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懸垂を連続20回できる38歳でつ❗️ 映画、読書、筋トレ、生き物採集が趣味❗️ 元新聞記者で、現在は重機オペレーター❗️ 2児の父。フォローお気軽に。
映画
読書
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ボーダーランズ  2024年
評価74点

銀河系のとある惑星を舞台に、賞金稼ぎのリリスが行方不明になった巨大企業の社長の娘を探すSFアクション。

同名のゲームが原作。
予告編は面白そうだし、本編もずっとワクワクの雰囲気を醸し出してるのにイマイチ引き込まれない。なぜ?
主演のケイト・ブランシェットが歳だから?
相変わらずカッコいいし美しいけど何か無理がある。
そもそも、こんな映画はもう見飽きたのかな。
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クレイマー、クレイマー  1979年
評価80点

家庭は妻に任せっきりで仕事一筋で生きていた男。ある日家に帰ると、突然妻が出ていってしまう。7歳の息子と2人暮らしになったが、家事も育児もからっきしダメで‥。

公開された年のアカデミー賞作品賞に輝いた有名作で、WOWOWでやっていたので初鑑賞。
仕事第一だった男がだんだんと良き父親になっていく話で、正直たいした物語ではないけど父と子の愛と絆はやはりグッとくる。
親権を争う裁判シーンがなかなかきつかった。
子供を置いて出ていった母親なんて、どんな理由があっても絶対信用できんわ!
子育ては大変。
でも、子供と一緒に親も人間として成長するもので、自由な時間は減るけど子供がいてよかったと心から思う。
そんな映画。
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない  2022年
評価75点

小さな広告代理店のオフィスを舞台に、同じ1週間を繰り返すタイムループに巻き込まれた社員たちのドタバタコメディ。

評価が高い今作だけど、期待が大きすぎたのか正直そこまで楽しめなかった。
タイムループはぼんやり夢のような感覚で、みんなループを知らずに同じ1週間を繰り返す。しかし、最初に気づいた社員が徐々にオフィスで啓蒙活動を展開して、認識を共有していく流れ。もっとも鈍い部長がどうやら鍵を握っているらしい。

いつループが終わってもいいように、同じ仕事でもきっちりこなす社会人の心得がグッド。長い時間ずっと一緒にいたら、仲間意識は高まるし絆も深まるだろうな。ブラックよりの労働形態だけど、こんなオフィスならいいかも!?
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マッド•ハイジ  2022年
評価74点

チーズ会社の社長が大統領に就任し、自社製チーズしか認めない独裁政権をしいた架空のスイスが舞台。おなじみ「アルプスの少女ハイジ」を大胆にゆがめたバイオレンスアクション。

ギラついた黒人ペーターと愛し合い、情事にいそしむハイジ。ペーターはチーズを密造、販売したことが政府に知れ、大衆の面前で派手に処刑される。ハイジは投獄されるが、密かに復讐心を燃やし‥という流れ。
アルプスの少女として見なければぶっ飛んだ内容でそこそこ面白い。ただ、ハイジがちょっと老けてるのと、クララがほとんど見せ場なくいるだけになっちゃってるのが残念。
18禁になってるけど、エロくないしそこまでグロくもない。
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ブラック・フライデー! 2021年
評価77点

年に一度の大規模セール「ブラックフライデー」の当日、主人公が勤務するおもちゃ屋で謎の生物に寄生された客たちが人々を襲うパニックホラー。

グチャ、べたっ、うにょっとした臓物みたいなエイリアンがおもちゃ屋に出現し、そいつが飛ばす触手にやられた人はゾンビっぽくなって人を襲う。主人公のさえない青年店員と可愛い顔して尻軽ビッチのヒロインらが脱出を試みる。
登場人物がみんなクセが強くてクズ野郎。大してひねりのないストーリーだけど、モンスターのグロさはなかなか。ホラーコメディだけど、緊迫感も出てたしB級ながらよく作り込んでいて見応えがあった。良作。
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Z Bull ゼット・ブル  2018年
評価71点

兵器製造会社の社員たちが、仕事の効率アップのために配られた自社製造のエナジードリンクを飲んで凶暴化。残酷無惨な殺し合いが行われている社内から主人公たちは生還できるのか!?

ゾンビみたいだけどまた違う。凶暴化した人たちとは一応会話ができるけど、ちょっとしたことでブチ切れて恐ろしい身体能力で容赦なく襲ってくる。ヒロインはドリンクを半分飲んじゃって半凶暴化状態。治す手段はあるのか!?
ゾンビじゃないから、襲いくる同僚たちをぶち殺すのは抵抗あるな。でも、嫌いなやつを血祭りにするにはいい機会。低予算なりに頑張ってるけど、もうちょっと痛快なシーンが欲しかったな。
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ザ・メニュー  2022年
評価77点

なかなか予約が取れないことで知られる孤島の高級レストランを訪れたカップル。超一流シェフが提供する料理に舌鼓を打つ客たちだったが、シェフと料理人たちがだんだんと奇妙な行動を取り始める‥。

孤島のクローズドサークルで巻き起こるスリラーで、何が起こるかは観てのお楽しみ。わがままな客たちへの料理人たちの復讐劇と捉えたらいいかな。
客たちに何か共通点があったり過去に罪を犯していたりと伏線がちりばめられていたらもっと面白かったかも。ただ、主演のアニャのビジュが爆発してるのでそれだけでも観る価値はある。
狂気に満ちた雰囲気はバッチリ。
料理人はけっこうストレス抱えてるんだなぁ。
ハンバーガーが一番美味しそうだった。
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ロブスター 2015年
評価73点

独身者はホテルに集められ、45日以内に相手を見つけないと動物に姿を変えられてしまうというトンデモルールがある世界の話。主人公は、マッチングに失敗したらロブスターになりたいらしい‥。

よく分からないシチュエーションだけど、哀愁を漂わせる名優コリン・ファレルが場面をしっかりもたせてくれる。前半のホテルパートは狂気に満ちていて笑えるけど、後半のレジスタンスパートはダークでテンポが悪かった。
レイチェル•ワイズの登場にテンションが上がったが、若い時のかわいさがなくて残念。
結局、人って共通点がある人に好感を抱くし、同じだ!って好きな人と共感したいよね。その極致がこれ。
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5パーセントの奇跡 ~嘘から始まる素敵な人生〜
2017年
評価83点

一流ホテルのホテルマンを目指す若者サリーは、先天性の病により夢半ばにして視力の95%を失ってしまう。障害者であることを話すとどこでも雇ってもらえないため、健常者のふりをしてホテルの研修業務に挑むが‥。

実話をもとにしたヒューマンドラマ。
主人公の視界はものすごくボヤけていて、誰かがいる、何かがあるのがかろうじて分かる程度。たまに主人公視点からの再現映像が挟まれるので、いかに見えないかが分かる。
目的地までの歩数や重要事項をとにかく暗記。家族や仲間の協力を得ながら、とてつもない努力で難関をクリアしていく姿が心に沁みる。
観てる側は、ボヤけた視界が映されるたびに苦しくなるし、かなりの無理ゲーであることを思い知らされる。
サリーの障害にいち早く気づいた同僚のチャラ男が、女にはだらしないし不正ばかりしているのにサリーには全面的に協力するいい奴。2人の友情も気持ち良かった。
見えないってほんとつらい。
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主  2017年
評価76点

2700年代の宇宙。人類だけでなく数多の異星人が交流、共存する社会で、連邦捜査官のヴァレリアン少佐と相棒のローレリーヌ軍曹が、30年前に滅ぼされた惑星ミュールを巡る軍部の陰謀に巻き込まれる。

リュック•ベッソン監督のSF大作。こんな映画公開されてたっけ?
スターウォーズっぽい世界観、アバターっぽい種族、過去のSF映画をごった煮にした内容であんまりオリジナリティはないけどそれなりに楽しめる。未来の技術が奇想天外すぎてついていけない部分があるのはご愛嬌。
司令室と現場が音声のみでやりとりしてたり(映像飛ばせるだろ)、機械の中の配線が現代チックにごちゃごちゃしてたり(700年後なのに‥)ツッコミどころ満載だけど、ローレリーヌ役のカーラ・デルヴィーニュがかわいいから全部許す。
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355(スリーファイブファイブ) 2022年
評価76点

あらゆる電子機器にハッキングできる危険なデジタルデバイスを悪の手から守るべく、各国の女性スパイたちが手を組むアクション映画。

「女神の見えざる手」のジェシカ•チャンスティンが気に入ったので、別の作品を観てみた。
今作ではCIAの敏腕エージェントを演じていて、銃器を華麗に操り男まさりに戦う姿が素敵。気の強い女性役がとても似合う。
ダイアン•クルーガーやらペネロペ•クルスやら、もちろんジェシカもだけど、ヒロインたちのほとんどが40代で熟女好きにはたまらない。
ピチピチ女子にはない色気、そして滲み出る芯の強さ。大してひねりのないストーリーだけど満足です。90分くらいにまとまっていればなお良かったのに。
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女神の見えざる手  2016年
評価81点

敏腕ロビイストの女性が、銃規制法案を通すために権謀術数を巡らすヒューマンドラマ。

そもそもロビイストってなんだよ。日本人にはなじみがなく、よく分からなくてまずつまずく。
アメリカでは、法案を通すために政治家やマスコミに働きかけるロビイストなる仕事があって、会社もたくさんあるっぽい。勉強になる。
主人公を演じるジェシカ•チャンスティンが、冷徹さとたまに見せる人間味のギャップをうまく演じてて惚れてまう。仕事一筋の女性はかっこいい。
銃規制法案の反対派を増やそうとするライバルロビイストとの知略を尽くした闘いは見応え十分。
どんでん返しの先に切ないラストがあって、思わず彼女の幸せを願ってしまった。
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ドロステのはてで僕ら  2020年
評価73点

2分先の未来が見えるタイムテレビを手にしたカフェ店長と店員、近所の友達らが巻き起こすドタバタコメディ。

以前観た、2分タイムループを繰り返す「リバー 流れないでよ」のスタッフの過去作。
2分先を映すモニターと2分前の自分らに未来を伝えるモニター、この2つを向かい合わせたら、合わせ鏡のようになってさらに先の未来が見えるようになり‥と、よく思いついたなこんなトンデモ設定。ユニークだけどやや難解で慣れるまで頭がグラッとする。
出演者は劇団の人たちらしく、セリフ回しや動きが舞台劇っぽくてなにか違和感がある。全編ワンカットで撮影されているように見えるけど、実際はどうなんでしょう。
秀作だけど、リバーのほうが完成度が高かった。

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リスボンに誘われて 2013年
評価81点

60歳近い古典文学教師が、ある日橋から飛び降りようとする謎の女に出会って保護するが、彼女はすぐに失踪。教師は、彼女が持っていた一冊の本と夜行列車のチケットを手がかりに、リスボンへと向かう。

アマデウという名の若者が書いた本には、1970年代の独裁政権下のポルトガルで反体制活動に関わった彼の半生が描かれていて、その内容にひきつけられた教師が当時の関係者を訪ねるストーリー。アマデウの悲しい過去を掘り起こすと同時に、自身の人生も見つめ直していく。
70年代、反体制活動の中での愛と友情と裏切りと苦悩が展開される一方で、枯れた教師の静かでしっとりとした恋愛も描かれる大人の映画。
歴史背景を知っているともっと楽しめたかも。
ラストが沁みたけど、これは人生経験を積んだ大人にしか分からない深み。

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ジャンク•ヘッド  2021年
評価79点

環境破壊によって地上が汚染された遠い未来の地球。労働力として生み出された人工生命体マリガンが、人類に反旗を翻して地下世界を構築していた。人類は絶滅の危機から脱するため、マリガンの調査に乗り出す。

手づくりフィギュアを一コマ一コマ動かして撮影するストップモーションアニメで、完成までに7年かかったそう。執念と熱意がすごい。
主人公は、ロケットみたいなもので地下調査に向かう途中、マリガンに攻撃されて首だけに。他のマリガンにロボットの身体を作ってもらったが記憶を失っていて踏んだり蹴ったり。
地下には異形の怪物も出現してグロいし、モンスターパニック的要素もある。
マリガンの独自の文化と生態を考えだしたセンスはすごい。そこに優しさと愛のエッセンスを加えてなかなか心に染みるストーリー。
これからというところで急に終わるのが残念。
全3部作らしいけど、2作目はいつになるやら。
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ジャックポット! 2024年
評価78点

2030年のアメリカ、当選者を日没までに殺せば賞金の全てを横取りできる新宝くじをめぐる物語。女優を目指す主人公は、ひょんなことから36億ドルの当選者に。大勢から命を狙われる中、賞金の一部と引き換えに彼女の命を守るボディガードが現れ‥。

主人公が中国系?の映画は珍しいかも。美形ではないけどお茶目で明るくて親しみが持てる。そしてなぜか戦闘力が高く、襲いくる敵をギリギリで回避、ボディガードはムッキムキでさらに強い。
賞金が莫大だから専門のボディガード会社があるという設定がユニーク。
10分の1でもかなりの額なんだから、分け前を約束して仲間を増やすのが得策か。でもやはり疑心暗鬼に陥るよね。誰にでもチャンスがあるのはいい仕組みだけど、当選者は十中八九殺されそうで悲惨。
昔なら金曜ロードショーで放送されそうなちょうどいいドタバタコメディ。

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リバー、流れないでよ  2023年
評価87点

京都貴船神社の近くにある旅館を舞台に、従業員や宿泊客らが謎の2分間タイムループに見舞われるドタバタコメディ。

同じ1日を繰り返すタイムループものは数多あれど、今作はたったの2分間を繰り返すというキテレツさ。忙しく動き回ってる従業員はすぐに異変に気づくが、部屋でくつろいでる客なんかはあまり変化がないから最初は気づかない。初期位置が風呂だった人はかわいそう。
みんなの記憶は続いているのが幸い。ほとんど何もできなさそうな短時間で、何度も行き来しながら原因を究明しようとする様が面白い。
時間を戻されるというより、2分経ったら初期位置に戻される無理ゲーと捉えたほうが正解かも?

冒頭の10分間を除いて、約1時間半(上映時間)ずっと2分間を繰り返すのにテンポがいいし飽きがこない。この設定とシナリオを考えた人天才!
ちょっと舞台劇っぽいテイストで、主人公の女の子が絶妙にかわいくて好き。京都の旅館に行きたいなぁ。
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世界で一番ゴッホを描いた男  2018年
評価80点

世界の有名画家の複製画制作をなりわいとする人々が住む、中国の大芬(ダーフェン)油画村に迫ったドキュメンタリー。20年間ゴッホのレプリカを描き続ける男に、アムステルダムへ渡って原画を見るチャンスが訪れるが‥。

手作業で複製画を描き海外に輸出する。そんな産業があるのを初めて知った。ニセモノではなく、あくまでレプリカ。需要は高いらしく、何百枚、何千枚という発注をこなすために、職人たちが工房に寝泊まりして画集や写真を見ながら日夜作業する。その生活は貧しい。

主人公のシャオヨンは、20年間ゴッホを描き続けてきた職人だが原画を見たことがない。原画を目の前にした時、色の違いに愕然としたり、自分たちが手がけた絵が現地では10倍の値段で売られていたり‥。いったん打ちのめされるけど、そこから絵への情熱が再燃する姿に魅了された。
どんなに貧しくても熱中できるものがあるのは幸せな事。アムステルダムのホテルで、裸のおっさん2人がダブルベッドの中で語り合ってるシーンが笑える。2人はいたって真剣だけど。

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ロスト・キング 500年越しの運命
2022年
評価83点

王位簒奪者として悪名高く、シェイクスピアの劇にもなったリチャード3世の遺骨発掘を巡る実話に基づいたヒューマンドラマ。

主人公はごく普通の主婦フィリッパ。リチャード3世を観劇したことで興味を持ち、非業の死を遂げた彼の真の姿を研究し始める。
2012年、フィリッパの尽力によって長らく行方知れずだった遺骨が発掘された。このニュースを全然知らずほとんど知識のないままに観たけど、彼女の探究心と情熱に感動した。
当時多くの学者が提唱していたリチャード3世悪人説に独自の視点から異を唱え、鼻で笑われても信念を貫くフィリッパ。発掘の手柄を大学に横取りされて関係者が豪華な祝宴でうかれている間、学校で子どもたちにリチャード3世の真の姿を伝えていた。
目先の名誉よりも、将来花を咲かせる種のために動いた彼女は立派です。
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ミステリと言う勿れ  2023年
評価74点

ドラマを観てないから細かい設定は分からないけど、天然パーマの大学生が事件を解決する映画。
広島観光してたら、突然見ず知らずの超絶キャワイイ女子高生に呼び止められて、彼女の死んだじい様の遺産相続に関する謎を解いてほしいと依頼を受ける。

犬神家の一族ばりの血みどろ事件発生かと思いきや、意外と人が死なない。柴咲コウが最初の犠牲者か、とまさかの展開に息を呑んだが、死なない。松坂慶子がこんなチンケな脇役なわけがない、絶対犯人だと疑ったけど結局ただの脇役。
謎解きの難易度は高くない。
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プラットフォーム2 2024年
評価78点

真ん中に四角い穴が空いた部屋が、333階層まで連なった異様な空間が舞台。各部屋には2人の人間。1日1回、いろんな種類の食事がてんこ盛りになった台が1階から順に下に降りていく。
つまり、下に降りれば降りるほど台の食事は減っていく、という奇抜な設定の映画。

上の階はお腹いっぱい、下の階はジリ貧。1ヶ月置きに、ランダムで階層の変更がある。食事はしっかり分配すれば、すべての階にいき渡るらしい。しかし実際は、100数十階で尽きてしまう。
人間のなんと欲深いこと。
下層の人々は殺し合い、人肉を食らって生きようとする。上階になっても、ルールを決めて下に食事を送ろうとする者もいる。それに従わない者、従わない者を粛清しようとする者。
残酷無惨な世界ここにあり。

2作目だけど、1作目の前日譚だった。いろいろ謎が多くて意味不明で、スッキリしないラストではあるけど、割と好きな映画。
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ミザリー  1990年
評価77点

人気作家のポールは、車で雪道を走ってる最中に事故に遭うが、ポールの作品の熱狂的ファンの元看護婦アニーに救出される。アニー宅で看病されるポール。しかし、ほとんど監禁状態の中で、アニーの狂気が加速していく。

約30年前にテレビ放送で観たっきりで、アマプラで無料配信されていたので再鑑賞。最初は献身的に看病していたアニーが、徐々に狂人と化していく様はスリリング。
いわゆる人こわ系サスペンスだけど、正直思っていたほど怖くないしドキドキもしなかった。何かが足りない‥。
両足と右腕を骨折したポールは悲惨。あの手この手で脱出を図ろうとしてもアニーの方が一枚上手でことごとく失敗する。絶望感が漂うけれど、やはり人間最後まで諦めちゃダメだね。
有名なラストのワンシーン。子どもの頃の記憶では、アニーが取り出した包丁がかなりデカかったはずだが、実際は普通サイズだった。きっとそれだけ大人になったんだ。
アニー役の人、調べたらデカプリオのタイタニックに出てた。ああ!あの太ったおばさんね!端役でも印象に残るのはいい女優。
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マダム・ウェブ  2024年
評価73点

救急救命師のキャシーは、仕事中に大事故に遭遇し生死の境をさまよって以来、未来予知の能力に目覚める。偶然出会った3人の少女が謎の男に殺される未来が見えたキャシーは、少女たちを助けるが、謎の男の追跡は激しさを増していく‥。

予告編では、3人の少女がスパイダーウーマン?として戦ってる姿がチラッと見えたが、本編でもその場面はチラッとしかなくてガッカリした。結局、スーパーヒーロー誕生の前日譚で、ド派手なアクションも爽快な戦闘シーンもない地味な映画。これから面白くなりそう!ってところで終わった。
舞台が2003年で、なんで現代じゃないのか疑問だったが、スパイダーマンの叔父さんである若き日のベン・パーカーがキャシーの同僚として登場。劇中でピーター・パーカーらしき赤ちゃんが産まれており、今後の展開が楽しみではある。
でも今作は、主演のダコタ・ジョンソンと少女の一人の眼鏡っ子がかわいい以外あんま見せ場はないな!
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碁盤斬り  2024年
評価77点

とある事情で藩を追われた浪人の柳田格之進は、得意の囲碁に興じながら娘のお絹と貧乏暮らしをしていた。ある日、囲碁仲間の万屋源兵衛宅で碁を打っていたら、源兵衛が持っていたはずの50両が失くなり、番頭らに格之進が疑われてしまう‥。

古典落語を元にした映画だが、落語では語られなかった藩を追われた理由が描かれ物語に深みが出た。
草彅くんは生真面目な浪人役がよく似合ってるけど、勝てそうな碁の勝負を途中で投了したり、犯人扱いされてもあんまり申し開きをしなかったり、武士の心はよく分からん。そもそも、万屋側の確認不足と早とちりがひどい。
万屋源兵衛が、最初は嫌なやつなのに格之進と碁を打つことで穏やかな性格になっていく流れは気持ちいい。國村隼はやはり名優。
殺陣のシーンは、わちゃわちゃオタオタ(刀持ってる敵に碁石を投げるところとか)してるのが逆にリアリティがあって良かったけど、剣の達人であるという描写がもう少し欲しかったかなぁ。
草彅くんの見た目が若すぎて清原果耶の父親に見えない!
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アナザーラウンド  2020年
評価74点

生徒からの受けが悪い高校教師マーティンと同僚3人は、血中アルコール濃度を0.05%に保つと仕事のパフォーマンスが上がるという理論の実証に挑戦。朝から酒を飲んで授業に臨んだところ、面白くて分かりやすい授業に生徒たちの反応は良くなったが‥。

仕事も妻との関係もうまくいっていない主人公。常にほろ酔い状態でいることでいつもと違う自分になり、人生の立て直しを計るが、やはり飲み過ぎで失敗してしまうというお約束のパターン。
ハイテンションなコメディかと思いきや、意外と
しんみりしていて静かな映画。でも、お酒を飲んでるシーンはおいしそうだし、50代になっても互いを思いやってバカをやれる友だちがいるのがうらやましい。
人生を豊かにしてくれるのは酒じゃない、友情だ!

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ブラック・クローラー  2020年
評価68点

5人の男女が洞窟を探検しに行ったら地底湖を見つけて感動。しかし、そこは人喰い巨大クロコダイルのなわばりだった。嵐で洞窟内の水位が上がる絶体絶命の状況から脱出を図るモンスターパニックムービー。

出てくるワニは一部本物を使っているのかリアル。CGもB級映画特有のチープさがなくてちゃんと作り込んでる感があった。
それゆえに、予算の都合なのかそういう演出なのか、ワニがはっきり出てくるシーンが少なくて襲われてる場面もよく見えない。
ありがちな、美女が無意味に乳を出して、血しぶきあげながらバクバク食われる姿が見たいのだが、残念ながら監督はいたって真面目な人らしい。
ストーリーはあってないようなもの。最後に大型トレーラーくらいあるデカいワニが出現して、生存者を丸飲みするくらいのオチがあっても良かった。
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シャッターアイランド  2010年
評価75点

精神病犯罪者の収容病院がある孤島、シャッターアイランド。ある女性患者がこつぜんと姿を消したことで連邦保安官のテディと相棒のチャックが捜査に訪れるが‥。絶海の孤島で巻き起こる、サスペンスミステリー。

ディカプリオ演じるテディは、放火による火事で愛妻を失い、その犯人はシャッターアイランドにいるらしい。序盤は、病院の責任者らがなにか大きな秘密を隠していて、テディたちが真相に迫ろうとするサスペンス。ユダヤ人収容所、亡き妻、謎の少女の記憶がフラッシュバックし、不穏な空気が漂い続けてスリルがある。
ただ、結末は似たような映画が多々あるから途中で何となく分かってしまった。
それにしても、終盤はディカプリオと一緒に頭の中をグワングワンかき回される感覚に陥った。感情移入するとかなりめまいがする映画。
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コンパートメントNo.6 2021年
評価82点

1990年代のモスクワ。フィンランド人留学生のラウラは、世界最北端駅ムルマンスクに古代のペトログリフ(岩面彫刻)を見に行くため、寝台列車の6号室に乗り込む。しかし、相部屋になったのは酒飲みで下品なロシア人男で‥。最悪の出会いをした2人が、次第に心を通わせていくロードムービー。

主人公は同性愛者で、付き合っている彼女と一緒に旅する予定がドタキャンされたという流れ。90年代が舞台ってことで、旅先で簡単に連絡を取れないもどかしさが物語に奥行きを生んでいる。
主人公も同乗したロシア人も、美女じゃないしイケメンでもない。わがままで未熟で不安を抱えたどこにでもいる普通の人。
少し優しくしたら、 もう少しだけ優しくしたくなって、それを続けていくうちに優しさは愛に変わって。お互いの過去や心情は明確にされてないけど、表情や雰囲気でなんとなく伝わる。行間を読むような文学的作品。
世界は広いけど、我々ひとりひとりは小さい。小さな巡り合いと小さな世界を大切にすることが重要だよね。
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エンドロールのつづき  2022年
評価80点

インドの田舎町で父のチャイ売りを手伝う少年が、家族で映画を観に行ったことですっかりその魅力に取りつかれてしまう。将来は映画を作りたい。隠れて映画館に通い、友達と一緒に研究を重ねるが、父からは猛反対され‥。

ほったて小屋みたいな家に住み、友達とライオン観察する日常。50年くらい前の時代設定なのかと思ったら、舞台は2010年とけっこう最近。昔ながらの映写機でフィルムをいじくってレトロ感満載なのに、後半街に出たら急に現代っぽくなって驚いた。インドでは都会と田舎で貧富の差が激しいのかな。
映画への尽きることない情熱と飽くなき探求心。我が子にも見習って欲しい。ガラクタから映写機を作り上げるシーンはグッときた。お母さんがほとんどセリフなくひたすらおいしそうな料理を作る姿に大きな愛を感じる。
一方で、貧乏から脱げ出せない厳しい父は、まともな職について欲しいと息子の挑戦に反対。大人は、特に男は、心の中に大きな矛盾を抱えながら生きているのさ。
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ダンサー イン Paris 2022年
評価79点

パリ、オペラ座のバレエ団における最高位「エトワール」を目指すエリーズは、本番中に恋人の浮気を目撃。集中力を失って足をくじき、バレエダンサー生命を絶たれる。失意の中、独創的なコンテンポラリーダンスに出会い、新たな仲間と共に第二の人生を歩む。

子どもの頃から血のにじむような努力を重ねて目指した夢が、ちょっとしたアクシデントで断たれてしまう。全ては無意味だったのか?心境を想像するとつらい。
バレエダンサーにするべく熱心に送り迎えしてくれた母は早くに他界。あまり関心のない父との確執が描かれ、二児の父である自分は父親目線に立ってしまって終盤にうるっときた。エリーズの第二の人生を一番祝福しているのはお父さんなんだなぁ。
それにしてもエリーズがめちゃくちゃモテる。コメディタッチのシーンもあって笑える。
悲観せずに踏み出す一歩。未知の世界に飛び込む勇気。それが一番大事。

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マッシブ・タレント  2022年
評価82点

多額の借金を抱え、妻とは離婚、最愛の娘にはそっぽを向かれるどん底ハリウッドスターのニコラス・ケイジ。自称ニコラスファンの大富豪ハビから仕事のオファーを受け、彼と映画の話で意気投合するも、ハビはCIAからマークされる犯罪組織のボスだった‥!?

ニコケイが本人役を演じるアクションコメディ。ひょんなことからCIAのスパイとして動くことになり、役者の能力を活かして犯罪組織のアジトに潜り込むニコケイ。誘拐犯の容疑をかけられているハビと心を通わせ、おっさん同士でイチャイチャする様が面白い。
2人とも表情が豊かで、間抜けヅラしてる時がツボ。コン・エアー、ザ・ロック、フェイス・オフなど、大ヒット映画の小ネタが散りばめられ、金曜ロードショーにかじりついてたアラフォー男には刺さりまくった。
展開はベタだけど、テンポよく進むし彼の存在そのものが飽きさせない魅力を放ってる。ニコラス・ケイジは最高!
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ウエスト・サイド・ストーリー  2022年
評価72点

1950年代のニューヨーク、ウエスト・サイド。プエルトリコ系不良グループのリーダーの妹が、縄張り争いで対立するポーランド系グループの元リーダーと恋に落ち、それがきっかけで対立が激化していく‥。

シェイクスピアのロミオとジュリエットを元にしたミュージカルで、歌とダンスは躍動感があって魅入っちゃう。これだけ踊れる俳優をよく揃えたな。
しかし、ストーリーや登場人物たちの心情には全く共感できない。2グループが子供みたいにいがみあったり、ダンスパーティでほんのちょっと時間を過ごしただけで盲目的な恋に落ちたり、やってることが全部ガキっぽい。
陳腐な話だなってのが正直な感想。ロミオとジュリエットもそんなもんだったっけ?
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デッドプール&ウルヴァリン  2024年
評価81点

どんなダメージを受けても再生する能力を持つスーパーヒーロー「デッドプール」の映画第3弾。自分と同じ能力のウルヴァリンと共に世界を救う!?

ストーリーがちょっと複雑。マルチバースがからんでる上に、過去のマーベル作品を観てないとほとんど理解できないだろうし楽しめない。完全なる一見さんお断り映画。その分、ファンが望んでいたシーンがぎっしり詰め込まれている。
今回登場するのは、大失態を犯して落ちこぼれた別の世界線のウルヴァリンで、失ったものを取り戻そうと奮起する姿が泣けてくる。恋人に逃げられたデッドプール側の背景も人間くさいし、ふざけたキャラなのに繊細で思いやりのある人間性を感じた。
はちゃめちゃでぶっとんでるけど、根底にあるテーマは愛と友情というシンプルなもの。えー!?と驚く意外な人がたくさん登場するのも魅力の一つ。
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ジソン

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ウィリーズ・ワンダーランド  2021年
評価76点

人里離れた田舎町で、通りすがりの男の車がパンク。修理するにもカードが使えず、一晩テーマパークの清掃をして返済することに。しかしそこは、怨霊が取り憑き血に飢えたアニマルロボットたちの巣窟だった‥。

アマプラでそこそこ評価が高かったため視聴。ニコラス・ケイジ演じる主人公が、殺人アニマルロボットたちをボッコボコに無双しまくるホラーコメディ。
ストーリーは至って単純だけど、一切しゃべらないニコラス・ケイジが独特の雰囲気を醸し出していて面白い。マジで最初から最後まで一言も発しない。しかも、何者なのかも明かされず、突然襲われても全く動じず、高い戦闘能力で淡々とロボットたちを血祭りに上げていく。
ニコラス・ケイジじゃないと成立しない彼のための映画。たまに見せるお茶目な表情がかわいい。恋人同士でさくっと観るにはいい。
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トップガン  1986年
評価79点
トップガン マーヴェリック  2022年
評価91点

世界最高レベルの戦闘機パイロット養成学校、通称「トップガン」に入ったマーヴェリックと仲間たちの物語。2作目は、30数年後にトップガンの教官となってカムバックしたマーヴェリックが、若き天才パイロットたちと最高難度の極秘ミッションに挑む。

2作目のために子供のころに観たっきりの1作目を再鑑賞。1作目は正直、戦闘機のシーンがかっこいいだけでストーリーは平凡。恋人役のケリー・マクギリスのキスがエロい!そこが1番の見どころ。

一方の2作目は、若く自信満々でギラギラしていたマーヴェリックが、30数年の時を経てしっとりとした大人に変貌。テストパイロットとして確かな経験を積みながらも、数々の問題を起こしてきた海軍の鼻つまみ者で、上層部からチクチク小言をくらうわ若手からは馬鹿にされるわ、肩身が狭そうで泣けてくる。
初老になって哀愁を漂わせながらも、確かなスキルで若者を圧倒する姿への憧れ。今作を高く評価してるのはきっと中高年だろう。
かつての戦友の息子との因縁や、ジェニファー・コネリーとのあまりベッタリしないロマンスが物語に深みを与えてるし、ラストバトルは胸が熱くなる。
2作目のために1作目があったんじゃないかな。噂通りの傑作。

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ホーリー・トイレット  2022年
評価77点

意識を失っていた建築家の男が目覚めると、そこは工事現場の仮設トイレの中。右腕には長い鉄筋が突き刺さって身動きが取れない。おまけに34分後には現場の建物が爆破解体されてしまう。絶対絶命の窮地から脱出せよ!

ほぼ、ひっくり返った仮設トイレの中で繰り広げられるシチュエーションスリラー。すぐ近くには爆弾があり、トイレの中にあるものを使ってあの手のこの手で脱出を図る、突き刺さった鉄筋が痛々しいし、だんだんと汚物まみれになって汚いのなんの。
発想も展開もいいけど、男を閉じ込めた犯人の動機にいまいちリアリティがないような。そこまでする?狂ってるよ。
登場人物はたったの5、6人で、もれなくみんなマヌケ。怒涛の後半は見応えがあって、個人的には好き。良かれ悪しかれ、観ていて感情が動くってことはいい映画なんだきっと。
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ドッグマン  2023年
評価79点

ある夜、トラックの運転席で負傷している女装男が逮捕され、荷台にはたくさんの犬が乗っていた。男は警察署で精神科医に向かって、少年時代に犬小屋で育てられた壮絶な過去を話し始める。ドッグマンと呼ばれる男は一体何者なのか‥。

ある事件が起こるまでの過程を描いていて、普通じゃないドッグマンの半生も相まってどんどん引き込まれる。
端的に言えば、親の虐待で長らく犬小屋で生活していたことにより、犬と意思疎通ができて操れるようになった男の物語。下半身に障害があって車椅子生活、女装してステージに立つ歌手、そして弱きを助けるダークヒーローとなかなか濃いキャラで好き。
でも、その人生は波瀾万丈で悲しい。個人的には失恋のシーンが辛かった。犬を操ったアクションシーンが物足りなかったけど、やりすぎると話の重厚感が薄れるからあのくらいで良かったのかも。犬は1匹も死なないので安心してください。
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フォレスト・ガンプ/一期一会  1994年
評価86点

知的障害がある男性フォレスト・ガンプの物語。深い母の愛に包まれながら、驚異的な足の速さと純真さを武器に50〜80年代のアメリカをひたむきに生きていく。

小学5、6年の時に金曜ロードショーでやってたのを観て感動。超久しぶりに再観賞した。
当時、ビデオに録画して毎日のように観るくらいお気に入りで、フォレストのように意味もなく走ったり卓球をやってみたり、彼が生きる手本になってた気がする。
40近いおっさんとなった今、フォレストよりもダン中尉が人間くさくてかなり好き。ジェニーの人生が迷走しすぎててイラッとする。ほんと自分勝手な女だよ!お前は非行少女みたいな生活してないで、ずっとフォレストのそばにいたら良かったんだ!
でも、そうなったらフォレストの人生もだいぶ変わってて、良い方向に転がるかどうかは分からない。偶然か、それとも運命か。
これって30代半ばくらいまでの話なんだよね。濃すぎる。
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AIR/エア   2023年
評価76点

1984年、経営難に陥ったシューズメーカーのナイキは、起死回生の妙案として当時新人選手だったマイケル・ジョーダンに目をつけ、彼の名を冠したバスケットシューズ「エアジョーダン」の開発に乗り出す。後に爆発的にヒットしたシューズの誕生秘話。


今じゃナイキは超有名だけど、当時はバスケシューズ市場のほとんどをコンバースとアディダスが占めてたんだって。新人だけど実力も人気もあるジョーダンとの契約は、弱小ナイキにとってかなり高い壁。マッド・デイモン演じる主人公が、どうやって契約を勝ち取るかが見どころ。
基本、おっさんしか出てこない見栄えのしない映画だけど、仕事に対しての情熱と信念がよく描かれている。あと、母の愛と強さ。
ただ、自分がエアジョーダンに大して思い入れがないからフーンて感じで観ちゃった。
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THE FIRST SLAM DUNK 2022年
評価90点

バスケ漫画の最高傑作「スラムダンク」の劇場版。インターハイにて、原作の主人公桜木花道が所属する湘北高校は、絶対王者の山王工業高校と激突。両者一歩も譲らない熱い戦いの結末は‥。

原作の最終戦を描いた今作。映画の主人公は桜木花道ではなく、なんと脇役だった小柄なポイントガードの宮城リョータ。原作通りの山王戦が展開される中、リョータの生い立ちやバスケにかける思いなど原作にはなかったバックグラウンドが描かれる。
沖縄出身のリョータが、あんなに不遇な人生を歩んでいたとは知らなかった。お母さんがとても不憫で、リョータとの不器用な親子愛に涙が出る。
自分もスポーツをやっているから分かる。格上の選手と戦う時の怖さ。追いつけそうなときの希望。突破口を見出せたときの喜び。
苦しみに耐え、諦めないやつだけが前に進める。
当時、連載が終了してからコミックスで山王戦を読んだけど、緊迫感と熱気にページをめくる手が止まらなかった。週刊連載で読んでた人は次の週が待ち遠しくて気が気ではなかったはず。
息をのむ激戦をぜひ観てほしい。
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ジソン

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みなに幸あれ   2023年
評価73点

東京から、祖父母が暮らす山里に帰省した看護学生の女の子。急に変なことを言い出したり口開けて廊下にボケッと突っ立ってたり、祖父母の言動がおかしい。そして、2階の物置部屋から変な音がする。何かいる、誰かいる‥。

世の中の幸福には限りがあり、誰かの不幸の上に我々の幸せは成り立っているという深遠なテーマを持つ今作。前半、薄暗い家の中で繰り広げられる祖父母の奇行と魂が抜けたような表情がかなり怖い。そして、何かいる物置部屋。古川琴音ちゃんの不安そうな表情が、恐怖をよりいっそう引き立てる。
しかし、いろいろ明らかになった中盤から後半にかけては、みなの狂った言動が大げさすぎて逆に笑えてくる。鮮やかな手品に興奮したけど、トリックを明かされて急に興醒めする。そんな心理で徐々に尻すぼみになっていく展開が残念。
琴音ちゃんみたいな、いかにも日本人顔した地味にかわいい子が好き!
GRAVITY2
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー  2023年
評価85点

凄腕の殺し屋なのに私生活が超だらしない2人のドタバタアクションコメディ第2弾。殺し屋協会所属のポストを奪うため、金に困ったアルバイトの殺し屋兄弟が2人の命を狙う‥。

1作目がかなり面白くて、今回はパワーアップとはいかないまでも別な趣向で楽しませてくれた。
相変わらず生活能力のない2人。スポーツジムから莫大な額の滞納会費を請求されるわ、銀行強盗をやっつけて殺し屋協会から謹慎処分を受けるわでツイてない。
半分くらいは本筋と関係ないしょーもない会話やゆるい日常の一コマなのに、その一つ一つが魅力的で愛おしい。おちゃらけた顔から殺し屋モードになる時の表情が素敵。
目力がすごくて舌鋒鋭いちさとちゃんと隠キャなのに肉弾戦がガチボコに強いまひろさん。緩急の付け方が絶妙でどハマりです。
ただ、今作は明らかな悪役が登場しないからちょっと切ないラスト。敵役の男2人も泥臭くて良かった。
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