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むかし映画を観に行ったときの話③


 あの人は、自分が入る部屋を間違えたことや、うまくスタッフから誘導されなかったことではなく、わたしが落ち込んでいて楽しそうではない様子であることに苛立ちはじめた。いろいろな苛立ちも、わたしへ向けているように思えなくもなかった。
 最上階には他に、ゲームセンターのコーナーもあって、そこで以前何度か遊ばせてもらったことがあった。そして毎回、帰りにゲームセンターのそばに設置されたアンパンマンのポップコーン販売機でポップコーンを買ってもらい、車の中で食べながら帰るのがお決まりだった。
 映画の上映後、どんな顔をしてシアター1を出たかは覚えていないけれど、帰りにいつものようにそのポップコーンを買ってもらったことは覚えている。ポップコーンができるまでのアンパンマンの明るい声、音楽と演出にすこし気分が楽になった。わたしは、できあがったポップコーンが取り出し口から出てきたのを笑顔で取り、ふと後ろを振り返ると、あの人が以前わたしを「憎たらしい」と言いながら見たときと同じ目で、じっと見ていた。
 わたしの気分のわずかな上昇とは逆に、より一層機嫌を悪くしていくあの人が、こちらを見ないように、じっと前をにらむように運転する重い空気の車内で、わたしは窓の外の移り変わる国道沿いの見慣れた景色、次々現れては見えなくなる、道沿いに立ち並ぶチェーン店の大きな看板をぼんやり見上げながらポップコーンを食べた。



(おわり)
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むかし映画を観に行ったときの話②

 いよいよ、開場時間数分前になると、スタッフの若いお兄さんがやってきてなにかを大声で言って、そうして片方のポールからチェーンを外した。わたしはあの人に手を引かれて、右側のシアタールームへ早歩きをした。中へ入ると、広い空間に大きなスクリーンといくつもの座席があって、誰もいない、一番乗りの、どの席を選んでもいい自由にわくわくした。
「どこにする?」「ここにしよっか?」
 あの人の明るい声がシアタールームに響いた。
 あとから入ってくる、後ろに並んでいた人たちに座られてしまう前にと、いそいで座席を決めた。決めた場所に座って上映を待った。
 少し経って、映画館のスタッフの人から申し訳なさそうに、声をかけられた。チェーンを外した人とは別の人だった。
「えっ!?」
 あの人は驚いて、わたしの手をつかんで、わたしはまた早歩きをした。
「どうしたの?」
「......あっちの部屋だったんだって!」
 たしかに、あたりを見回すと、自分たち以外誰もいなかった。
 シアター2を出たわたしは白い蛍光灯の光にさらされて、固いタイルの床を踏み、一気に現実に引き戻されたような気がした。もうすでに列はなくて、チェーンを外したスタッフが気まずそうに、また他の若いスタッフたちが見下した目で、面白いものでも見るかのように、こちらに、特にあの人に目を向けていた。
 シアター1の中へ入ると、また人の視線を感じた。
「あ、ほらあの親子」と、こそこそ言う人がいた。
「ここでいっか」
 あの人はそう投げやりに言って、わずかに残った席の中から座席を選んだ。
 わたしは、残念で、いろいろなんで? という気持ちと、恥ずかしくて、そのあと映画の内容はほとんど頭に入ってこなかった。ずっと泣きたい気持ちでいっぱいだった。

(③につづく)
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むかし映画を観に行ったときの話①

 家から車で三十分程度のところに、寂れた大型スーパーがあった。その最上階にシアターが二つだけの小さな映画館、いや、映画館というよりも、映画コーナーとでも言った方が正しいかもしれない場所があった。昨今、ショッピングモールの中にあるような映画館は、その入り口に自動ドアが設置されていて、そのドアの先からは絨毯が敷かれ、照明も暗く調整され、ここから先は映画館で、ここから外は別のエリアですよというように、映画館の雰囲気がしっかりと演出されているものが多いけれど、そうではなくて、スーパーのフロアタイルがそのまま一続きで、照明もスーパーによくある明るい白色蛍光灯のまま、その先にシアタールームが二つだけあって、そこで子ども向けの流行りの映画を上映するという、今ではもう見かけないだろう映画館だった。ドリンクやポップコーンの売店もなかった。
 その二つのシアタールーム、シアター1とシアター2は横並びになっていた。シアター1が左側、シアター2が右側にあって、シアター1の入り口はシアタールームの右寄り、シアター2の入り口はシアタールームの左寄りに設置されていた。要は、二つのシアタールームの入り口は近接していて、記憶が正しければ、五メートルくらいの距離だった。そしてその二つの入り口の前には、共通の四、五段ほどの半円階段があった。上映何十分か前に、観客はその半円階段の前に列をつくり、その順番で、半円階段を登り、シアタールームに入ることができ、好きな席に座れた。(そうだ。当時チケットが座席指定制ではなかったんだ......!)
 わたしたちは、列の先頭に並んでいた。半円階段の前のちょうど中央らへんに、ポールが二本置かれていて、その間に一メートルほどのチェーンがかけられていた。その前に並んだ。当時たしかわたしは幼稚園に入学したての頃かする直前だった。休日の朝の時間帯にやっていたアニメの劇場版の上映だったのだと思う。
 わたしはあの人と手をつないでいて、あの人から「楽しみだね」「どこに座ろうか」なんて話しかけられて、手をぎゅっとにぎって「うん! 楽しみ!」なんて返事をして、開場時間を待った。開場時間が迫ると「わぁ、すごい列だね」なんてあの人から言われて、後ろを振り返ると、自分の後ろにたくさんの人が並んでいた。
 
(②につづく)
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昔のことを思い出してしまった。
中学生の頃の準強豪校の吹奏楽部の顧問、外部コーチ。不登校の息子を抱える音楽の教員のおばさんと音大卒業してすぐの社会に出たことのない新婚の若い女。どちらもヒステリックに子どもたちを指導した。たまたま少し楽器演奏の感があったために、わたしは一年生でレギュラーになり、訳もわからずひたすらがんばってしまった。顧問はいつも不機嫌を撒き散らすだけ撒き散らし、ろくな指導はしなかった。外部コーチは自身の実家で開いた音楽教室に子どもたちを囲い込んで、稼いだ。まともな環境ではなかった。半分以上、洗脳されていたと言っても過言ではなかった。なぜか外部コーチはわたしの私生活や学校生活にまで口を出し、進学先にまでも口を出した。偏差値通りの高校へ進めばよかったのに、結局外部コーチの言う通り家から近いだけの偏差値55くらいの公立高校へ進んだ。勉強が好きだったのに、全然勉強をしない高校だった。大学へ進学してから、出身高校は「馬鹿高」扱いされ、同じ高校出身の人は大学で誰一人いなくて心細かった。進学校から当たり前に友達と一緒に進学してきてる人たちがうらやましかった。
数日前、旧Twitterで当時の外部コーチが娘のお受験アカウントをやっているのを見かけてしまった。一人の人間の進学を妨害した人間が、自分の娘には早期教育をさせて難関校を狙ってるんだと思って心底腹立たしかった。自分の人生はなんだったんだろうと思った。こんな大人を学校教育の現場に連れてきてもいい制度もどうかしてる、ちゃんと子どもを有害な大人から守ってよ、とも思った。やりきれない思いがした。
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某メルカリでトラブルが発生してしんどい。
自分は発送者。
ゆうパケットポストを利用して送ったら、
相手方から「明らかに違う荷物が届いた。着払いで返送するから住所を教えてください」という内容のメッセージがあった。
身に覚えがなさすぎてこちらは大困惑。

いやいや、ちょっと落ち着いてください。と、相手方にいろいろ状況を聞いてみると、
こちらはゆうパケットポストの発送用シールを使って茶封筒で送ったのに、相手方にはゆうパケットポストminiの専用封筒である小さな白封筒の荷物が届いていることが判明。
しかし、なんと相手に届いたゆうパケットポストminiの宛先のIDとこちらの所有する控えのIDが一緒。

……ということは、これ恐ろしくて、
ゆうパケットポストとゆうパケットポストminiでIDの重複が起こっているということ。
そして、同じ荷物IDを持つ、自分とは無関係の誰かが出した荷物が、今回の取引相手に届いたということ。

↑ここまで事実。


↓ここから、予想。

本来荷物IDなんてものは、一意でなくてはならず、発行したゆうパケットポストおよびポストminiに付与したIDが重複するなんてことは、システムの根幹を揺るがす事態では???!?

まだ手元に30枚もゆうパケットポストのシールあるけど、こんなんじゃもう怖くて使えないよ。


そして仕様とかそういうことは置いておいて、
ちゃんと綺麗に梱包して送ったのになあ。発送者としてのやるべきことやったのになあ。という気持ち。
それから相手方は【誤発送】だと、こちらが間違ったものを発送したという前提のもとメッセージを送ってきていて、🤮吐きそう。

もう郵便局の問い合わせ口は時間外なので、明日詳しく問い合わせる予定です。


いや〜、こんなトラブルに見舞われるとは。
メルカリしばらくやめよ。
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東京に住んでよかったこと
それは散歩が楽しいこと

中途半端な田舎に住んでいたころ
空はどこまでいっても電線に縛りつけられていた

東京の、特に山手線の内側は
整備された美しい自然が街中に多くあって
ちょっとの散歩ですぐに空がひらけた
そこで見る空はいつも 田舎の空とは比べものにならないほど広かった

広い空のもと眺める歴史のある橋や建築、
陽の光を水色に反射するあたらしいビル群、
趣深い坂、
それらのすべてが散歩を彩った

散歩とは歩くということで
歩くということは人間の基本的行為の一つであり、
基本的行為によりたのしみを得られるというのは
生きているということを、ただそれだけで肯定されているような感覚でもあった

わたしは東京に救われていたのだろう
生きていていいのだと、
生きることはたのしいことなのだと


わたしは東京が、恋しい


(2024.08.31 都外にて)
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久しぶりにこれ開いたら性格診断画面がでてきて、それやったら今流行りの16性格診断というやつの結果がプロフから消えなくなってしまった 流行りのものだし信じている人も多いなかでこんなこと言うの角立つと思うけど、これめっちゃ苦手!!!人を解りたい、理解したい、把握したいという気持ちに寄り添ってくれる側面があるのだろうけど、そんな人間の性格って単純じゃなくない???!?あとシンプルに、科学的なモノっぽさを纏ってるけどインチキ科学じゃない???プロフから消したい〜
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XとTikTokのアプリをスマホから削除してみた
アカウントは削除してないけど

これで有意義に、罪悪感を感じることのない、時間の使い方をできるようになりたい、というかならなくては人生があっという間に終わってしまう
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愚痴です。ちょっと怖いというか嫌ぁな話なので、見たくない方は飛ばしてください。






近々退去する予定の賃貸マンションに、今日不用品回収の業者さんに来てもらったんだけど、
その人がちょっとえええ???っていう感じの仕事ぶりで、たとえば洗濯機もベッドも搬出すると事前に伝えていたのに二人体制じゃなく一人で来たし、
大体家具搬出とかをするときって傷がつかないように毛布類を持ってくると思うんだけど、そんなのは何も持ってきていなくて、案の定壁に傷をつけられ。。。
極め付けは、全部の搬出が終わって、最終確認のためとのことで、その人と一緒に一階のエントランスへ向かったら、
なんとマンションのオートロックのパネルの前に、うちから搬出した家具類をその人が乱雑に置きっぱなしにしていて、控えめに言っても非常識極まりなくて、唖然としていたら、偶然そこを通りかかったマンションの住人の30代前半くらいの男性がいきなり「うぉぉおおあああああ!!!!!」と雄叫びをあげて「邪魔だろぉぉぉおがよおおおおおお」とすごい剣幕で私に怒鳴ってきて、、、本当に本当に怖い思いをした。。。
たしかに私が依頼した業者の人だけど、こんな非常識なことをするだなんて想像がつかず、
私も逆の立場というか、こんなふうにオートロックの解除パネルの前にモノを置かれてたら嫌だと思うけど、なんていうかその男の人の突発的な怒り方は、昔あった秋葉原の連続刺殺事件の犯人を連想させるような風貌と振る舞いとで、余計に怖かった。。。

寝ようと目をつぶっても思い出してしまう

楽しい思い出もたくさんある家だったけど、今回の出来事は、
「あなたはもうここにはいない方がいいわよ、新たな地へ行きなさい」という天の声だと思うことにしよう。。。
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某SNSで、某大物芸能人の性加害の報道やそれについてのいろんな人のコメントが流れてくるのを見ていたらかなりしんどくなったので避難(告発については支持する立場だけど、自分の過去に起きた、似たようなことがフラッシュバックしてきてつらいという意味で)
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君を信じちゃった自分を、嫌いになってしまいそう
一人になった瞬間涙が溢れる
まともに息ができない
吸って吐くたび胸が痛んで
君の冷めた眼差し、
去りゆく後ろ姿を思い出す
わたしも自分のことだけを考えて、
生きればよかったね
どうしようもなく大馬鹿者
それでもこの先、生きてゆけるだろうか
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ここ数年こつこつ書いてきたブログを、衝動的に消してしまった アカウント復旧機能もないし、エクスポート機能もないし、わたしの書いた色々は永久に失われたのだった
破壊したい気持ちを抑え切れなかった
やってしまったと愕然としていると同時に爽快感もある
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月いいいい@Ueno
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元々人の好き嫌いが激しくて、
初対面での直感で
邪悪なオーラを感じる人とは
極力関わらないようにしているんだけど、
コロナ禍になってから
オンラインでの初対面が多くて、
オンライン上ではその直感が働きにくいし、
良さそうと思って仲良くしても、
実際会ってみたら
邪悪なオーラを感じることもあったりして、、、

直感に頼れないからか、
なんだかここ数年人間関係での悩みが多い
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残業なしのホワイト?週5で8時間はたらくことがそもそもつらいのである
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帰宅後即お布団ダイブ
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8月も今日で終わりだー!今月やたら長く感じたな
8月をがんばったみんなおつかれさまでした🍧🫶
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さみしいなあ
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今日在宅勤務でよかった 転職するかまようなあ
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いやなことが頭から離れない 寝て忘れたいけどまだ眠くない…
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連休初日、起きたら15時
昔流行った「絶望の起床」という言葉を思い出す
さて、なにをしよう
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夜マックUber eatsしてしまった(注文するまでが一番楽しい そのあと後悔する)
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こうなることなんて
わかっていたのに
いっときの寂しさに
道を誤ってしまったの
怖くて寂しくて心許ない

暗闇の中君が差し出した薔薇
受け取らないつもりだった
いつの間にか薔薇は枯れ
暗闇の中わたしだけが残った

君の目の奥の光が
だんだん消えていくのがわかった
君の言葉が
私の表面だけをなぞって消えてゆく
こびりついたわずかな残り香
溢れたミルクが床を濡らす

こうなることなんて
わかっていったのに
どうしようもない寂しさに
道を踏み外してしまったの
戻りたいけど戻れない

自分のことだけを
信じられたたらよかったのにね

暗闇の中君が差し出した薔薇
受け取らないつもりだった
いつの間にか薔薇は枯れ
暗闇の中わたしだけが残った

#眠れぬ夜の詩
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散歩

昼間他人から言われた嫌な言葉を音楽でかき消しながら歩いてる
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綺麗に咲いてあっという間に汚く枯れる花

花言葉は「清らかな心」だそう
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