
ロラン
アラサーです。
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ロラン
○○という△△
愛という支配
並木道という照れ隠し
軽蔑という女王蜂と涙の煮こごり
止まない雨という現実
指先で滑走路をなぞるという罪
二足歩行という通俗の白書
やがては透き通るという錆びた鎖
山手線という蚊柱
加熱式たばこという踏み絵
浸かりすぎたボタンという破壊衝動
遺跡という俺たち
月兎図の鱗粉であればという源氏名

ロラン
お題:〇〇、△△
自作
よしよし、しめ縄に溺れてみろよ
迷い子、棍棒を強く握る
道端の草、うがい薬の妹
海牛の芝居、名付け親の不在
僕は、正確に云うとパンの棘は
帰り道、鼻出しマスク
連結部、ハッカの香り
正午の停留所、裸の歯
鍵盤の温み、回路図上の山椒魚
アイツとの書簡、細胞膜の餌
踊る党派性、端正な空耳
竹籠の安置所、悪性腫瘍の補佐役
電気柵の高さ、夜露の目配せ

ロラン
三月と◯◯
自作
三月と去り際の指紋
三月と木札の光沢
三月と椅子取りゲームの始末
三月と浅知恵を吸い込む高架下
三月と咀嚼していれば届く葉書
三月とフリーダムの末端
三月とインテリゲンツァの箸休め
三月と期待したのに滑らかな親指
三月とせっかちな外海

ロラン

ロラン
#詩のこころみ
森と○◯
~自作~
森と洗濯糊
森と神経症の雲
森と輪郭の細長さ
森と手ぐしを止めないでいる
森と寝タバコで描いた絵文字
森と東の団地
森と儀式的な手洗い場
森と泣き虫にしたい花の柄
~他の方が発表された作品の個人的ベスト~
森と甘皮処理をしてあげる
森と昨日とは違う唇の色
森と膝を揃う

ロラン


Fresh Blood, Fresh Pussy

ロラン

ロラン

ロラン


ロラン
私は言う。「血の斑点の夥しさと魚卵の厚みの総和こそが蚤の寿命であり、この世全てのヘ音記号を集めた数こそが蚤の数である。愛すべき人の吹いた泡を、発芽する前の種に戻すことも、背骨の隙間に耳栓をしてやることもできる。全ては完治するのだ。」
この嘘の穴埋めをするために私は、蚤の数ほどの嘘をまた繰り返す。
#詩

ロラン

ロラン

Suspended

ロラン

ロラン

Choose/Refuse

ロラン
幽霊が故郷を歌っているのかもしれない。呪ってくることも、こちらを見つめてくることもない。覆水は盆に返らぬが、盆はどこかできっと帰りを待っている。

He is On His Way Home, We Don't Live Together

ロラン
風邪引きの身としてはこういう聴きやすいアルバムがいい(エクストリームメタル基準で)。このアルバム、本国ポーランドでチャート1位を取ったらしいですよ。

Ora Pro Nobis Lucifer

ロラン
久保田早紀は異邦人だけじゃないんです。次回作の『夜の底は柔らかな』も素晴らしい。

ソフィア発

ロラン
ジャケットの可愛さが目を引くが、右下にはジェヴォーダンの獣みたいなのがいる。前半はフォーク調だが、ノイズのジリジリした感触が不穏な展開を予想される。炎628という映画の冒頭で、ドイツ軍の偵察機がグルグルと旋回しているシーンがあるが、それに近い役割なんだろうと思った。この不穏の正体は『Storge』という長尺の曲で提示される。フォークやノイズ以外にもポストロックやアンビエントなど様々なジャンルを巧みな構成力で纏め上げている。アルバムを通して聴くと物語に入り込めるのでいい感じだ。

Lamb Theme

ロラン

Born Too Late

ロラン
Senses of the Nonexistent

ロラン

ロラン

From Subterranean Throne Profound

ロラン

Amok

ロラン

カブトムシ

ロラン
窓のテロメアに問う
舌の腫瘍の思想
詐術でごじゃいますよ
ひび割れた方がいい
オテントサマハキダス
狸の葉の通称
絶滅危惧の義憤
ポップ体の条文
沼に肩まで浸かる
#十音詩

ロラン
кажется, я устал

ロラン


ロラン
私を構成したとかそういうのではありません。


ロラン
鎧だけ様になる
今は明白だよね
嘘に引き揚げられた
脈拍を丸くする
乱臣の丸めた手
子音を連ねてみる
蛇口が糸を吐いた
寝かせるための論理
点描で記憶した
#十音詩

ロラン

Algolagnia

ロラン
真っ当な魔術系ドゥームだが、アジア的混沌が横溢している。EPといっても4曲40分ほどなのでフルレンスくらいのボリュームはある。

Savooerdoom

ロラン
夜な夜なが剥がれてく
箔押しに寄る迷子
クラゲ躍りで凌ぐ
口が裂けても見てね
時がうち上がる浜
古い歯形を洗う
地縛霊の手遊び
満月に貸した金
籤を引けない子供
#十音詩

ロラン
誰かを殺めたい感情も寝かしつけたいというのも同じところから来ているのだろう。別にそんな内容の歌詞ではないけどそんなことを思った。オカルティックな雰囲気に浸りたい人にはお勧め。そしてちゃんとカッコいい←ココ大事

When The Darkness Comes

ロラン


ロラン
魔女系ハードロック/サイケの中では結構お気に入り

Spiderwood Farm

ロラン
1曲目のタイトルが『komorebi』である。木々に囲まれて聴くのが良いのかもしれない。

Komorebi

ロラン
「コークロアって知ってるかい?コカ・コーラ社にまt…」
味覚を妨害する不快な音。コンセントを抜いてやるとコイツは、羽ばたくことを禁止された天使のように、金切声で主張した。
「甘美さって奴だな」
#100文字小説をつくる会

ロラン
S極に靡く鬼
飛躍に飽きた滑車
硝子体に隠した
グサグサ褪せる迷路
波の公式になる
ソーシャル・ケムトレイル
にやついた皮を剥げ
反動ごっこしようぜ
朝顔のドラムマシン
#十音詩

ロラン


ロラン
取り繕いなすって
タール色の俗信
巍巍乱調の駱駝
猿人からの窪み
暦にまつわる葦
四角ボタンで停止
有為の塩基配列
寝返りを打ち賜え
狐火をそっと消す
#十音詩

ロラン
喉の糊が固まる
鳩舎、宛をついばむ
傾く先の乙女
保身のための油分
ベンチ、骨抜き地蔵
ドグマと金切声
天使を鋳造する
越冬するフィレンツェ
羽根に包む涜神
#十音詩

ロラン
これ昨晩少し話題になったので作意を少しばかり。
土砂(の中の子供)を桐箱の中(のへその緒)と対置する母親
と補完すれば分かりやすいかもしれません。
へその緒は誕生の証であって、桐箱に保管されていますが、土砂の中の子供はどうなっているのかも分からないのです。それらを対置する母は子供の終わりすら分からずに、その時からずっと時が止まったままなのです。
#詩のこころみ

ロラン
Ada, Mary, Diane

ロラン


ロラン
君の金切声があの時から何度も繰り返される。だけど気付いたんだ。恐怖の色が抜けて、だんだんと優しさを蓄える君の声に。僕の命が尽きる瞬間、それがどんな音色なっているのか、それだけを想い僕は生きているんだ。
#100文字小説をつくる会

ロラン
200文字小説
仲間と火を囲んだ夏夕べ。汚物をぐるぐる飛び回るハエやようやく穴から抜け出たカゲロウが、自ら飛び込んできて軽快な音を立てた。
「蜜があるわけでもないのにな」
嘲りを口にして、渇いたように笑った。
しかし今になって思う。
その嘲りは私たちにこそ向けられるべきであった。
死骸を数える私たちも、恐怖で塹壕から出られない私たちも、パチパチと散っていくだけだ。
虫と何が違う。
蜜なんてあるわけでもないのに。
#100文字小説をつくる会

ロラン
『果てなき旅の途中に』
喉を潤すにも歩みを止めることはできなくて、重みと共にすり減った靴底は地殻の部品であるかのようだ。立ち止まるとマントルまでめり込んでいくようで、水の上を歩く時に似ている。
でもこんなことを考えてるのも今のうちだけだ。そのうち耳も聞こえなくなる。少し経てばまた意識も溶けていくだろう。
親指に当たった石ころは、僅かばかり私を人として迎え入れて、コロコロと私を嘲笑した。
#100文字小説をつくる会

ロラン
運転 動く 秋
「太陽って誰が運転しているの?」
「運転手がいるのは地球だよ」
「それはどっちでもいいの。でも、その人はおしゃれな人ね、残酷で」
「なんで?」
「動くのには葉っぱを燃やさなきゃいけないんでしょ、秋を連れて」

ロラン
