を察してしまうのでそういうことに鈍い人を見ると非言語からも多くを汲み取ってくれよとイラッとすると同時に言語情報だけでコミュケーションをとってるなんて楽でいいなと羨ましくなったりもする