【たびねこ入院日記②手術当日】いよいよ手術の日がやって来た。手術を決めてから、数ヶ月が経っていたので、やっとここまで来たという思いが強く、緊張はしなかった。13時からの手術の為ずっと絶飲食が続く。手術着を渡された位から(あぁ手術なんだな)という実感が湧いた。12時半に手術着に着替えて手術室まで歩いて行く。手術室に入る前に広い空間があって、そこで看護師さんや、麻酔科の先生から名前と生年月日、何の手術をしに来たかを何度も確認を受ける。手術の帽子(青い給食帽みたいなやつ)をかぶって…ゆっくりと手術室が開く。ここが俺の戦場か…と唾を飲んだ。けれど戦をするのは先生たちであって私は寝てるだけだ。手術室はテレビで見るよりシンプルだった。手早く、血圧や体温や心電図やらを四方から図られて、あっという間に点滴注入。「眠くなる麻酔を点滴から入れますよ〜」と言われて、生き物って血管を乗っ取られたら終わりだな…なんて考えていたら腕が痛くなってきた。看護師さんが、しゃがんで「筋肉の痛みが出やすい注射だから、ちょっと痛いねぇ」ってさすってくれて、さすってもらうってこんなに安心するんだと思ったところまでは覚えている。深呼吸をしてたら、目が勝手に閉じた。それから約2時間半後先生や医療関係の方々の戦は終わったのだ。名前を呼ばれて「手術は無事終わったので病室戻りますよ〜」という看護師さんの声で意識が戻った。その時にはすでに喉の管は抜かれていた。ベッドで移動をするから天井の蛍光灯が揺れて見えて、気持ち悪くなったので「気持ち悪いです」と言うと「目、つむっといてください!」と一蹴された。病室へ戻り、気付いたら手術が終わっていた驚きと人生初の手術を終えた事で私は興奮していた。テンションがぶち上がっていた。麻酔がまだ抜けていない事にも気付かず(こんなもんか、全然痛くない!へへへ)などと思ってピースした写真を母に撮ってもらった。そしてそんな自分をこの1時間後激しく後悔する事になる。6時間後には殴り飛ばしたくなる。8時間後、手術した事を後悔する。長い夜が始まろうとしていた。
【たびねこ入院日記①手術前日】手術、入院の回想日記です。手術前日から入院スタート!入院までの準備にバタバタして早起きが苦手な私は、フラフラで大荷物を抱えて病院へ到着。荷物はスーツケース、大きなキャンバスバッグ、普段使ってるバッグ(貴重品など)の3点。とにかく私はケチなので、病院の割高売店は極力使いたくない思いで、食べ物を含め大量の荷物を持ち込んだ。入院手続きが終わり、個室へ案内同意書や手術の流れなど書類を沢山貰うのでクリアファイルがあると便利!部屋は眺めも良く、洗面台とトイレ付きで快適に過ごせる予感。持ってきた荷物を広げて1週間を暮らしやすく配置する。私は常備薬があったので持ち込む際に一旦ナースステーションで全て預かられました。スーツケースに入れてたので出すのが大変だった💦主治医の許可が降りたら手元に戻って来ました。麻酔科、オペ室看護師、担当看護師さんなど入れ代わり立ち代わりに説明を受けて10時〜昼過ぎまで落ち着かず。気づけば昼食の時間。色味の無いおかず達が運ばれて来ました。味は…うーん…単調…というのか美味しくない。執刀担当の医師から説明を受けたら、次は夕食まぁ、そんなに変わらない。早く退院したいと切に願った。看護師さんの「これ以降はしばらく食べられないので、しっかり食べといてくださいね〜」この言葉が何を意味するのか、私はまだ知らなかった(貰った資料には記載されてます)晩ごはんの後は明日の手術に備えて絶食。ここから、たっぷり水を飲んで0時から水も禁止。13時からのオペの為、水分取れないのは地味に辛い。22時に消灯…だか、個室なので適当な時間に寝ても良いとの事。疲れていたので23時に就寝。…眠れない元々、眠剤が無いと眠れないのだけれど隣の部屋から聞こえる規則的な機械音が気になって眠れない。咳も聞こえる。…という事で耳栓をして寝た。昔はこんなに物音が気にならなかったのになぁ。と思いながら。
鼻中隔彎曲症、粘膜下下甲介骨切除術と鼻甲介粘膜切除術をしました。初日はとにかく痛みと出血、発熱で一睡も出来ず。全身麻酔後の点滴、血圧計、酸素濃度計、心電図で一晩繋がれてるのは精神的にもなかなかのものでした。